素朴な疑問

        

糖尿病患者でグルカゴンが過剰に分泌される理由

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2020/ 01/ 09
                 
昨年1年間のブログ記事の中で、私が最も書くのに骨が折れたのが「グルカゴン熟考」という記事でした。

この記事に始まり、昨年末に参加した「グルカゴンセミナー」に参加してさらに理解を深めることによって、

糖尿病という病態の今まであまり考えられてこなかった別の側面が見えてきたようで、大変興味深く感じています。

中でも私の認識を変える最も大きな情報は「グルカゴンは増えすぎたアミノ酸を消費し一定に保つために分泌されている」という解釈です。

だから私が独自で行ったササミ負荷試験の時にも、グルカゴンが急上昇したということで附に落ちます。

ただ一方で、一般的な糖尿病患者においてグルカゴンが上昇するという現象が観察されるわけですが、

そうすると糖尿病患者は相対的に高タンパク負荷状態に陥っているということになるのでしょうか。
                         
                

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ナイアシンで血糖上昇する理由

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2019/ 12/ 26
                 
エネルギー代謝を円滑にするサプリメントとして糖質制限界隈で有名なナイアシンですが、

最近このナイアシンで血糖値が上昇することがあるという事実が観察されている模様ですので、

今回はその理由について私なりに考察してみたいと思います。

そもそもナイアシンはどちらかと言えば、糖尿病の病態を改善の方へ導くとされています。

ナイアシンはニコチン酸とニコチン酸アミド(ナイアシンアミド)という物質の総称で、一般的にはニコチン酸の方がコレステロールが高くなる脂質異常症の治療薬として認識されていると思いますが、

その作用機序も例えばリポ蛋白リパーゼという中性脂肪を分解する酵素が活性化するなど、エネルギーを使用する方向に仕向ける内容であったりします。
                         
                

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糖質制限食とFGF21との関連性

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2019/ 12/ 17
                 
先日記事にしたグルカゴンセミナーにおいて、もう一つ私の興味を引いた情報がありました。

それは「グルカゴンがFGF21を増加させる」というものです。

FGF21とは聞きなれない言葉と思いますが、「Fibroblast Growth Factor 21(線維芽細胞成長因子21)」といってホルモンのように働くタンパク質(hormone-like protein)として、

飢餓に応答するために基本エネルギーである糖をこれ以上使わせないよう脂肪組織でのインスリン感受性を低下させたり

一方で肝臓においては逆にインスリン感受性を高め、肝臓にインスリンが作用しエネルギー備蓄となるグリコーゲンの合成を促進したりといった変化を起こす際に中心的な役割を果たす物質だとされています。
                         
                

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普遍性と個別性

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2019/ 12/ 08
                 
普遍性がないことはしゃべってはいけないのでしょうか。

先日とある方から「ホメオパシーは少なくとも普遍性がないデタラメだから、あまり語られない方がいいと思いますよ」という忠告を受けました。

おそらく他にも私がホメオパシーを学んでいることに対して、そう思われている方も多いのではないかと推察しています。

確かにホメオパシーは誰にでも当てはまるという普遍性はないかもしれません。しかしそのことがイコールデタラメかと言われたら、それは必ずしもそうではないと思います。
                         
                

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毒物の排除より毒物があっても大丈夫な身体作り

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2019/ 11/ 13
                 
物質の毒性について考えていますが、もともと人間の体内に存在する物質で、

その割合が多ければ多いほど、大量に投与しても安全である可能性が高いのではないかという見解を述べました。

今度は逆にもともと体内に存在しないものについて、それを摂取することで起こることについて考察してみます。

例えば鉛です。鉛は人体に必要とされている物質ではなく、ヘモグロビンの構成要素であるヘムの生合成に関与する酵素を阻害すると言われまさに人体にとって毒として働く物質の一つです。

一般環境において鉛は無機化合物と有機化合物というそれぞれの形がありますが、食品の中にも自然な形で鉛は存在していると言われており、

私達は知らず知らずのうちに食事をするごとに微量の鉛を体内に摂取していると言われています。
                         
                

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