寄生虫とウイルスに共通点はあるのか

2020/05/29 05:30:00 | ウイルス再考 | コメント:0件

新型コロナウイルス感染症の治療薬候補として、抗寄生虫薬(駆虫薬、寄生虫感染症治療薬)の「イベルメクチン」が効果があるかもしれないという情報があります。例えば、試験管内で新型コロナウイルスの48時間における増殖活性を5000分の1に減らしたというデータをオーストラリアのモナッシュ大学の研究チームが報告しています。このイベルメクチンという薬、2015年ノーベル医学生理学賞を受賞された化学者の大村智先生が開発に関...続きを読む
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「外因」を主とする現代医療と「内因」を主とする主体的医療

2020/05/28 11:45:00 | 読者の方からの御投稿 | コメント:2件

ブログ読者のタヌパパさんよりコメントを頂きました。タヌパパさん、有難うございます。> 個々人のストレスに注目する考え方は、免疫学的なアプローチと共通すると考えてよいでしょうか。> 先生の考え方に強く共感しますが、一方で「主体的に考えること」が「強いストレスになる」方々が、特に日本では多数派と思われるので、何か手詰まりな感覚が消えません。> ストレスと共存しつつ、体温を高める等で免疫力を高めることも現実的...続きを読む
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こどもの自然免疫を乱すもの

2020/05/25 18:00:00 | ウイルス再考 | コメント:4件

前回、欧米を中心に発生する小児の新型コロナウイルス感染症に関連すると見られる重度の血管炎症候群と、それに類似する川崎病との関連、そこには自然免疫システムの不具合が背景にあり対応するウイルスの感染を契機に、自己にて炎症システムを制御できなくなるという過剰適応が病態に深く関わっているのではないかという考察を行いました。近年、この欧米での新型コロナウイルス関連の川崎病様の血管炎症候群のことは、「小児発症...続きを読む
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川崎病は対応するウイルスによって自己免疫システムが過剰駆動された状態か

2020/05/22 05:30:01 | ウイルス再考 | コメント:2件

高齢者を中心に重症化例が観察される新型コロナウイルス感染症ですが、欧米では小児での新型コロナウイルス感染例も観察されており、その特徴が日本人の小児に多い「川崎病」と酷似しているという情報があります。一方で日本では新型コロナウイルスの感染例はごく少数で、川崎病の症状を呈したものは今のところ一例も報告されていません(2020年5月21日現在)。この欧米と日本における奇妙なすれ違いは、偶然とは私には思えません...続きを読む
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空気感染しない理由が説明できない

2020/05/21 10:50:00 | ウイルス再考 | コメント:2件

新型コロナウイルス感染症は今のところ空気感染はせず、接触感染、飛沫感染が主な感染経路だと言われています。接触感染は直接ウイルスと触れることによって起こる感染様式、飛沫感染はしゃべったり、くしゃみをしたりすることで飛ぶ微小な水しぶきを介してウイルスが伝わるという感染様式です。飛沫の定義としてはだいたい直径5μm以上の水滴のことを指すようで、それくらいの大きさがあればしゃべるくらいの刺激では理論上2m以上...続きを読む
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