ウイルス再考

        

どうすれば常識を疑うことができるのか

category - ウイルス再考
2021/ 05/ 27
                 
今回は「どうすれば常識を疑うことができるか」について考えてみます。

コロナ騒動を見ればわかるように、常識を疑えるかどうかに頭のよさは関係ありません。むしろ専門家集団を中心に世界の中でもトップレベルで頭がよいとされている人達ほど常識を疑えていないような傾向さえあります。

この問いに対する私の答えは意外とシンプルです。「矛盾を見過ごさないようにする」です。

何でもかんでも常識を疑えばいいというものではありません。例えば「りんごが落ちるのは重力の影響である」という常識を疑うのは今さらだと思います。

しかしながらこうした常識にも、もしも矛盾する事実が観察されるのであれば疑う必要が出てきます。矛盾する事実が観察されないから疑わないというだけです。

逆に言えば、私が疑っている常識には常に矛盾がつきまとっているのです。
                         
                

続きを読む

                 
        

同じ現象に違うラベルを貼ってはいないか

category - ウイルス再考
2021/ 05/ 07
                 
ここにとある風邪の患者さんがいます。

この人にコロナのPCR検査をして陽性という結果が出たとしましょう。

そうすると医師はこの患者さんをコロナにかかった患者としか思えなくなってしまうかもしれません。

でも実際にはRSウイルス抗原に反応したのかもしれないし、ライノウイルス抗原に反応したのかもしれない。

あるいはただの花粉に反応したのかもしれません。でもコロナPCR検査で陽性と出たら他の可能性が全く見えなくなってしまう・・・。

コロナ禍で医療者側の固定的な視点が現実を歪んで理解させてしまっていることがあるということがとてもよくわかったわけですが、

そのように事実を歪んでみてしまう現象は、実は感染症以外でも医療の中で起こっているということにふと気づきました。

少しマイナーな話になってしまうかもしれませんがご容赦下さい。
                         
                

続きを読む

                 
        

感染症学の常識を抜本的に見直す【後編】

category - ウイルス再考
2021/ 05/ 06
                 
感染症学の常識総見直し、後編はさらに核心部分に迫ってみたいと思います。

専門医が教える 新型コロナ・感染症の本当の話 (幻冬舎新書) 新書 – 2021/3/3
忽那 賢志 (著)


(以下、p162より引用)

(前略)

ブラジルで注目すべき症例が報告されています。

2020年3月24日に1回目の新型コロナウイルス感染が確認された29歳の女性が、12月19日に年末のパーティーに参加した際に抗体検査を行ったところ、陽性が確認されています。

しかし、その8日後に2回目となる新型コロナの症状が出現し、ブラジル変異株が検出されました。

この報告は、過去の新型コロナウイルスの感染によってできた抗体が、ブラジル変異株には無効である可能性を示唆しています。

(引用、ここまで)

                         
                

続きを読む

                 
        

感染症学の常識を抜本的に見直す【中編】

category - ウイルス再考
2021/ 05/ 05
                 
前回に引き続き、感染症専門医の忽那賢志先生の書かれた本の内容を見ながら、

感染症学の常識における矛盾点や別の解釈が成立する余地があるという点についてみていきましょう。

まず最初に、前回最後に触れた「ノロウイルスは18個体内に入るだけで感染する」という内容についてもう少し追加で考察してみます。

この情報があるが故に、一般的な医師からは「ノロウイルスは感染力が強い」と解釈されているわけですが、

ノロウイルスが18個以上入ったら、たとえどんな人であっても感染症の発症が確定してしまうのでしょうか。

いや、そんなはずはないですよね。免疫力の違いによって左右はされるはずです。だとしたら「18個」という数値に一体何の意味があるのでしょうか。

それに、じゃあ「ノロウイルスは感染力が強い」のだとして、なぜノロウイルスの感染力は強いのかという分子生物学的なメカニズムは明らかにされていません

あくまでも「急性胃腸炎の患者が集団発生している」という現場があって、そこでノロウイルスの検査をしたらたくさん陽性者が出たという事実から「ノロウイルスは感染力が強い」と解釈されているだけであって、

そこに例の「18個ノロウイルスが体内に入ったら感染する」ことを示す医学研究論文があるというだけの状況です。それは特定の条件でたまたまあてはまった事実というだけで、普遍的に当てはまる事実ではないかもしれないにも関わらず、です。
                         
                

続きを読む

                 
        

感染症学の常識を抜本的に見直す【前編】

category - ウイルス再考
2021/ 05/ 04
                 
常識というのは、それが社会の秩序をもたらしているうちは非常に頼りになる存在ですが、

ひとたびその常識にほころびが出てきはじめてしまうと、軌道修正していくのにこれほど邪魔になるものはないという障壁になります。

常識はその理屈を理解している人はもちろん、多くの理屈を理解していない人にとっても幅広く大きな影響をもたらす規範であるからです。

前回、「感染症の原因は病原体である」という常識を大きく見直す必要があるという話をしましたが、

現在、感染症学の常識を最もよく理解している存在と言えば、なんと言っても感染症専門医であろうと思います。

そこで今回はメディアでも話題の感染症についての情報発信者となっている感染症専門医の先生が書かれた本を取り上げてみたいと思います。



専門医が教える 新型コロナ・感染症の本当の話 (幻冬舎新書) 新書 – 2021/3/3
忽那 賢志 (著)
                         
                

続きを読む