統計データの裏で起こる事実を見逃さない

2020/10/31 14:18:01 | よくないと思うこと | コメント:0件

南半球では夏に流行るはずのインフルエンザが今年は激減しており、夏には日本でも例年認められるヘルパンギーナ、手足口病といったウイルス感染症が減っていることから新型コロナウイルスが流行したことでウイルス干渉と呼ばれる現象を通じて、従来のウイルスが活動しにくくなったのではないかという仮説が言われていました。しかしながらこの度、ウイルス干渉とは関係のない細菌感染症も今年は減少しているという情報が入ってきま...続きを読む
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抗ウイルス薬が自然界に存在しない理由

2020/10/24 12:10:00 | ウイルス再考 | コメント:2件

感染症の原因となる細菌を攻撃する「抗生物質」が薬として人工的に作られるようになったのは医学史の中で重要な1ページだと認識されています。一番最初の抗生物質がどのように発見されたか、ご存知でしょうか?1928年、アレキサンダーフレミングという細菌学者が、ブドウ球菌という細菌を培養している際にカビの胞子がペトリ皿に落ち、カビの周囲のブドウ球菌が溶解しているのに偶然気づき、そこから抽出されたのが世界で初めて発...続きを読む
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「認識」:小川仁志先生のオンライン哲学カフェ参加の御報告

2020/10/16 05:00:00 | イベント参加 | コメント:2件

先日、小川仁志先生の哲学カフェで「認識」という言葉について考える機会がありました。今回も大変勉強になる話が目白押しだったので、記憶の新しいうちにアウトプットしておこうと思います。まず「認識」という言葉、個人的には日常会話の中であまり登場する機会が少ない言葉のように思えますが、皆さんはいかがでしょうか。IT関係のお仕事の人は、ネットでの通信がつながらない時などに「パソコンが認識しない」などの表現が出て...続きを読む
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「本当によい治療なら保険医療で認められているはず」の誤解

2020/10/15 16:20:00 | ふと思った事 | コメント:4件

高額な費用を請求する自由診療や民間療法に嫌悪感を抱く医療関係者は少なくありません。その額に見合った効果の医療が提供されているのであればまだしも、患者の不安につけ込んで標準医療から遠ざけるように仕向けるようなやり方を好ましく思わないのは無理もないことでしょう。しかし考えてみれば高額な費用を請求すること自体は医療以外のビジネスの世界では普通にあることです。そこには「費用は顧客が満足した結果支払う対価だ...続きを読む
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ウイルス感染症とアレルギーは本質的に同じ病気

2020/10/08 15:40:00 | ウイルス再考 | コメント:2件

一般的に細菌がヒトへ感染した時は血液中の白血球の中で「好中球」と呼ばれる細胞が増加します。一方でウイルスがヒトへ感染した時には同じ白血球の中でも「リンパ球」と呼ばれる細胞が増加します。ただ、この傾向は例えば結核のような細胞内に寄生する細菌の場合は「リンパ球」が増加する傾向があったりしますので、細菌やウイルスなど病原体の種類に対して反応しているというよりは、外からの異物に対する「好中球」と内側に入り...続きを読む
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