2018年03月

        

代謝の乱高下がもたらす弊害

category - 普段の診療より
2018/ 03/ 26
                 
先日30代男性の患者さんが約1週間前に右足の親指に痛風発作をきたしたとのことで、

痛風再発予防のための内科管理を勧められて私のところを受診されました。

この方は昨今の炭水化物抜きダイエットのブームを受けて、

夜の食事で炭水化物を食べないように気をつけているという、いわゆるプチ糖質制限の実践者でした。

それ以外の食事はと言うと、朝は欠食で、昼は炭水化物を普通にあるいは多めに食べているとおっしゃっていました。

そんな中、痛風で問題となる尿酸の値は7.0mg/dLという数値で、

基準値は2.0-7.0mg/dLとされていますので、ギリギリ正常範囲の人が痛風発作を起こしたということになります。
            
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咳を抑えるため全身を意識する

category - お勉強
2018/ 03/ 25
                 
私の知人から「長引く咳」への対処法について尋ねられたので、

本日はこれについての私の考え方について記事にしたいと思います。

咳とは、気道に入ってきた異物や気道にたまった痰を喀出するために必要な生体の防御反応です。

風邪などの感染症に罹患し、異物を気道から排出する需要が高まった時に出る咳は当然の成り行きであって、

こうした状況で辛いからと安易に咳を止めようとする行為は、むしろ身体の治癒反応を遅らせてしまうため好ましいことではありません。

ただし長引く咳の場合は事情が異なります。もはや排出すべき異物も痰もさほどないにも関わらず、

咳が依然として出続けている状況は、言わば咳反射の「過剰適応」状態であり、直ちに是正すべきと思います。
            
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仕事のストレスは良いのか、悪いのか

category - 素朴な疑問
2018/ 03/ 24
                 
とあるやせ体質の方から興味深いお話を聞かせて頂きました。

その方のお父さんのお話なのですが、その方と同様にやせ体質であったお父さんは、

定年前の仕事をしている時代、太っている姿を目にした事は一度もないというほどスマートな体つきであったそうです。

ところがそのお父さんが定年後仕事をやめて自宅でゆっくりとした生活をするようになってから太り始めたということです。

やせ体質の方が太るということですから、太ったとしておそらく10kg前後のレベルだと想像されますが、

問題は仕事をしている時にはやせていて、仕事をやめた途端に太ったという事実がなぜ起こったかということです。

普通に考えれば仕事をやめて時間のゆとりができて、食べる内容や量が変わったという事が考えられますが、

はたしてそれだけの話でしょうか。
            
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偶然を得るためチャンスを意識する

category - 偉人に学ぶ
2018/ 03/ 23
                 
タレントの所ジョージさんが先日何気なく見ていたテレビの中で、

600円くらいで買える小さな輪投げセットをたまたま購入して、

小さな輪と入れる的が一つだけというシンプルな構造のこの輪投げセットで楽しく遊ぶために、

3m離れた所から3回連続入れるというルールで遊ぶことを思いつき、

今まで3万回チャレンジして惜しいのは2回連続で入ったのが1回だけだったという事を紹介されていました。

その話の中で、仮に3回輪投げが成功したとしても所詮は偶然に過ぎないという前置きをした上で、

「(だけど)偶然に向かって歩いていかないと、偶然は起きない」という事をおっしゃっていました。
            
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消化管と筋肉と肝臓との関係

category - お勉強
2018/ 03/ 22
                 
ちょっと複雑な話が続いてしまいますが、

消化管→筋肉→肝臓

の流れを考えさせられるもう一つの例を紹介したいと思います。

肝臓が障害される一表現型として肝性脳症と呼ばれる病態があります。

肝臓の大きな役割の一つは「解毒」なのですが、この働きが不十分になる事によって毒素が身体の中を巡り、

興奮、抑うつ、昏睡などの精神神経症状をきたす病態のことを「肝性脳症」と言います。

実はこの肝性脳症の治療の一つとして挙げられているのが、筋肉を増強させる働きを持つとされるBCAAです。

なぜ肝臓の治療に筋肉の働きを高める物質が使われているのでしょうか。
            
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