「自己免疫疾患」からの可逆的回復に必要なこと

2021/11/25 15:35:00 | 主体的医療 | コメント:2件

「機械論」と呼ばれる考え方があります。Wikipediaによりますと、「自然現象に代表される現象一般を、心や精神や意志、霊魂などの概念を用いずに、その部分の決定論的な因果関係のみ、特に古典力学的な因果連鎖のみで、解釈が可能であり、全体の振る舞いの予測も可能、とする立場」と説明されています。西洋医学では人間の身体のしくみや病気の成り立ちは非常に機械論的に解釈されている節があります。例えば、「筋肉は神経から発...続きを読む
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「病名」を知り、「病名」から離れていく

2021/11/18 10:15:00 | 素朴な疑問 | コメント:0件

私は医師として、「病名」をつけることの功罪を常日頃意識しています。「病名」はあくまでも誰かが定めた恣意的な基準を満たすということを意味する恣意的な概念です。「風邪(感冒)」とか「擦過傷」など、「自己限定性(self-limiting:自分の中で治癒に導ける)」の「病名」ならまだ問題を感じることも少ないかもしれませんが、こと私が専門にしている脳神経内科の領域では、いわゆる「難病」と称される病気もたくさん含まれて...続きを読む
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白衣高血圧は病院で治せない

2021/11/06 11:00:00 | オープンダイアローグ | コメント:4件

読者の皆さんは白衣を着た医師にどのような印象を持ちますか。1999年とある大学病院で行われた研究によると、研究対象となった599人の外来患者に白衣を着た医師に診てもらうグループと、私服の医師に診てもらうグループの二手に分かれてもらい、医師の印象についてのアンケート調査を行ったところ、白衣を着た医師に診てもらうグループの方が医師への好感度が高いという結果になったそうです。また患者も年齢別でみると、70歳以上...続きを読む
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八方美人と全人的尊重

2021/11/04 10:35:00 | オープンダイアローグ | コメント:0件

オープンダイアローグの実践を繰り返す中で、「相手を尊重する」という感覚を持つことの重要性を感じ続けています。相手を尊重すればこそ、「対話」の前提となる「平等感」が生まれやすいですし、異なる見解に遭遇したとしてもなぜ相手がそのように考えるに至ったかという裏側を見ようとする視点が養われます。ただ現時点で私が主催する練習会は、必然的に私の理念の共感して下さる方が集まっているという事もあってか、あまり意見...続きを読む
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