死因はミスリードできる

2023/09/13 19:20:00 | がんに関すること | コメント:0件

コロナ前までは死亡が関わる統計は流石にごまかしが効かないだろうという認識でおりましたが、

コロナ禍でPCR検査が大注目され、しかも「直接的な原因の如何に関わらず死亡時コロナのPCR検査が陽性であればコロナ死亡とカウントする」という暫定ルールが厚生労働省から言い渡されるようになって以降、その認識が大きく変えられる事態となりました。

つまり死亡統計でさえ誤魔化されるデータになってしまったということです。

例えばこちらのサイト(2023年9月13日閲覧)では、2023年5月9日までの統計でコロナでの死亡者の総数は74,694人と表示されています。

しかしこの数字の中には明らかに交通事故で亡くなったのに、死亡時のPCR検査(そもそもなぜその状況でPCR検査を実施してしまうのかという疑問もありますが)によってコロナ死だとカウントされた例も入っているだろうと思われます。

それがどのくらいの割合で入っているのかは分かりません。ですが交通事故は極端にしても例えば心不全、がんの終末期、誤嚥性肺炎など、本来であればそれぞれの病名で死亡診断書が作成されていたケースも軒並み、PCR検査が陽性だったという理由だけで、「コロナ死」とカウントされているであろうことを思うと、

この約7万人のうちかなりの部分が本当にコロナ死かどうか怪しいケースだと推察することができます。

もっと言えば、そもそも純粋なコロナ死ってあり得るのかとも思います。コロナ死者の大半が高齢者や基礎疾患のある人(事前に基礎疾患が医療者に把握されているかどうかは別にして)であることを踏まえますと、

色々と身体にガタが来ている状況の中、コロナウイルスとの接触がきっかけでシステムが乱れて恒常性が保てない状態となり、最終的に死に至るという流れがほとんどで、

コロナ死とカウントされている人は多かれ少なかれ、コロナ以外の死因があると考えることができるように思います。 つまり「死因はミスリードできる」ということです。

陰謀論的に言えば、PCR検査を積極的に拡大すれば、いくらでもコロナ死は演出することができるということになります。

コロナ禍当初の欧米での桁違いの感染者爆発は、それだけ欧米諸国のPCR検査体制がパニック感情も手伝って、日本の体制に比べると桁違いだったということを反映していたということだと私は思っています。

だからコロナ統計に国ごとの地域差があるという観測事実は、自然免疫の民族差などではなく、ましてやファクターXなどでは決してないと私は考えています。

同様にワクチン死も簡単に他の死因にミスリードされてしまいます。

先日紹介した元国会議員秘書YouTuberの藤江さんがまとめられた2023年8月31日時点での最新の統計情報によりますと、

厚生労働省のワクチン副反応検討部会でワクチン接種後の死亡者として報告が上がった数は、2076人です。

そのうち、「ワクチンと死亡との因果関係が否定できない」というα判定は2例、「ワクチンと死亡との因果関係が認められない」というβ判定は11例、「情報不足などで因果関係が評価できない」というγ判定はなんと2063例(99.3%)となっています。こんなもの、はなから因果関係を認めるという気がないと言われても文句は言えないと思います。

ただこれは過去に何度も指摘し尽くされてきた問題点なので今更な話です。私が今回指摘したいのは、この2076人の裏にきっとそれを遥かに上回るワクチン関連死と判定されうる死者が山のようにいるであろうということです。

なぜ山のようにいると言い切れるかと言いますと、ベースにある考え方は「死因はミスリードできても、総死亡者数はミスリードできない」というところです。

ワクチン接種開始後(2021年4月以降〜)、明らかに超過死亡が増加している
②ワクチン関連死はほとんどの場合、他の死因をつけることができる
③国からまともにワクチン接種と死亡との因果関係を認めようという姿勢が感じられない


因果関係はほとんど認められていないに等しいですが、それでも国に認知されるところまできた2076名は、調べてみれば分かりますが、もれなくワクチン接種後数日以内の死亡者です。

ところが例えばもともと心不全があって弱っていた80代の患者さんがいたとして、この患者さんがコロナワクチンを接種した2日後に亡くなられた状況があったとしましょう。

このケースでワクチン接種との因果関係が疑われるから厚生労働省に副反応報告疑い例として報告しましょうと果たしてなるでしょうか。

まず医師にはワクチン接種後の副反応を報告をする義務はありませんし、報告したからと言って何のインセンティブもありません。

強いて言えば社会貢献というか、ご遺族の希望を叶える意義はもちろんありますが、

そもそもほとんどの医師は「ワクチンは正しい」という立場に立っています。このケースの場合は、持病の心臓病が悪化して亡くなられてしまったと判断する医師がほとんどであろうことは容易に想像できます。

逆に言えば、厚生労働省に報告される2076人のようなケースになるためには、まず「ワクチンが正しい」という医療界の常識にこの状況で疑義を投げかけることのできるレアな医師に運よく遭遇しているかどうかが重要になりますが、

私のように積極的に「ワクチンは正しい」を疑っている医師は私の感覚では全体の0.1%程度だと思うので、そのようなレア医師に遭遇する見込みはゼロに近いです。

そうするとほとんどは「ワクチンは正しい」と思っているし、全くインセンティブのない副反応疑いをできればしたくないと思っている医師の重い腰を、遺族の強い情熱で持って動かさなければならないということになります。

