2018年07月
糖質制限がうまくいかない人の腸内細菌とは
category - 素朴な疑問
2018/
07/
31私の糖質制限指導歴の中で、糖質制限をしているにも関わらず、
うまく症状を改善することができない人のほとんどに自律神経失調が関わっている印象がありました。
また別の観点でみれば、糖質制限単独で制御困難な病態の一つに神経変性疾患、特に私の専門領域であるパーキンソン病があります。
パーキンソン病の根幹には自律神経障害の問題があります。
あるいは以前紹介した副腎疲労という病態は、いきなり糖質制限を行うと脱力感を生じたりするために副腎疲労は糖質制限の慎重適応だという考察もしたことがあります。
それらの事実から糖質制限で症状が悪くなる状況の背景にストレス過多に伴う自律神経、内分泌系の問題がある可能性が見えてきます。
さて、ストレス過多によって起こるよく知られた病気の一つに「過敏性腸症候群」という病気があります。
うまく症状を改善することができない人のほとんどに自律神経失調が関わっている印象がありました。
また別の観点でみれば、糖質制限単独で制御困難な病態の一つに神経変性疾患、特に私の専門領域であるパーキンソン病があります。
パーキンソン病の根幹には自律神経障害の問題があります。
あるいは以前紹介した副腎疲労という病態は、いきなり糖質制限を行うと脱力感を生じたりするために副腎疲労は糖質制限の慎重適応だという考察もしたことがあります。
それらの事実から糖質制限で症状が悪くなる状況の背景にストレス過多に伴う自律神経、内分泌系の問題がある可能性が見えてきます。
さて、ストレス過多によって起こるよく知られた病気の一つに「過敏性腸症候群」という病気があります。
自ら言い出すまで待つ
category - 糖質制限
2018/
07/
30私は約7年の糖質制限推進派医師としての指導経験で、
「糖質制限に興味を示していない人に糖質制限を勧めてもろくなことはない」という事を身に染みて感じました。
例えば無理に勧めることによって、一見理解してくれているように見えても
医師からの圧力を感じてやむなく従っていただけで、実は心の底でストレスを感じながら続けていたりして、
そのストレスが病気を悪くする方向へ導いてしまう事を経験したということ、
そしてその事を表面上こちらから感じ取ることができないからです。
一方で、「ごはんを半分に減らしましょう。その代わりおかずを多めにしましょう」という言い方をすれば、
よほどの糖質依存症や糖質中毒の人でない限り、比較的多くの人に受け入れられやすくなるということも経験しました。
「糖質制限に興味を示していない人に糖質制限を勧めてもろくなことはない」という事を身に染みて感じました。
例えば無理に勧めることによって、一見理解してくれているように見えても
医師からの圧力を感じてやむなく従っていただけで、実は心の底でストレスを感じながら続けていたりして、
そのストレスが病気を悪くする方向へ導いてしまう事を経験したということ、
そしてその事を表面上こちらから感じ取ることができないからです。
一方で、「ごはんを半分に減らしましょう。その代わりおかずを多めにしましょう」という言い方をすれば、
よほどの糖質依存症や糖質中毒の人でない限り、比較的多くの人に受け入れられやすくなるということも経験しました。
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深みを無駄なく伝えるために
category - 自分のこと
2018/
07/
29有り難いことに時々「ブログを読んでいますよ」という声をいろいろな方からかけて頂けるようになってきました。
私は有名になりたいという願望があるというわけではなく、自分の思想を無理にごり押ししようという気持ちを持っているわけでもないので、
ブログに関しては趣味のスタンスで、必ずしも多くの人に読まれずともよくて、自然発生的に広まっていけばよい位の気持ちで日々記事を書いています。
一方で、もしも自分の書いていることが正しければ、時間はかかるかもしれないけれどいつか多くの人に伝わっていくはずという気持ちは持ち合わせていますので、
やはりブログを読んだと声をかけて頂けることは嬉しいものです。
そんな中で声をかけて頂ける人の間にも割と違いがあることに気付き始めました。
私は有名になりたいという願望があるというわけではなく、自分の思想を無理にごり押ししようという気持ちを持っているわけでもないので、
ブログに関しては趣味のスタンスで、必ずしも多くの人に読まれずともよくて、自然発生的に広まっていけばよい位の気持ちで日々記事を書いています。
一方で、もしも自分の書いていることが正しければ、時間はかかるかもしれないけれどいつか多くの人に伝わっていくはずという気持ちは持ち合わせていますので、
やはりブログを読んだと声をかけて頂けることは嬉しいものです。
そんな中で声をかけて頂ける人の間にも割と違いがあることに気付き始めました。
発達障害における薬剤過敏性
category - 素朴な疑問
2018/
07/
28レヴィ小体型認知症の薬剤過敏性について取り上げました。
薬剤過敏性には肝腎機能低下、ストレスマネジメント不良、多剤内服による自己治癒力低下、そしてタンパク質の量と質の低下といった背景があり、
食生活とストレスマネジメントに改善の余地あり、ということを知らせる身体からのメッセージだという私見を披露致しました。
しかし薬剤過敏性と言えばもう一つ、近年話題となっている発達障害にも認められることが分かっています。
私は普段発達障害の患者さんを診ているわけではありませんが、こちらの本にその事についての記載があります。
薬剤過敏性には肝腎機能低下、ストレスマネジメント不良、多剤内服による自己治癒力低下、そしてタンパク質の量と質の低下といった背景があり、
食生活とストレスマネジメントに改善の余地あり、ということを知らせる身体からのメッセージだという私見を披露致しました。
しかし薬剤過敏性と言えばもう一つ、近年話題となっている発達障害にも認められることが分かっています。
私は普段発達障害の患者さんを診ているわけではありませんが、こちらの本にその事についての記載があります。
低栄養の背景にオートファジー抑制あり
category - ふと思った事
2018/
07/
27栄養状態が悪いと薬の副作用が出やすいというお話をしました。
その理由は薬を代謝分解する酵素がタンパク質であり、タンパク質が不足した低栄養状態においては、
薬を適切に分解・代謝し排泄することができなくなってしまうからです。
そう考えると、とにかくタンパク質を摂取することが何より重要なことであって、
タンパク源となる肉、魚、卵、大豆といった食品を積極的に摂りましょう、あるいはサプリメントでプロテインを補いましょうという話になりがちですが、
忘れてはならないのはオートファジー、すなわちタンパク質のリサイクルシステムです。
その理由は薬を代謝分解する酵素がタンパク質であり、タンパク質が不足した低栄養状態においては、
薬を適切に分解・代謝し排泄することができなくなってしまうからです。
そう考えると、とにかくタンパク質を摂取することが何より重要なことであって、
タンパク源となる肉、魚、卵、大豆といった食品を積極的に摂りましょう、あるいはサプリメントでプロテインを補いましょうという話になりがちですが、
忘れてはならないのはオートファジー、すなわちタンパク質のリサイクルシステムです。