自然に備わったリスク分散感覚

2014/10/31 00:01:00 | ふと思った事 | コメント:2件

糖質制限を続けていると、不思議なほどに糖質への嗜好性が取れていき、あれほど欲しかった糖質をあまり欲しなくなるという事はこれまでも何度か述べてきました。本日はそれとは逆の観点で嗜好性を考えてみたいと思います。よく噛んで満腹感を生じやすくさせるという事と、糖質制限を両立させるために、シンプルに「するめだけを食べ続ける」という方法があります。するめは低糖質食品ですし、食べるためにはよく噛まなければならな...続きを読む
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氷こんにゃくと簡易ケトン食

2014/10/30 00:01:00 | ふと思った事 | コメント:11件

こないだ朝の情報番組を見ていると、「氷こんにゃく」なるものが紹介されていました。作り方は簡単で、こんにゃくを24時間以上冷凍させて、冷凍庫から取り出して解凍しただけのものです。こうする事でこんにゃくの水分が抜けて、かみごたえのあるまるで肉のような食感のこんにゃくができるのだそうです。こんにゃくは低カロリーだからという事で、ダイエットにもってこいの食材だと紹介されていました。...続きを読む
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「薬で治す」という発想の限界

2014/10/29 00:01:00 | 素朴な疑問 | コメント:4件

何かのテレビを見ていた時に、こども達が将来の夢を語るという内容で、ある子が「薬剤師になっていろんな人の難病を治す薬を作りたい」という純粋で微笑ましい場面を見かけました。しかし,医師という立場で現在の薬の状況を俯瞰で眺めてみますと、ほとんど薬のシェアは西洋薬が占め、さらにそのほとんどが何かの代謝の「ここだけをいじる」という発想で作られています。高血圧の薬しかり、スタチンしかり、糖尿病の薬しかし、利尿...続きを読む
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原因と結果を逆に見る

2014/10/28 00:01:00 | お勉強 | コメント:4件

「タバコは身体に良くない」ということは、広く一般に知れ渡った医学常識であると思います。それだけその知識が広まっているにも関わらず、タバコが止められない人が多いのは、タバコそのものに「中毒性」があるからだという事は、これまでに述べてきた通りです。しかし、世の中には「タバコが身体に良い」とする研究報告もあったりするのです。その中で我々神経内科の領域でよく言われているのは、「喫煙がパーキンソン病のリスク...続きを読む
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糖質量を推定しても意味がない

2014/10/27 00:01:00 | 普段の診療より | コメント:14件

「先生,なかなか太りませんわ」そのように言われる80代男性,一過性脳虚血発作を起こした後のフォローアップを私がしているやせ型の患者さんがいました.この方は頸椎症,C型肝炎,難聴,肺結核,などとこれまでに様々な病気を患っておられます.一方でこの患者さん,糖尿病があります.糖尿病があるという時点で,特殊な状況を除いて糖質を過剰に摂取しているということがほぼ明らかです.やせ型の糖尿病の場合も糖質過剰摂取に...続きを読む
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