そのことを想像しただけで、2076人という数字が氷山の一角中の一角であろうことは想像に難くありません。

そして極め付けは総死亡者数の増加です。ここだけは流石にごまかしが効かないだろうというのが私の考えです。

どれだけ技術を駆使しても死んでいるものを死んでいないという扱いに変更することは流石にできないからです。死亡偽装のような違法行為が原理的にできないわけではないでしょうけれど、そんなものはどう考えてもレアケースです。

理詰めで考えれば、コロナワクチン接種を契機にして従来の流れとは明らかに逸脱した死亡者数の増加がもたらされたことはもはや疑いようのない事実です。どれだけ専門家や為政者に都合が悪かろうが、これを理解する想像力が今全員に求められていると思います。目の前に見えているものだけがすべてではないのです。


さて、以上のことを踏まえて、私にはもう一つ考えたい問題があります。

まずは前回のブログ記事での話を思い返してもらえればと思います。

考えたい問題は「コロナワクチン接種後のがんでの総死亡者数は例年とさほど変わりはなく、乳がん、子宮がん、卵巣がん、白血病が増加し、胃がん、肝臓がんの患者数は減少したのはなぜか」というものです。

普通に考えれば、乳がんや子宮がんなどの増加分を、胃がんや肝臓がんによる減少が相殺したことになります。

コロナワクチン接種後にがんが増えることは前回記事で考察したように理屈で説明できる現象です。ところが、コロナワクチン接種後に胃がんや肝臓がんが減少する理屈は説明することができません。

増加しないということはあってもいいかもしれません。でも減少するという理由がわからないのです。

仮説ながらコロナワクチンがエストロゲン受容体を刺激するという話があったので、一応胃がんと肝臓がんにおけるエストロゲン受容体の有無を調べましたが、両方ともにエストロゲン受容体があることがわかりました。

もしエストロゲン受容体の刺激ががんの増加に関わっているのであれば、胃がんや肝臓がんでも程度の差こそあれど、他の増加するがんと同様に死亡者数が増加していないとつじつまが合いません。

それに私は以前エストロゲンというのは女性ホルモンというよりは生命維持ホルモンだという考察をしたことがあります。エストロゲンおよびその受容体はそれほど大事なものであって、全ての臓器に分布していても不思議ではないわけです。

そうなるとやはりエストロゲン刺激の仮説を採用しても、糖代謝持続駆動状態の仮説を採用しても、どちらにしても胃がんと肝臓がんの減少、およびがんの総死亡数がさほど増えないというのは私は納得がいきません。

そこで再び思い出したいのは「死因はミスリードできる」という事実です。

考えてみれば、胃がんと肝臓がんには共通点があります。それは胃がんも肝臓がんも現代の医療技術で制圧可能となったと解釈されているということです。

胃がんはピロリ菌の除菌でかなり予防できるという思想が一般的に普及しました。この思想に対して私は懐疑的な考えを持っていますが、それに反論するだけの十分な根拠を持っていないので、ひとまずその点については現時点では保留にしておきます。

ここではともかく、胃がんはピロリ菌除菌で予防できるし、万が一胃がんが発生しても手術で対処できるという考えが一般的だということです。

さてここで仮に胃がんで治療中の患者さんがいたとします。この患者さんがワクチン接種後に胃がんが増悪したとします。

その結果、この患者さんは胃全摘術を受けることになったとします。しかし全身の炎症が抑えきれず、例えば肺炎として加療されるも治療の甲斐なく亡くなってしまったとします。

さて、この患者さんの死因を医師はどう判断するでしょうか。

きっと胃がんの手術はうまくいったと解釈するでしょうね。だから死因には直接関係しない要因として胃がんを書くことはあっても、直接死因はきっと胃がんにはしないと私は医師の立場から想像します。

ということは、実際にはコロナワクチン接種後に胃がんが増悪し、それによる死亡者が増えていたとしても、そのがんが現代医学で制御できると解釈されていればされているほど、別の死因へとミスリードされる可能性が高まるという構造が見えてきます。

一方、肝臓がんについてはウイルス原因説がかなりの程度で支持されています。抗ウイルス薬の中で珍しく治療効果がはっきりしていると言っても過言ではないものの一つがC型肝炎ウイルス治療薬です。

これにより肝臓がんの死亡者数は、胃がんの死亡者数と並んで少なくとも統計上は減少傾向にあります。

この統計学的な事実が、現代のがん医療の進歩を多くの医療者へ信じて疑わせなくしている一つの大きな根拠になっていると思うのですが、

実はこの死亡者の減少の裏に、別の死因へミスリードされた大量の死亡者が隠されているのだとしたらどうでしょうか。

そしてその結果、トータルのがんの死亡者数も少なく見積もられてしまっているとしたらどうでしょうか。

たとえがんの死亡者として扱われなかったとしても死亡したこと自体は誰にとっても覆しがたいものであるわけですから、

たとえがん死亡者がそれほど増えていないもしくは減少しているという統計学的情報があったとしても、

死因の種類に関わらない全ての死亡者の数を反映している超過脂肪が激増しているという動かしがたい事実がある以上は、

少なくともその統計学的解釈をそのまま鵜呑みにするのは危ういのではないかと私は考える次第です。


たがしゅう
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