2021年08月

        

社会はなぜ不寛容になってきているのか

category - オープンダイアローグ
2021/ 08/ 29
                 
先日、オンラインでオープンダイアローグにふれあう会に参加していて感じたことがあります。

今日本の社会全体が他者に対して不寛容になってきているように思うのです。きっかけは明らかにコロナ禍です。

コロナ前にもむやみに他人の言動をとがめたり、クレーマーと呼ばれる人は確かにいました。しかしコロナ禍と呼ばれるようになった今、そうした人達の割合が明らかに増えてきていると実感される出来事を多くの人が経験しているのです。

例えば、電車内でマスクがずれて鼻が出ている状態を厳しく注意してくる人、スーパーのレジ前で距離を並んでいた際に少し距離が詰まっていたのに対し払いのけるジェスチャーをやってくる人、

おそらくそういう人の中には「社会のルール」「みんなが守らないといけないこと」という意識があって、その規範を守っていない人のことがどうしても許せなくなってしまうのだろうと思います。

その背景には「コロナが非常に恐ろしい感染症である」という意識があり、だからこそ「みんなで協力してこの感染症を封じ込めなければならない」という意識につながり、それらの注意行動をもたらしているんだろうと思います。

今回はコロナ前にもいたであろうこうした人達が、それまで以上に増えて感じられている理由を考えてみます。その上で、この社会の中でどのように生きていくのが望ましいかについても考えてみたいと思います。
            
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コロナウイルスは冷凍庫内で生きていられるのか

category - 素朴な疑問
2021/ 08/ 26
                 
2021年1月にネット上でこんなニュースが流れました。

アイスクリームから新型コロナ検出 中国

中国・天津市の食品会社が製造したアイスクリームから新型コロナウイルスが検出されたと中国国営メディアなどが伝えました。

国営新華社通信などによりますと天津市当局は14日市内の食品会社が製造したアイスクリームのサンプルから新型コロナウイルスが検出されたと明らかにしました。

アイスクリームにウイルスが付着した経緯などはわかっていませんが、当局は商品に関わった従業員や原材料などを詳しく調べています。

ヒトだけでなく食品に対しても大規模なPCR検査が行われている中国では、輸入した冷凍食品からのウイルス検出が相次いで報告されてきましたが、国内で製造されたアイスクリームから確認されたのは初めてです。当局は販売された商品の回収を急いでいます。



このニュースを聞いて「中国ではアイスクリームからもコロナに感染してしまうのか!?なんて怖いことだ!」とか「中国はなんてずさんな食品管理をしているんだ」とか感じる人がいるかもしれません。

しかし私の感想は違いました。「これでPCR検査が死んだウイルス(失活したウイルス)を検出していることが明確に証明された」というものです。

なぜならば、ウイルスは基本的に生物の中でしか生きることができないからです。これが細菌という生物と比較されることの多いウイルスの、細菌との決定的な違いです(マイコプラズマやクラミジアなど一部の細胞内寄生菌の話はひとまず置いておきます)。
            
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コロナワクチンの副反応が強く出る人、全く出ない人

category - ワクチン熟考
2021/ 08/ 23
                 
以前、コロナワクチンの接種補助業務を悩みに悩んだ結果手伝うことにしたという経緯について語りました。

しかし、副反応がかなり高い確率で起こるワクチンを勧めることは、「Do No Harm」の原則からも逸脱していて、正直私の中では心理的な負荷が大きくなってきて今後新しくは受けたくない業務という認識になってきています。

特に2回目の接種会場の現場では、「1回目の接種では何か困ったことはありませんでしたか?」と私が聞いて、多くの人が「聞いていたように腕が上がらなくなるだけでした」など、結構な副反応を多くの人が当たり前のように受け入れているという現状を若干気味悪くも感じています。

今までに事前に解熱剤を準備しておくこと、翌日が身体が辛くなるから有給休暇をとっておけと言われるようなワクチンは私の知る限りありませんでした。なのにそんな今までにない異常な現象が、テレビ等の報道の影響もあるのでしょうか、普通のこととして多くの人が疑問に思わない状況に「洗脳」という言葉を意識せずにはいられません。

これほどまでにコロナワクチンに副反応が多い理由には大きく2つあると私は考察しました。ひとつは異物を認識する要であるリンパ球のいる血液と直接接触しやすい筋肉注射という手法を使っていること、もう一つはこれまでのワクチンでは決して使われることのなかった化学的安定性の高いポリエチレングリコールという人工化学物質がアジュバント(免疫増強剤)として使われていることです。

よく遺伝物質(mRNA)を混入することが拒絶反応を引き起こしているという意見も聞きますが、「遺伝子の水平伝播」という現象自体は自然界でも普通に起こっている出来事なので、これは副反応の大きさの主因ではないと私は考えています。

そんな中、たまに「ワクチンを2回打ったけど、全然なんともなかったです」と言われる方がおられます。
            
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思い込みの強さとそれを変えることができるかどうか

category - 素朴な疑問
2021/ 08/ 16
                 
医師・黒丸尊治先生の「患者の思い込みを認めて自己治癒力を引き出すアプローチ」は、

確かに患者さんの中で現代医療の価値観の中では信じられないほどの素晴らしい回復力をもたらしてくれる実例があるということがわかりました。

ただ一方で前回記事で、患者個人の誤った価値観、少なくとも自分から見て適切であるとは思えない価値観を認めることは、本人の治癒力は引き出せるものの、社会全体に歪みをもたらす可能性について考えてきました。

そこで患者の歪んだ価値観のまま引き出すべきか、それとも歪んだ価値観はやはり是正して患者の回復をあきらめるべきかという選択をどうするかという問題について、私は「患者自身が決められるように主体性を促す」という考えを弁証法で導きました。

ただこれは、結局患者自身が歪んだように見える認識を是正する方向に思考を変えることができなければ、

ものすごい回復力を発揮できたのと同様に、ものすごい不回復力を発揮してしまう結果にもつながってしまいかねないのかもしれません。

というのも、先日こんなパーキンソン病の患者さんに出会いました(内容は事実に基づいたフィクションです)。
            
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患者の価値観に寄り添うだけではなく「整える」

category - 読者の方からの御投稿
2021/ 08/ 14
                 
前回のブログ記事黒丸尊治先生の著書に書かれていた70代のおばあさんのめまい症例のケースから、

客観的な事実を指摘するよりも、主観的な患者の思い込みを肯定するような導きが患者の自己治療力につながることがある」という教訓について紹介しました。

このおばあさんの場合は、「若いバスガイドに理不尽に長い距離を歩かされた」と思い込むことに起因する慢性持続性ストレスがめまい症状を引き起こしていた可能性があるので、客観的な状況を指し示すよりもその思い込みを肯定することが治療につながったという話でしたが、

ブログ読者のKAZさんより、次のような考えさせられるコメントを頂きました。

> 噓ではなく、心の底から本当に「そうですよ。そのめまいはバスガイドにさんざん歩かされたせいですよ。間違いありません!」と、掛け値無しにおばあちゃんに言ってあげることができると思うのです。



これは諸刃の剣ですよ。
場合によってはこのおばあちゃんがバス会社に訴訟を起こすかもしれません。
そうなると、止めるのに周りの者が大変苦労する事になります(経験有り)。
第三者に迷惑がかからないよう、細心の注意を払うべきです。


このコメントを読んで私は、はっとして「なるほど確かにそうだ」と思いました。
            
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