2013年09月
健康な人ほどわかってもらえない
category - ふと思った事
2013/
09/
30糖尿病の怖いところは単独では自覚症状がないところです.
しかしゆっくりと確実に真綿で首を絞められるように徐々に全身の臓器をむしばんでいきます.
やがて全身の臓器に合併症を引き起こし,治療が非常に困難となっていきます.
そして現在糖尿病の患者数は年々増加してきています.
従来の糖尿病治療では血糖値はコントロールすることはできても,血糖の乱高下が防げずじりじり悪くなっていく病状を防ぐことができませんでしたが,
「糖質のみが血糖値を上昇させる」という厳然たる事実の下,糖質を制限することでその進行を止めることができるということがわかりました.
従って,糖質制限を行うことで将来の糖尿病発症予防が理論上可能となります.
しかしゆっくりと確実に真綿で首を絞められるように徐々に全身の臓器をむしばんでいきます.
やがて全身の臓器に合併症を引き起こし,治療が非常に困難となっていきます.
そして現在糖尿病の患者数は年々増加してきています.
従来の糖尿病治療では血糖値はコントロールすることはできても,血糖の乱高下が防げずじりじり悪くなっていく病状を防ぐことができませんでしたが,
「糖質のみが血糖値を上昇させる」という厳然たる事実の下,糖質を制限することでその進行を止めることができるということがわかりました.
従って,糖質制限を行うことで将来の糖尿病発症予防が理論上可能となります.
意図的にイメージづけされた言葉
category - ふと思った事
2013/
09/
29「緩やかな糖質制限」という言葉がありますが,
世の中には意図的にイメージづけさせられた言葉というものがいくつか見受けられます.
例えば『脂っこい』という言葉があります.
この言葉を聞いて,良いイメージを連想する方はおそらくいないのではないでしょうか.
世の中には意図的にイメージづけさせられた言葉というものがいくつか見受けられます.
例えば『脂っこい』という言葉があります.
この言葉を聞いて,良いイメージを連想する方はおそらくいないのではないでしょうか.
従来型栄養指導の実態
category - 普段の診療より
2013/
09/
29患者さんへの食生活改善に対して最も大きな役割を果たすのは栄養士さんです。
医師は医師になる過程で栄養学のまとまった勉強を実はしていないということは以前の記事でも紹介した通りです。
そういう背景もあって医師であってもよほど勉強している人でない限りは、栄養学の知識では栄養士さんには遠く及びません。
しかし、それはあくまで従来の栄養学、での話です。
従来の栄養学では糖質の位置づけ・理解を根本的に間違っていたということがわかりました。
医師は医師になる過程で栄養学のまとまった勉強を実はしていないということは以前の記事でも紹介した通りです。
そういう背景もあって医師であってもよほど勉強している人でない限りは、栄養学の知識では栄養士さんには遠く及びません。
しかし、それはあくまで従来の栄養学、での話です。
従来の栄養学では糖質の位置づけ・理解を根本的に間違っていたということがわかりました。
自分の頭で納得をする
category - 読者の方からの御投稿
2013/
09/
28にこさん から糖質の依存性に関して御質問を頂きました.
たがしゅう先生
いつもブログを楽しみにしています。
以前依存症に関する本をいくつか読んだことがあるのですが、たしかに、依存症の治療にはその対象になるものをきっぱりやめるべきと書いてありました。
ただ、糖質に関していえば、完全除去は理論的に不可能ですよね。
その点、薬物やタバコ、アルコールなどとは違うと思うし、そもそもこれらのものも突然やめると、離脱症状がでることがあります。
体には恒常性というものがあるので、急な変化に対応しにくい、というか。
自分が起立性調節障害なので、特にそう感じているのかもしれませんが。
どうしても、病状がゆるさないというときを除いて緩やかな制限という選択もあるのかな、とも考えていますがいかがでしょうか?
