健診における糖質制限の重要性

2016/06/29 15:00:01 | 普段の診療より | コメント:5件

人間ドックという健診システムは全国的に広く普及していると思います。まだ病気ではない人がいち早く病気を見つけて、何らかの治療介入を行い、将来起こりうる病気を未然に防ぐという目的のために行われていると思います。こうしたシステムは根治的な治療方法がある場合にのみ、その妥当性が認められると思いますが、ほとんどの病気を根治できない西洋医学の方法論でそのレールに乗せても、ただ単に早めに薬漬けになるだけではない...続きを読む
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医者が治せる筋合いのない病気

2016/06/24 17:00:01 | ふと思った事 | コメント:1件

めまいの病気として知られるメニエール病は原因不明ですが、ストレスが関わっているという事が言われているという話をしました。大きく言ってストレスには身体に無理がかかる「身体的ストレス」と、心に無理がかかる「精神的ストレス」とがあり、いずれにしても、「ストレスは様々な病気の元」という考えはストレス性胃潰瘍を中心に一般的にも広く認知されていると思います。ストレス関連疾患として軽く調べるだけでも、以下のよう...続きを読む
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想像力を働かせて診療に当たるべき

2016/06/22 00:01:00 | 普段の診療より | コメント:4件

宮本武蔵の五輪書の「地の巻」の中で書かれていた、「目に見えないところをさとって知ること」というのは日常診療の中で応用できる原則です。すなわち、「想像力を働かせて診療に当たるべき」という事を教えてくれているのです。私は神経内科医としてめまいの診療に携わる機会も多くあります。例えばある患者さんが急にぐるぐる回るようなめまいに襲われてしまった場合、何の予備知識もなければ、頭に何か怖い事が起こってしまった...続きを読む
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役に立たない事をしないために

2016/06/21 01:30:01 | 偉人に学ぶ | コメント:0件

古書と言えば、先日NHKの「100分de名著」の中で、歴史に名を残す大剣豪、宮本武蔵が記した書物『五輪書(ごりんのしょ)』についての特集がありました。剣術指南書のイメージがある五輪書ですが、実は人が生きていく上での奥深い知恵が散りばめられた名著でもあるのです。その完成度は高く、翻訳され海外ではビジネス書として紹介されたり、プロスポーツ選手などにも愛読者が多いそうです。五輪書は「地の巻」「水の巻」「火の巻」...続きを読む
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古書に込められた想い

2016/06/20 08:00:01 | ふと思った事 | コメント:0件

インターネットの発達に伴い、ブログやフェイスブック、ツイッターなどのSNSも普及し、一般人が気軽に文章を書いて、それを様々な人の目に触れさせる事ができるようになりました。しかしパソコンやスマホをベースに作り出すその文章は、いつでも修正可能で、ちょっとした空き時間にかけるような気軽に書けるものです。しかし少し昔の時代の文章というものは、それほど気軽書けるものではなかったのではないでしょうか。...続きを読む
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