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2021/
04/
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ステロイドの免疫抑制作用は困難を克服させるため
category - ステロイドに関すること
2021/
01/
22前回の記事で、ステロイドという薬の方向性には大きく2つあるとお話しました。
1.困難を克服するために特定のシステムを通常運転以上に過剰駆動させる
2.生命維持に最優先とされる部位を守り、優先度の低い部位を犠牲にする
しかし一つステロイドの副作用に「易感染性」、すなわち「感染症にかかりやすくなる」というものがあります。
その事実はステロイドの主作用として紹介されている「抗炎症作用」「免疫抑制作用」の裏返しとも言える特徴だと思いますが、
免疫は生命を維持するのに重要なシステムなのに、それを抑制するのが生命維持に役立つなんて矛盾があるように思えますし、
感染症なんて生命にとっての脅威であり、困難な状態の代表格なわけですから、これに立ち向かうための炎症システムを抑えることが困難を克服させようとしているというのにも無理があるように思えます。
今回はこの矛盾を解消できるかどうか、・・・難しい話ですが、頑張って考察しますので是非読んでもらえればと思います。
1.困難を克服するために特定のシステムを通常運転以上に過剰駆動させる
2.生命維持に最優先とされる部位を守り、優先度の低い部位を犠牲にする
しかし一つステロイドの副作用に「易感染性」、すなわち「感染症にかかりやすくなる」というものがあります。
その事実はステロイドの主作用として紹介されている「抗炎症作用」「免疫抑制作用」の裏返しとも言える特徴だと思いますが、
免疫は生命を維持するのに重要なシステムなのに、それを抑制するのが生命維持に役立つなんて矛盾があるように思えますし、
感染症なんて生命にとっての脅威であり、困難な状態の代表格なわけですから、これに立ち向かうための炎症システムを抑えることが困難を克服させようとしているというのにも無理があるように思えます。
今回はこの矛盾を解消できるかどうか、・・・難しい話ですが、頑張って考察しますので是非読んでもらえればと思います。
ステロイドが身体に対してしようとしていること
category - ステロイドに関すること
2021/
01/
21以前、ステロイド(デキサメタゾンなど)と抗IL-6抗体(トシリスマブなど)の薬としての本質的な違いについて私の見解を書きました。
その中でステロイドはもともとあるシステムを応援する薬、抗IL-6抗体はもともとあるシステムを邪魔する薬だという説明をしました。
一方で、関節リウマチという自己免疫疾患の範疇に入る病気の治療にこのステロイドと抗IL-6抗体の両者が治療薬として使われるのですが、
「ステロイドは関節破壊を抑制せず、抗IL-6抗体は関節破壊を抑制する」ということがわかっています。
厳密に言えば、少量のステロイドであれば関節破壊の抑制効果はあるかもしれないとは言われているのですが、
それにしても関節リウマチにおいてステロイドの使用は少量であっても長期にわたることが多いので、累積使用量が多くなっていくにつれて副作用の問題が出てくることが多いので、
どちらかと言えばステロイドは「関節破壊は抑制しないけれど、緊急避難的に関節の痛みや腫れをよくとってくれる薬」という位置づけで扱われていることが多いでしょう。
問題はステロイドが関節破壊を抑制しないということは、ステロイドがもともとのシステムを応援するという私の見解が正しいとすれば「もともとのシステムは関節の破壊を抑制しない」のだと、
考えようによっては「もともとのシステムは関節を破壊させる方向へと導いている」ということにさえなってしまいかねないわけですが、
実はその通りだと私は考えています。
その中でステロイドはもともとあるシステムを応援する薬、抗IL-6抗体はもともとあるシステムを邪魔する薬だという説明をしました。
一方で、関節リウマチという自己免疫疾患の範疇に入る病気の治療にこのステロイドと抗IL-6抗体の両者が治療薬として使われるのですが、
「ステロイドは関節破壊を抑制せず、抗IL-6抗体は関節破壊を抑制する」ということがわかっています。
厳密に言えば、少量のステロイドであれば関節破壊の抑制効果はあるかもしれないとは言われているのですが、
それにしても関節リウマチにおいてステロイドの使用は少量であっても長期にわたることが多いので、累積使用量が多くなっていくにつれて副作用の問題が出てくることが多いので、
どちらかと言えばステロイドは「関節破壊は抑制しないけれど、緊急避難的に関節の痛みや腫れをよくとってくれる薬」という位置づけで扱われていることが多いでしょう。
問題はステロイドが関節破壊を抑制しないということは、ステロイドがもともとのシステムを応援するという私の見解が正しいとすれば「もともとのシステムは関節の破壊を抑制しない」のだと、
考えようによっては「もともとのシステムは関節を破壊させる方向へと導いている」ということにさえなってしまいかねないわけですが、
実はその通りだと私は考えています。
