自然に整う栄養バランス

2016/05/31 17:30:01 | 素朴な疑問 | コメント:10件

「栄養バランスなど気にする必要はない」栄養士さんが聞いたら真っ先に反発されそうな意見ですが、私は実のところそのように考えています。一般に健康診断での結果説明や栄養士による食事指導などでは「バランスのよい食生活を心がけましょう」などと金科玉条の如く言われます。また、1985年に厚生労働省が作った『健康づくりのための食生活指針』では、栄養バランスを整えるために「1日30品目の食品を摂りましょう」と勧められて...続きを読む
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本当に必要な医療が正しく行われるために

2016/05/28 12:45:01 | 普段の診療より | コメント:6件

糖質制限の勉強を続けていると、ほとんど全ての病気に糖質が関わっているように思えてきます。生活習慣病はもちろん、アレルギー性疾患、自己免疫疾患、神経変性疾患に対しても、細かなメカニズムについてはまだまだ未解明の部分がありながらも、糖質制限をする事で症状が改善していく事からみて、糖質がそれらの病態に関わっていることがおおいに考えられます。感染症でさえ、糖質過剰により細菌やウイルスに対する抵抗力が低下し...続きを読む
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独身でいるのも悪くない

2016/05/25 13:10:45 | ふと思った事 | コメント:8件

糖質制限を行うと文字通り本当に人生が変わります。ただ単にダイエットに成功したり、糖尿病がよくなったり、他の様々な疾患の症状がコントロールできたりという病気に関する事にとどまらず、言ってしまえば現代生活を抜本的に見直す行為に当たるので、こと人生の重大なイベントである結婚や結婚生活にも大きな影響をもたらします。全国的に糖質制限実践者の方々と交流していても、糖質制限は糖尿病を始め何らかの持病があり、その...続きを読む
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前提を間違えば全てを間違う

2016/05/22 11:50:00 | 糖尿病 | コメント:8件

先日、糖尿病に関する古書を読む機会がありました。糖尿病 ー基礎と臨床ー著 小坂樹徳ら朝倉書店今から約40年前に初版が発刊された正書です。朝倉書店は今でも内科学教科書のスタンダードである「内科学」を出版している会社ですから、当時の糖尿病診療に対する標準的な考え方が書かれているだろうと考え、ちょっと興味が湧き手にとって読んでみました。すると「糖尿病の食餌療法の歴史」について書かれた項目に、次のような文章が...続きを読む
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ストレスを生み出す社会構造

2016/05/20 15:20:00 | ふと思った事 | コメント:8件

前回は宗教家が長寿である理由について考えてみました。私は健康長寿を成し遂げるのに糖質制限の観点は非常に重要だと考えておりますので、糖質制限の考えがなかったであろう時代にも関わらず宗教家が長寿であったという点は非常に興味深い事でした。しかも、点滴や胃瘻などの生きながらえるための医療手段もなかった時代での長寿であるわけですから、現在の長寿と比べれば比較的健康長寿も達成できていたのではないかと推測します...続きを読む
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