医療ニュース

        

ただの風邪に後遺症を生じさせるメカニズム

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2021/ 09/ 18
                 
「コロナはただの風邪」という表現は、これを捉える立場によって見え方が大きく変わります。

重症例も含めたコロナ患者に対応している医療従事者側から見れば、「何も知らない素人が現状の危機を甘く見積もってしまっている発言」であるように思えるでしょうし、

普段コロナ患者と接する機会はなく、ネット上の情報をもとにコロナがたいした病気ではないと判断している一般人からすれば、「恐れる必要のない取るに足らない病気だと宣言する発言」であるように思えるでしょう。

ですがコロナには、海外でLONG COVIDなどと称される、いわゆる「後遺症」があるということがよく知られてきています。後者の捉え方をしている方も、さすがに「後遺症」があるというのは「ただの風邪」と認識するのに無理が出て来るのではないでしょうか。いわゆる「ただの風邪」に「後遺症」ってありましたでしょうか?

だからこそ、前者の捉え方をしている人は、コロナを軽視する姿勢を非常に問題視しているのだと思います。一方で私のコロナの捉え方は「コロナはただの風邪+α(不安・恐怖情報による修飾)」です。

不安・恐怖情報をコントロールできている人にとってはまさにいわゆる「ただの風邪」で済みますが、不安・恐怖情報に支配されている人にとってはこれがただの風邪では済まなくなってしまうという認識を持っています。そのひとつのパターンが「後遺症」だということです。

先日ネットサーフィンしていたら、たまたまその考えを支持する医学情報に遭遇しました。
                         
                

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理不尽な医療も世間に受け入れられさえすれば普及する

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2021/ 06/ 13
                 
2021年6月8日にアメリカの製薬会社のバイオジェン社と日本に製薬会社のエーザイ社が共同で開発した「アデュカヌマブ」というアルツハイマー型認知症の新薬が、18年ぶりに承認されたというニュースが大々的に報じられました。

アルツハイマー型認知症については、アミロイドベータという異常なタンパク質が脳に蓄積することが原因だとする「アミロイド仮説」が一般的によく知られています。

どうやら今回の「アデュカヌマブ」は、そのアミロイドベータを除去することができる注射薬で、「18カ月間で脳内に沈着するアミロイドベータの塊を59〜71%減少させた」という効果が示されています。

どうやってアミロイドベータを除去するのかについての詳細なメカニズムについてはバイオジェン社の製薬情報まで確認しましたが、はっきりとした理由は書かれていませんでした。ただこの薬はアミロイドベータに対するモノクローナル抗体(遺伝子工学技術によって作られた単一の抗体を産生する細胞から抽出された抗体)であるということは確かなようです。

脳内に直接この抗体が移行し、単量体のアミロイドベータと結合し、塊になるときの重合反応を阻害するという仮説や、脳内には移行しないけれど血液中に溶けているアミロイドベータと結合して貪食細胞に処理させることで、脳と血液のアミロイドベータの濃度差を生み出し、濃度勾配によって脳内からアミロイドベータを引き出すという仮説など様々なことは言われているようですが、アデュカヌマブがどの作用機序をもって効果をもたらしたのかはよくわかりません。

とは言え、アミロイドベータを減少させる結果をもたらしたこと自体は事実であり、「これはアルツハイマー型認知症に対する革命的な根本治療薬だ」と評する声も聞こえてきています。

しかし、私が持つこのアデュカヌマブについてのニュースを、懐疑的かつ非常に大きな危機感を持って受け止めています
                         
                

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「20代男性コロナで自宅療養中に死亡」というニュースから得られる教訓

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2021/ 05/ 13
                 
ネットニュースを見ておりましたら、気になるニュースが飛び込んできたので急遽取り扱ってみようと思います。

感染の20代男性死亡 入院できず
#Yahooニュース
2021/5/12(水) 18:24配信


まずは亡くなられた20代男性の方のご冥福をお祈り申し上げます。

このニュース、普通に考えれば「若い人でもコロナで死亡することがある」と、

あるいは「コロナはただの風邪なんて主張するものは自戒せよ」とか「医療崩壊が引き起こした悲劇だ」などという感想を持ちやすく、

コロナへの不安や恐怖があおられたり、医療体制に対する不信感が増したりするきっかけになるように思えるわけですが、

「病気とは自分自身の表現型である」ということを基本におく主体的医療の観点でみれば、また別の見え方が出てきます。

必要以上に恐怖を煽られる前に、今回は私の目線でみたこのニュースへの感想をシェアしておきたいと思います。
                         
                

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結局自然に任せるしかない

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2019/ 09/ 18
                 
先日、グルカゴンNADについてそれぞれ熟考し、力を使い果たしたからなのか、

消耗してしばらく次の記事を書く気力が起きませんでしたが、ぼちぼちペースを取り戻していきたいと思います。

さて、そんなグルカゴンとNADにはどうやら関連があるらしいという医療ニュースがあることに気付きました。

本日はその記事からグルカゴンとNADのつながりについて考えてみたいと思います。

血糖上昇作用を持つホルモン「グルカゴン」が寿命を延長? - 名大が発見
デイビー日高

2011/12/22 8:00
                         
                

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見え過ぎて本質が見えない

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2019/ 05/ 29
                 
いつも利用している医療情報サイト「ケアネットニュース」を見ていると、

虫垂切除でパーキンソン病リスクが高まる?」という情報が流れてきました。

虫垂とはお腹が痛くなるいわゆる「盲腸」の時に炎症を起こす腸の一部で、右下腹部に位置する細長い袋状の構造物です。

「盲腸」は医学的な正式名称は「虫垂炎」であり、それが手術でないと抑えきれないくらいひどい炎症にまで発展した場合に施行されるのが「虫垂切除」ということです。

その「虫垂切除」を受けたことがある人がない人に比べてパーキンソン病が高まるのではないかというのが今回紹介されている論文の説です。
                         
                

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