精油について学ぶ

2017/05/02 00:00:01 | 植物から学ぶこと | コメント:0件

再発性のこむら返りの抑制に有効な疎経活血湯について学んだ際に、生薬の中の主要有効成分である精油に注目し、それがアロマテラピーにも応用されている植物由来の成分だと知りました。本日はこの精油とはどういうものなのかについて、考えてみたいと思います。調べると日本アロマ環境協会というものがあって、そこにも精油の事について詳しくは書かれてはいるのですが、「精油とは良いものだ」ということが前提で書かれているよう...続きを読む

植物のコミュニケーション

2016/12/12 00:00:01 | 植物から学ぶこと | コメント:0件

フランスの民族学者レヴィ=ストロースが著した『野生の思考』の中で、提唱された構造主義という考え方についてもう少し掘り下げてみていこうと思います。1940年、レヴィ=ストロースはロシア人言語学者のローマン・ヤコブソンと出会います。ヤコブソンは「構造言語学」という学派の主力メンバーで、彼との出会いがレヴィ=ストロースの大きな転機になったようです。構造言語学では、コミュニケーションの基本は発信者と受信者が共...続きを読む

一枚上を行く生存戦略

2016/09/24 00:00:01 | 植物から学ぶこと | コメント:0件

映画やゲームなどで表現される人類滅亡後の廃墟と化した都市の映像などを見ていると、倒壊したビルなどの建物に草木が生い茂って、壁や窓に蔓が巻き付いているような光景が表現されていたりします。かたや現実の世界でも、手入れのされていない田舎の高速道路脇の石壁を見てみると、石と石の小さな隙間からやはり緑色の草花がうっそうと生い茂っている光景を見たりすることがあります。植物はどんな過酷な環境であっても生きていく...続きを読む

植物が生きていくための戦略

2016/08/06 10:40:01 | 植物から学ぶこと | コメント:10件

食べる事は「他の生物を自分の身体に取り込む行為」です。食べ物には都合よく身体に必要な栄養成分だけが含まれているのではなく、身体に不要な毒の成分も入っていて然るべきです。食べ物に毒が含まれている理由を考える時、食べられる生き物の側に立つと見えてくるものがあります。一つは食べる側の生物に一矢報いるためです。ヘビやフグなど動物の中にも毒を持つものがいると思います。ただそうした動物は少数派です。多くの動物...続きを読む