向精神薬は根本的に間違っている

2015/06/30 08:00:00 | ふと思った事 | コメント:14件

精神医療の中では「モノアミン仮説」というのが知られています。モノアミン(mono-amine)とは構造上アミノ基を1個だけ持つ化学物質であるドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリン、セロトニン、ヒスタミンなどの神経伝達物質の総称のことです。特に、ノルアドレナリン、ドーパミン、セロトニンは精神疾患と密接な関連があることが示唆されています。例えばドーパミンが放出されすぎると幻覚や興奮といった陽性症状と呼ばれる...続きを読む
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糖質制限的アメリカ出張体験記

2015/06/25 00:01:00 | 自分のこと | コメント:6件

先日、諸用でアメリカに行く機会がありました。low carbohydrate diet, ketogenic diet, KEMEPHY, LCHFなど様々な形で欧米でも知られるようになってきた糖質制限ですが、2015年6月、アメリカの一都市ではどんな感じになっているのか、勝手に調査して参りました。空港に降り立つと様々なショップが立ち並んでいましたが、食料品を扱うお店で一見して感じられたのは、甘いお菓子の類が非常に多いという事、そして商品のサイズが基本...続きを読む
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糖尿病の多様性と病気の成り立ち

2015/06/18 00:01:00 | 漢方のこと | コメント:2件

糖尿病は血糖値はHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)を血液検査で測定する事で診断される病気です。しかし血液検査という技術が確立されるずっと以前から糖尿病の存在は認識されていたようです。というのも漢方の古典、「金匱要略(きんきようりゃく)」の中に「消渇(しょうかつ)」という言葉が出てきます。もともとは「のどが渇いて、しきりに水を飲んでも尿の出の少ない状態」の事を指したようですが、後に排尿回数が多くなる...続きを読む
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巧妙なトリックに気づく

2015/06/11 08:00:00 | ふと思った事 | コメント:19件

「糖質を摂取すれば血糖値が上がる」、これは極めてシンプルな基本原理です。この原理を理解すれば、血糖値を下げるためには糖質を控えるべきだということは容易に理解できると思います。それなのに、カロリーを重視し食事の50-60%を炭水化物(=糖質+食物繊維)で確保しなさい、と勧めてくるのが従来の糖尿病食事療法のおかしさです。なぜこのようなシンプルな原理を多くの医療従事者が受容できないのかという事に関しては、糖...続きを読む
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血液検査で見えない糖質の害

2015/06/04 08:05:00 | お勉強 | コメント:9件

糖質を摂取すると血糖値が上昇します。しかし血糖値は食前か食後かで大きく変動するものなので、一時点での血糖値だけでは正確な血糖値の変動状況がわかりません。入院患者ならまだしも、外来では基本的にワンポイントで状態を把握する必要があります。そこで役立つのが、過去1〜2ヶ月の平均血糖値を反映する数値の一つ、ヘモグロビンエーワンシー(HbA1c)です。酸素を運ぶヘモグロビンが非酵素的な糖化や酵素反応で行われる糖鎖...続きを読む
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