サプリを飲んだ後自分がどうなるかを無視してはいけない
2024/04/04 15:00:00 |
主体的医療 |
コメント:2件
上から目線の意見に受け止められかねないかもしれませんが、
あまりにも社会が歪んでいるように感じられるので、問題提起として書かせて頂こうと思います。
すべてのサプリメントを飲んでいる人達に考えてもらいたいのです。
「あなたは効果が感じられていないのにサプリメントを飲み続けていませんか」
そしてもしあなたが効果が感じられていないのにサプリメントを飲み続けているのだとすれば、それはなぜですか?
今、小林製薬の紅麹に関する各種報道を受けて、サプリメントを怖がっている皆さんには考え直してもらいたいのです。
あなたがサプリメントを飲むのは健康になるためではないですか。
サプリメントを飲むということで満足してしまっていて、自分の身体の声に耳を傾けずにいるのではないですか。
あるいはもし体調不良を感じたとしても、今まではサプリメントだけはその原因の候補から外して考えてきていませんでしたか。
それなのに、一度メディアで「サプリメントが危険かもしれない」と報道され続けたら、途端にサプリメントを怖がるだなんて、
あまりにも自分の身体からの声を無視し続けていやしませんか。
あなたの健康を決める主導権を完全に外部のもの(医者の意見、健康診断の数値、メディアの報道)に持って行かれてしまっていることに自覚的になるべきではないでしょうか。 コロナ騒動も小林製薬騒動も、根っこの部分ではつながっていると私は考えています。
つまり医療についての選択における「主体性」が欠如してしまっているのです。
医療についての選択がほとんどすべて誰かの判断に依存してしまっているのです。
いや自分で健康を守ろうと、主体的にサプリメントを購入する選択をしたのだという反論があるかもしれません。
サプリメントを買って飲むまではいいのです。でもその後、サプリを飲んだ後自分に起こる身体の変化を観察しているのですか。
観察したとしても、「それは問題ない」と医師などの権威者から言われたらその指示に従っていたりしませんか。
サプリを飲むことを私は否定しませんが、サプリを飲むのであれば「サプリを飲んだ自分」を自分できちんと観察して評価しませんか。
そのサプリに猛毒が含まれていて、飲んだ瞬間に強烈な副作用に見舞われたのであれば、サプリ会社の責任を問うのであればまだ理解できます。
でもさんざんサプリを飲んだ自分の身体への観察を放置していたのに、報道されて怖くなったからサプリのせいだと考えるようになるというのであれば、それはあまりにも自分の身体に対して無責任すぎませんか。
私は紅麹サプリに何らかの有害物質が入っているという話さえ非常に怪しいと感じていますが、仮にもしそういうものがあったのだとしても、
自分の体調をしっかりと観察しているのであれば、サプリメント開始以後に体調の異変に気づいたら、考えられる可能性の一つとしてサプリメントの関与を疑い、サプリメントをやめる選択だってできるはずです。
これはサプリメントだけの話に限りません。何らかの体調を感じた場合、それは常に身体からのメッセージです。
そのメッセージを聞けば、なぜそのメッセージが発せられているのかを考えて、自分なりに身体を調整しようと行動してみるのが、本当の意味で主体的に医療に関わるということだと私は思います。
残念なことに今の医療が「病気は外部原因のせいである」という言説で発展しすぎたために、
病気は「医者に任せる」という常識にほとんどの人が飲み込まれてしまったのではないかと私には思えています。
「でも私が紅麹サプリを飲んだのは、コレステロールを下げるためであって、別に体調をよくするためじゃないし、コレステロールが下がったかどうかなんて体調でわかるわけがない」という反論もあるかもしれませんが、
その考え方がすでに現代医療の「病気は病原体(コレステロール)によって引き起こされる」という常識に支配されてしまっているのです。
詳しくは「主体的医療における血液検査の考え方」を解説した動画もあるので参考にしてほしいですが、
そもそも「コレステロール」は人体の主要物質として意味があって存在しているのです。
もしも「コレステロール」を下げることが本当に健康に寄与しているのであれば、「コレステロール」を下げることで「体調」が良くならなければおかしいし、
「体調」が良くならないのに「コレステロール」だけを下げる行為を、現代医療の言説に従ってせっせと取り組み続けるのは、
私に言わせれば、人体への冒涜とも言える行為です。もともと長い生命の歴史を経て備わった人体の精巧な仕組みに対する敬意が足りなさすぎです。
私は「体調」の改善につながらないどんな医療行為も行われるべきではないと思います。
そして「体調」の改善を判断する人物は、本人以外の何者でもあるべきではないとも私は思っています。
ただ痛み止めとか、吐き気止めなど、一見「体調」を改善しているように見えて、長い目で見ると実は人体の調整システムを衰えさせる対症療法のトリッキーな構造があることにも注意する必要はあります。
でも鎮痛剤でもサプリメントでも、それを飲んでどうであるかを自分で評価し、行動を見直し続ける限りは別に構わないのです。
問題は薬を飲んでどうであるかという自分の健康に関する判断を、自分ではなく誰か他の人に完全に任せてしまっていることなのです。
でも「医療の細かい情報なんてわからないし、コレステロールを下げればいいのかどうかなんて、素人に判断できるわけがない」という反論の声が聞こえてきそうですね。
だから「主体的医療」が必要なのです。
既存の医療の常識にとらわれていたら、みんな医学部を出て医者にならないと健康を保てないことになります。
でも医学部で既存の医学を勉強して医者になった人がみんな健康でいるかと言われたら、そうではないでしょう。
今まで医学が明らかにしてきたことが無駄なわけではありません。ただその明らかにしてきたことは表からみるのと、裏から見るのでは見え方が全く違います。
私が提唱する「主体的医療」では、「体調」が最大のバロメータです。
「体調」が悪くなるのであれば、コレステロールを下げる行為だって疑うし、
逆にその疑いをきっかけに「コレステロール」を考え直します。「もしかしたら本当はコレステロールは必要なのではないか」と。
そして「体調」が良いかどうかを判断することができるのは自分しかいません。
だから素人だろうと誰だろうと、自分の「体調」を判断することから逃げてはダメなのです。
「体調」が悪くなるのであれば、そこには必ず理由があります。そしてその理由にはどう生きてきたかという自分自身の人生を考えることが必要不可欠なアプローチです。
いくら頭がいいとされる専門家が診察しようが、最新の医療機器を駆使しようが、そんなことで見えてくるようなものでは決してないのです。
だからもう、自分の「体調」が良くなってもいないのにサプリメントを飲み続けるのはもうやめましょう。
「体調」が悪くなった時にサプリメントだけは候補として考えないスタンスもやめましょう。
サプリメントを飲むのであれば、それによって「体調」がどうなるか、自分で判断して決めていきませんか。
もうこれ以上、医療の歪みに振り回されないことを心から願います。
たがしゅう
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プロフィール
Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
オンライン診療医です。
漢方好きでもともとは脳神経内科が専門です。
今は何でも診る医者として活動しています。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。
※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。
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コメント
これはたがしゅう先生にお伺いさせてもらって良いのかどうかわからないのですが、お答えがダメならスルーしてください。
たがしゅう先生はご自身の体臭や口臭が気にならない方ですか?
私JNは谷から抜け出せないでいます。
ケトン臭かどうかわかりません。
Re: タイトルなし
> たがしゅう先生はご自身の体臭や口臭が気にならない方ですか?
私もそれなりに体臭、口臭はあると思いますが、個人的にはそれほど気になりません。
ケトン臭に関しては、私が感じるのは72時間以上の長期間断食の時だけですが、それもさほど私には気になりません。
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