ワクチン熟考

        

ポリエチレングリコールは安全なのか、危険なのか

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2021/ 02/ 27
                 
新型コロナワクチンに対する世論の期待感が高まる中、ついに医療従事者へのワクチンの先行接種が始まりました。

日本ではファイザー社のmRNAワクチン(商品名:コミナティ)が特例承認され、先行的に用いられているようです。

特例承認というのは、「長い時間をかけて有効性や安全性がしっかり検証されたわけではないけれど、世論のニーズに応えるために一部有効性が確認されたので特別に承認しました」という意味です。

レムデシビルの時と同じ性急判断が繰り返されています。騒動から1年以上が経ちますが、社会は相変わらず冷静さを失ったままの模様です。私達ひとり一人がしっかりと考え続けなければならない必要性を改めて感じるところです。

さて、そんなコミナティを使用する際の注意点として、添付文書に「本剤の成分に対し重度の過敏症の既往歴のある者」に対してはコミナティを使ってはダメ、ということが書かれています。

これ自体はよくある当たり前の話ですが、その「本剤の成分」として「ポリエチレングリコール」という物質が注目を集めています。

恥ずかしながら私は浅学にして知らなかったのですが、実はこの「ポリエチレングリコール」、重篤なアレルギー反応である「アナフィラキシー」の原因物質として知られているそうなのです。
                         
                

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完璧すぎて不自然な医学論文

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2020/ 09/ 06
                 
当ブログで時々取り上げる「BCGワクチンと新型コロナウイルス感染症」に関する話題についてですが、

2020年9月の頭に医学のみならず、生化学、分子生物学なども含む生命科学全般の最高峰の雑誌である「Cell」という雑誌に、

「BCGワクチンを高齢者に接種すると、その後1年間に感染症にかかるリスクが約半分に減った」という内容の医学論文が掲載されたとニュースになりました。

ここしばらくこの論文に関する専門家の見解や、SNSでの批評を見てきましたが、「新型コロナウイルス感染症への効果はまだ不明ではあるものの、BCGワクチンのウイルス感染症に対する効果は間違いないだろう」と肯定的に捉えるものがほとんどであるように感じました。

やはりそこは天下の医学雑誌「Cell」、識者に対して大きな説得力を持っているのだということがよくわかります。

しかし事実重視型思考をもとにBCGワクチンの新型コロナウイルス感染症に対する効果を疑問視している私としては、

たとえ相手が天下の「Cell」であろうとも、この論文の結論をすんなりと受け入れるわけにも参りませんので、

これもまた大変な作業ではありますが、原著論文を読み込んでみることにしました。
                         
                

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ワクチンによる自然免疫の賦活では説明できない

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2020/ 08/ 17
                 
BCGワクチンの件についてもう少し考えてみます。

BCGワクチンが自然免疫を賦活するかと言われたら、確かに賦活するだろうと思います。

ただそれはBCGワクチンに特有の特徴ではありません。BCGワクチンに限らず何か異物や病原体が入り込めば必ず自然免疫システムが発動します。

なぜならば自然免疫は非特異的な免疫反応、すなわち異物や病原体の細かい所に関わらず作動する免疫反応であるからです。

そしてもしもBCGワクチンが、特に日本株が自然免疫を賦活して、新型コロナウイルスの感染率を抑え、私達の健康にとって有益な効果をもたらしているのだというのであれば、

その恩恵は他の異物や病原体に対してももたらされていなければ、話が合わないのです。
                         
                

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ワクチンのトラブルを生み出す陰の要因

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2020/ 06/ 18
                 
新型コロナウイルス感染症に対するワクチンの開発が切望される世論の中で、

ひとつ安全性の面で懸念されていることとして、ADE(Antibody-dependent enhancement:抗体依存性感染増強)と呼ばれる現象があります。

これは2014年に蚊を媒介して感染するとされているデング熱というウイルス感染症が流行した際に、そのデング熱に対するワクチンが開発された際にクローズアップされたワクチンに関する有害事象です。

ADEというのは、本来は細菌やウイルスなどの病原体を認識して攻撃するはずの抗体が、なぜだかその病原体をやっつけるのに十分な活性を発揮することができず、やっつけきれないまま抗体を貪食するマクロファージなどの抗原提示細胞を介して病原体が細胞内に入り込み、

かえって病原体に安住の地を与え、病原体が安定して増殖し続けることができる環境ができあがり、結果的に宿主の感染症の重症化がもたらされてしまうという現象のことを言います。

デング熱ワクチンを打った後にデング熱に感染した人が著しい重症化をきたす現象があったということから、このメカニズムが注目されるようになり、新型コロナウイルス感染症のワクチンでもこのADEが起こらないとも限らないと心配されているのです。
                         
                

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「集団免疫」理論の矛盾

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2020/ 06/ 14
                 
新型コロナウイルス感染症に対するワクチンの積極的接種が望まれる背景、

あるいはスウェーデンのようなロックダウン(都市封鎖)せずに経済活動を回していく戦略が成立する背景には、「集団免疫」理論というものがあります。

これがどういうものかといいますと、「ある感染症に対して集団の大部分が免疫を持っている際に生じる間接的な保護効果であり、免疫を持たない人を保護する手段」と定義されています。

すなわち集団において、「大多数の人に免疫があれば、免疫のない人も守ることができるので、みんなで免疫をつけましょう」という話へつながる理論です。

ここでいう免疫というのは主に「抗体」の有無、すなわち獲得免疫が機能しているかどうかという意味になってくると思いますが、

私はこの理論には大きな疑問を感じています。
                         
                

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