よくないと思うこと

        

何が一貫性を失わせるのか

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2020/ 07/ 03
                 
情報収集において重要なのは、「情報源」よりも「思考の軸(思考の樹)」であり、

その「思考の軸」には「一貫性」がある必要があるという私の見解を以前書きました

この「一貫性」は思考の軸を安定させるためにとても重要な要素で、

逆に言えばここが保たれていないと、どれだけ素晴らしい情報源から情報を得ていても、歪んだ思考に至ってしまうということがあります。

そのことを私が感じたのは、何度も取り上げて恐縮ですが、感染症界のプロフェッショナル、岩田健太郎先生の文章を読んでからです。

岩田先生に個人的な恨みがあるわけでは全くありませんし、むしろ様々な情報を発信して頂き感謝しているのですが、だからこそ分析の対象になると理解してもらえればと思います。
                         
                

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異論の余地がある情報を「科学的事実」としてはいけない

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2020/ 06/ 29
                 
私が事実重視型思考でものごとを受け止めて考えるようにしているということは、

当ブログでも何度か紹介してきていますが、ここに来て「科学的な情報」と称するものが、

まるで動かしがたい事実かのように捉えられている節があり、実は私はそこに非常に問題を感じています。

例えば、「マスクの有効性は科学的に証明されているから装着すべき」といった情報であるとか、

あるいはワクチンについて考え直していた時にも、「ワクチンの有効性は科学的に証明済である」といった表現にも遭遇しました。

この問題について考えるために、今一度私の基本である事実重視型思考のスタンスについてまとめておきたいと思います。
                         
                

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専門家の知性を疑う必要性

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2020/ 05/ 15
                 
クルーズ船ダイアモンド・プリンセス号での新型コロナウイルス感染症対策について、

実際にその船内に乗り込んで実情を把握して、対策に問題があったということをYouTube動画に挙げたり、海外メディアに向けて会見を開いたりという行動が物議を醸した神戸大学の感染症治療学の教授岩田健太郎先生。

以前にも当ブログで岩田先生が書かれた「食べ物のことはからだに訊け!: 健康情報にだまされるな」という著書について内容を批判的に吟味したことがあります。

その感染症治療の専門家である岩田先生が出版社からの要請を受けて、新型コロナウイルス感染症についての本を突貫工事的に執筆なさいました。

                         
                

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私達は科学的根拠を求めていなかった

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2020/ 05/ 07
                 
「レムデシビル」という致死率の高い感染症として知られるエボラ出血熱の原因とされるエボラウイルスの治療薬として開発された抗ウイルス薬が、

新型コロナウイルス感染症の重篤例に対して使用できる薬として緊急承認されるというニュースが流れました。

この「レムデシビル」、ネット上の声を聞いていると抗インフルエンザ薬「アビガン(ファビピラビル)」と並んで医療の中で使用できるようになることを歓迎する声が圧倒的に多いように見受けられます。

私は以前の記事で「アビガン」を絶対に飲まないという意見を述べましたが、

「レムデシビル」も基本的に「アビガン」と同じような作用機序(RNA依存性RNAポリメラーゼ阻害)の薬なので、当然私はこの薬も飲まないし、患者さんに使用したくないわけですが、

ここで改めて思うことは「科学的根拠に基づく医療(EBM)は一体どこにいったんだ」ということです。
                         
                

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『自粛をやめよう』〜とある医師が事実重視型思考から導いた結論〜

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2020/ 05/ 01
                 
もう、社会が取り返しのつかない不可逆的な状態に至ってしまう前に、

悔いのないように私のできることを最大限やっておこうという気持ちで今回の記事を書きます。

あまり責任逃れ的なことは言いたくはないのですが、これから書くことはあくまでも一介の医師たる私個人の見解です。

今回のブログ記事の趣旨は「皆さん、もう自粛はやめにしませんか」という提言です。

ただその決断をするのに、社会における様々な不安/恐怖情報が邪魔をしていると思います。

勿論、不確定要素も多い状況であることは間違いありませんが、これまでにわかっている確かな事実を集約することによって、「構造を理解した人間は自粛しない方がよい」という結論に私は至りました。

逆に言えば、「構造を知らない人間は自粛を続けた方がよい」ということでもあるので、むやみやたらにすべての人へ「自粛解除」を求める趣旨の発言ではありません。

なので今回はその構造について知ってもらい、「自粛はやめたいけど怖くてできない」と決断を悩んでいる人の助けになれるよう私の見解をすべてお伝えしたいと思います。

これを聞いて納得できれば自らの行動変容に活かしてもらいたいですし、納得できなければただスルーしてもらえればよいです。

私の意見を利用するかどうかはあくまでも自己の責任において判断して頂ければ幸いです。
                         
                

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