というのは、同僚たちに糖質制限をすすめても、女性のせいもあってか、まず拒否されます。まあ、私の説得の仕方が悪いんだとは思うのですが、
食べないとフラフラするとか、仕事するのにご飯食べないと無理とか、たしかに自分自身、糖質制限をはじめたら、、最初体が適応するまで、なにかかしら、不定愁訴があって少しハードル高かったです。
緩やかにはじめて、少しずつ強化というのは、やはり難しいですか?
にこさん,御質問を頂き有難うございます.
まず糖質依存の状態というのを言い換えれば,「高糖質食を繰り返すことで血糖値の乱高下を生じ,次から次へと(1日3回以上)糖質を摂取しなければ満足が得られなくさせられている状態」です(言わば日本人のいわゆる普通の食生活にあたりますね).
たがしゅう先生
いつもブログを楽しみにしています。
以前依存症に関する本をいくつか読んだことがあるのですが、たしかに、依存症の治療にはその対象になるものをきっぱりやめるべきと書いてありました。
ただ、糖質に関していえば、完全除去は理論的に不可能ですよね。
その点、薬物やタバコ、アルコールなどとは違うと思うし、そもそもこれらのものも突然やめると、離脱症状がでることがあります。
体には恒常性というものがあるので、急な変化に対応しにくい、というか。
自分が起立性調節障害なので、特にそう感じているのかもしれませんが。
どうしても、病状がゆるさないというときを除いて緩やかな制限という選択もあるのかな、とも考えていますがいかがでしょうか?
というのは、同僚たちに糖質制限をすすめても、女性のせいもあってか、まず拒否されます。まあ、私の説得の仕方が悪いんだとは思うのですが、
食べないとフラフラするとか、仕事するのにご飯食べないと無理とか、たしかに自分自身、糖質制限をはじめたら、、最初体が適応するまで、なにかかしら、不定愁訴があって少しハードル高かったです。
緩やかにはじめて、少しずつ強化というのは、やはり難しいですか?
にこさん,御質問を頂き有難うございます.
まず糖質依存の状態というのを言い換えれば,「高糖質食を繰り返すことで血糖値の乱高下を生じ,次から次へと(1日3回以上)糖質を摂取しなければ満足が得られなくさせられている状態」です(言わば日本人のいわゆる普通の食生活にあたりますね).
緩やかな糖質制限は許容できるか
category - ふと思った事
2013/
09/
27糖質が人体にとって必須栄養素ではないということがわかれば
患者さん達へは,3食主食を抜く江部先生の「スーパー糖質制限食」や緩やかなケトン食にあたる「修正アトキンス食」の手法をお勧めするのが筋なのですが,
実際に指導をしていると,「日本人の主食は米」「肉や卵を食べ過ぎるとコレステロールが高くなる」「ごはんを食べないと力が入らない」などの常識の壁が立ちはだかってきます.
私が一生懸命医学的な根拠をお話ししたとしても,常識の壁が邪魔をして私の話を心底納得してスーパー糖質制限食を実践してくれる人は多く見積もっても2割程度です.
そこでせめて最初の一歩を踏み出してもらうために「主食を今までの半分にして,その代わりおかずの量を増やすようにして下さい」という「半」糖質制限ともいうべき方法を指導する場合があります.
患者さん達へは,3食主食を抜く江部先生の「スーパー糖質制限食」や緩やかなケトン食にあたる「修正アトキンス食」の手法をお勧めするのが筋なのですが,
実際に指導をしていると,「日本人の主食は米」「肉や卵を食べ過ぎるとコレステロールが高くなる」「ごはんを食べないと力が入らない」などの常識の壁が立ちはだかってきます.
私が一生懸命医学的な根拠をお話ししたとしても,常識の壁が邪魔をして私の話を心底納得してスーパー糖質制限食を実践してくれる人は多く見積もっても2割程度です.
そこでせめて最初の一歩を踏み出してもらうために「主食を今までの半分にして,その代わりおかずの量を増やすようにして下さい」という「半」糖質制限ともいうべき方法を指導する場合があります.