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- ステロイドが身体に対してしようとしていること (2021/01/21)
強い薬の間欠的投与はより強い反動を引き起こす
category - ウイルス再考
2021/
01/
19前回のブログ記事で実は2つの疑問を先延ばしにしました。
一つは関節リウマチの早期の治療として使われている「DMARDs」という薬についての疑問です。
「DMARDs(Disease Modified Anti-Rheumatic-Drugs:疾患修飾性抗リウマチ薬)」とは、「関節リウマチの免疫異常を修飾することによって、関節リウマチの活動性をコントロールする薬剤」の意味です。
「DMARDs」には大きく免疫調整剤と免疫抑制剤の2種類があります。免疫調節薬(immunomodulaters)とは正常の免疫能には影響せずに異常な免疫機能を正常化する薬剤です。
具体的にはD-ペニシラミン、金製剤、サラゾスルファピリジン、ブシラミンなどの薬剤があります。これらの薬は確かにリウマチの活動性は抑えるものの、どのような作用機序で抑えるかについては実は明らかにはなっていないという謎の薬です。
ですがDMARDsについて取り上げたい疑問はそれではありません。もう一つの免疫抑制薬(immunosuppressants) とはすべての免疫機能を非特異的に抑制する薬剤のことなのですが、
その中に「メトトレキサート(MTX)」という薬がありますが、葉酸というビタミンの働きに拮抗して細胞の増殖を止める働きを持つ、抗がん剤としても用いられている免疫抑制薬です。
抗がん剤的に全細胞攻撃するので過活動状態のリンパ球も多分に漏れず攻撃されるので結果的に免疫も抑制されるわけですが、実はこのMTXの稀でない副作用として「間質性肺炎」があるのです。
一つは関節リウマチの早期の治療として使われている「DMARDs」という薬についての疑問です。
「DMARDs(Disease Modified Anti-Rheumatic-Drugs:疾患修飾性抗リウマチ薬)」とは、「関節リウマチの免疫異常を修飾することによって、関節リウマチの活動性をコントロールする薬剤」の意味です。
「DMARDs」には大きく免疫調整剤と免疫抑制剤の2種類があります。免疫調節薬(immunomodulaters)とは正常の免疫能には影響せずに異常な免疫機能を正常化する薬剤です。
具体的にはD-ペニシラミン、金製剤、サラゾスルファピリジン、ブシラミンなどの薬剤があります。これらの薬は確かにリウマチの活動性は抑えるものの、どのような作用機序で抑えるかについては実は明らかにはなっていないという謎の薬です。
ですがDMARDsについて取り上げたい疑問はそれではありません。もう一つの免疫抑制薬(immunosuppressants) とはすべての免疫機能を非特異的に抑制する薬剤のことなのですが、
その中に「メトトレキサート(MTX)」という薬がありますが、葉酸というビタミンの働きに拮抗して細胞の増殖を止める働きを持つ、抗がん剤としても用いられている免疫抑制薬です。
抗がん剤的に全細胞攻撃するので過活動状態のリンパ球も多分に漏れず攻撃されるので結果的に免疫も抑制されるわけですが、実はこのMTXの稀でない副作用として「間質性肺炎」があるのです。
ステロイドと抗IL-6抗体の本質的な違い
category - ウイルス再考
2021/
01/
17「サイトカインストーム」と呼ばれる免疫の暴走が主病態と言われる新型コロナウイルス感染症の重症型に対して、
確たる効果が証明されていないにも関わらず何故か承認された「レムデシビル」と、
人体の主要な抗ストレスホルモンであるステロイドの一種「デキサメタゾン」が、2021年1月17日現在国内で治療薬として承認されている薬となります。
それに加えて今、間質性肺炎をきたすサイトカインストームの中で主要な役割を果たしている「IL-6(インターロイキン6)」と呼ばれるサイトカインを特異的にブロックする「抗IL-6抗体」という薬が、
サイトカインストームの抑制に有効かもしれないということで新たに注目されてきています。
具体的な一般名(化合物名)で言えば「トシリスマブ」、商品名では「アクテムラ」という薬です。
一般的には2008年から国内で適応承認が通った関節リウマチに対してよく使われていて、歴史をさかのぼれば2005年にキャッスルマン病というリンパ増殖性疾患で用いられ始めた薬です。
確たる効果が証明されていないにも関わらず何故か承認された「レムデシビル」と、
人体の主要な抗ストレスホルモンであるステロイドの一種「デキサメタゾン」が、2021年1月17日現在国内で治療薬として承認されている薬となります。
それに加えて今、間質性肺炎をきたすサイトカインストームの中で主要な役割を果たしている「IL-6(インターロイキン6)」と呼ばれるサイトカインを特異的にブロックする「抗IL-6抗体」という薬が、
サイトカインストームの抑制に有効かもしれないということで新たに注目されてきています。
具体的な一般名(化合物名)で言えば「トシリスマブ」、商品名では「アクテムラ」という薬です。
一般的には2008年から国内で適応承認が通った関節リウマチに対してよく使われていて、歴史をさかのぼれば2005年にキャッスルマン病というリンパ増殖性疾患で用いられ始めた薬です。