飢餓や摂食障害は、断食や不食とは違う

2015/02/28 00:01:00 | よくないと思うこと | コメント:8件

岩田健太郎先生の著書「食べ物のことはからだに訊け!」の中では、私が勉強している「断食」や「不食」についても批判的なコメントが書かれていました。今日はこれについて反論してみたいと思います。当ブログでも取り上げたことのある断食で脊髄小脳変性症を克服した森美智代さんのエピソードに関して、岩田先生は次のように述べられています。(以下、p106より引用)【神経性食思不振症という本当にある病気】森(美智代)氏は1...続きを読む
関連記事

反論せずにはいられない

2015/02/27 00:01:00 | よくないと思うこと | コメント:17件

前回に引き続き、岩田健太郎先生の著書、「食べ物のことはからだに訊け!」についての感想を書きます。本文の中に「なんで自分と違う食事を攻撃したがるのか?」と題して書かれた文章があります。(以下、p38-39より引用)糖質制限に関わらず、ある食事法に「はまった」人は、他の食事法を選択した人を攻撃する傾向があります。これを教えてくれたのは内田樹先生です。以前、内田先生も(詳細は忘れましたが、麦か何かだったかな)...続きを読む
関連記事

エビデンスにこだわりすぎる思考

2015/02/26 00:01:00 | よくないと思うこと | コメント:10件

感染症領域のトップランナー医師である岩田健太郎先生の新書、「食べ物のことはからだに訊け!」を拝読しました。 食べ物のことはからだに訊け!: 健康情報にだまされるな (ちくま新書) 単行本 – 2015/2/4岩田 健太郎 (著)岩田先生は非常に優秀な先生で、私も過去に岩田先生の著書を何冊か購読して、大変参考になる内容が多かったですが、今作に関してはちょっといただけません。読んでいて大変残念な思いがしました。全体は、...続きを読む
関連記事

製薬会社の息がかかっていない薬

2015/02/25 00:01:00 | 漢方のこと | コメント:2件

今医療の中で用いられている西洋薬は、厳格にルールが定められた臨床試験が行われ、その有効性が認められたものが世に出ています。簡単にいうと同じような年代や性別の集団を、薬を飲んだ群とその薬に似せたニセの薬(プラセボ)の群とにランダムに分けて、薬を飲んだ群で何らかの差があったという事が証明されれば、この薬は有効だという事になるわけです。という事は病院で処方される薬は基本的に信頼できるものだと思われるかも...続きを読む
関連記事

点鼻インスリン吸入療法は期待できない

2015/02/24 00:01:00 | 素朴な疑問 | コメント:4件

NHKの今日の健康で「アルツハイマー病」の特集がありました。「アルツハイマー病は脳の糖尿病!?」と題して、九州大学、生体防御医学研究所の中別府雄作先生が解説されていました。脳ゲノム研究、すなわち遺伝子解析を専門にされている先生のようで、久山町研究において病理解剖で得られた検体から遺伝子を解析し、判明した事をわかりやすく示されていました。冒頭に「実は脳のエネルギー源のほとんどはブドウ糖です。脂肪などは使...続きを読む
関連記事