よくないと思うこと

        

統計データの裏で起こる事実を見逃さない

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2020/ 10/ 31
                 
南半球では夏に流行るはずのインフルエンザが今年は激減しており、

夏には日本でも例年認められるヘルパンギーナ、手足口病といったウイルス感染症が減っていることから

新型コロナウイルスが流行したことでウイルス干渉と呼ばれる現象を通じて、従来のウイルスが活動しにくくなったのではないかという仮説が言われていました。

しかしながらこの度、ウイルス干渉とは関係のない細菌感染症も今年は減少しているという情報が入ってきました。

具体的には、マイコプラズマ肺炎、RSウイルス感染症、A群溶連菌性咽頭炎といった細菌感染症の減少が確認されています。

情報で提示されているグラフを見ますと、1〜3月頃の感染者数は例年と遜色ありませんが、

緊急事態宣言が発出された4月以降よりガクンと患者数が減っています。
                         
                

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なぜ科学は冷静さを失ったのか

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2020/ 09/ 14
                 
世の中が混乱する時に科学の公平さは機能しなくなるということ、

大事なことは「科学そのものの緻密さよりも、科学を用いる側の人間の意識」であるということを痛感しています。

名だたる有名医学雑誌でBCGワクチンが新型コロナウイルス感染症の予防に有効であるという仮説を支持する論文が出てきています。それに伴い世界中の識者達がこの仮説に賛同を示している状況です。

最近ではそのなぜBCGワクチンが有効であるのかを説明するメカニズムについて細かい所まで検証している内容の論文が多いようです。

その中で、一つ「γδT細胞(ガンマデルタT細胞)」という細胞の働きがBCGワクチンによって高められるというメカニズムが紹介された論文がありました。
                         
                

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結論だけを安易に信用しない

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2020/ 08/ 15
                 
BCGワクチンを追加接種すると新型コロナウイルスへの感染者(無症状者含む)が激減するとの医学論文の情報が流れてきました。

アメリカのテキサス州にあるテキサス大学南西医療センターからの報告で、

概要としてはアラブ首長国連邦のエミレーツ国際病院の、出生時にBCGワクチンをすでに受けたことがある全医療スタッフに対して、

2020年3月初旬、新型コロナウイルス感染症に対する予防効果を念頭に、BCGワクチンの追加接種を受けたいかどうかの希望を募ったとのことです。

その結果、71名がBCG追加接種を受け、209名がBCG追加接種を受けず、その後4〜6月の間にすべての全員に新型コロナウイルスに対するPCR検査を実施し、感染の有無を確認したそうです。

その結果、BCGワクチンの追加接種を受けなかった209名のうち18名の感染者が判明(8.6%)したのに対し、BCGワクチンを追加接種した71名には一人の感染者も出なかった。

すなわち、BCGワクチンの追加接種には新型コロナウイルス感染症に対する明確な予防効果があるという結論の論文です。
                         
                

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高齢者だけが特別な存在ではない

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2020/ 08/ 11
                 
以前、第二波と呼ばれるPCR検査陽性者数増加の波に高齢者の重症舎が少ないことの理由について触れましたが、

世の中では「高齢者をコロナから守る」を合い言葉に高齢者の多い病院や施設などでは面会禁止やマスク・アルコール消毒・ソーシャルディスタンス確保の徹底など様々な方策が行われている実情だと思います。

確かに高齢であることは新型コロナウイルス感染症の重症化要因ではありますが、

「高齢者が皆、新型コロナウイルス感染症で重症化しやすい」ということではないと皆気づいていますでしょうか。

「重症化しやすいほどに身体のシステムが乱れている人が、重症化すべくして重症化している」のであって、そういう人を調べたら高齢者の割合が多かったというだけで、

ここまでにわかっているデータを冷静に捉えれば、ほとんどの高齢者は新型コロナウイルスに感染しても重症化しない人だと考えてよい状況だと思います。
                         
                

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何が一貫性を失わせるのか

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2020/ 07/ 03
                 
情報収集において重要なのは、「情報源」よりも「思考の軸(思考の樹)」であり、

その「思考の軸」には「一貫性」がある必要があるという私の見解を以前書きました

この「一貫性」は思考の軸を安定させるためにとても重要な要素で、

逆に言えばここが保たれていないと、どれだけ素晴らしい情報源から情報を得ていても、歪んだ思考に至ってしまうということがあります。

そのことを私が感じたのは、何度も取り上げて恐縮ですが、感染症界のプロフェッショナル、岩田健太郎先生の文章を読んでからです。

岩田先生に個人的な恨みがあるわけでは全くありませんし、むしろ様々な情報を発信して頂き感謝しているのですが、だからこそ分析の対象になると理解してもらえればと思います。
                         
                

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