偽りの薬害が引き起こされてしまっている

2024/04/02 19:55:00 | 薬害について | コメント:0件

小林製薬の騒動から私が感じ取るキーワードを端的に挙げるならば、

「偽薬害」「集団いじめ」「医学の崩壊」です。

一言で言えば、「医学における病気を診断する能力が恣意的に歪められ、そんな歪んだ医学のおかしさに気づかない医師達が主導することで国民の多くが一丸となって、あたかも薬害であるかのように特定の製品・企業を責め続ける集団いじめ行動へ加担してしまっている状態」だと私には見えています。

本当に心から嘆かわしいです。この状況のおかしさに気づけない医師達にまず絶望しますし、

因果関係が不明なのに、因果関係があることが確定であるかのように記者会見で企業を責めるようなマスコミにも憤慨しますし、

そんな浅はかなマスコミの報道を鵜呑みにして、自分も同じ商品を服用しているという理由だけで健康被害を訴える患者(国民)にも嫌気が指しますし、

何よりもコロナワクチン接種直後の死亡例であっても決して因果関係は認めないくせに、今回は全く因果関係が不明のサプリと腎疾患との関係がすでに証明されたかのように積極的に動いている国(厚生労働省)に対しては義憤を禁じえません

「いやいや、たがしゅう先生。そうは言っても本当にサプリが原因で腎疾患が起こっている可能性もあるでしょ。」と思われる方、可能性の有無だけで言えばもちろんゼロではありません。

ただ私が問題だと思うのは、今回サプリが原因で腎疾患が起こっているのではないかという根拠が極めて薄弱だということです。

こんな理由で疑うことが許されたら、もはやあらゆるものが病気の原因だと判定されうるくらいひどい判断だと私には思えます。それなのにすでにサプリが原因で腎疾患が起こったことが確定であるかのようにどんどん話が進んでしまっていることが私にとっては信じがたいことなのです。

そうこうしているうちに、最初にこの紅麹サプリと腎疾患の関連を疑った医師の情報が明らかになってきました。

この医師の情報が出る前から、疑った医師は腎臓内科医ではないかと私は当たりをつけていましたが、やはりそのようです。

小林製薬へ早い時期に問い合わせを行った医師の一人は、日本大学医学部内科学系腎臓高血圧内分泌内科学分野主任教授、阿部雅紀医師とのことです。

腎機能に異常の患者3人「共通点は紅麴」 医師は小林製薬に報告した
有料記事
土肥修一2024年3月29日 6時30分


(以下、上記記事より引用)

小林製薬(大阪市)製の紅麴(こうじ)原料を含むサプリメントが原因とみられる健康被害が相次いでいる問題で、サプリ摂取後に腎機能に異常が生じた患者3人が入院した日大板橋病院(東京都板橋区)の腎臓・高血圧・内分泌内科の阿部雅紀医師が28日、朝日新聞の取材に応じた。同社に対し、原因となっている物質の早期特定を求めるとともに、「サプリメントを摂取していた人は医療機関で検査を受けてほしい」と呼びかけている。

入院したのは都内に住む70代の女性1人50代の女性2人の計3人。

3人は昨年11月から今年2月、それぞれ尿の泡立ちなどに異常を感じて検査を受けたり、健康診断を受けたりした。腎臓の働きを示すクレアチニンの値が基準値を超えており、尿たんぱくや尿潜血も陽性だった。

3人はいずれも持病はなく、薬ものんでいなかった。ただ、共通していたのは、2023年春ごろから小林製薬の「紅麹コレステヘルプ」をのんでいたことだった。

同病院に入院して詳しく調べたところ、3人とも「尿細管間質性腎炎」を起こしていることがわかった。この病気は鎮痛剤など薬剤が原因で引き起こされることがあるという。進行すると腎不全を起こし、人工透析が必要になる。心臓の持病などがあると、死亡することもある。

それぞれ1週間から数週間ほど入院して薬物治療を受けた。3人ともすでに症状などは改善して退院しているが、半年から1年ほどは薬による治療を続ける必要があるという。

阿部医師は「共通するのは同じサプリメントを摂取していたことのみ。サプリに含まれる何かの物質が引き起こしたのでは」と話す。」

(引用、ここまで)



阿部医師がサプリと腎疾患との関連を疑った経緯を私なりにまとめますと、

もともと健康な50〜70代の女性3名が、入院での精査を勧めたくなるほどの腎機能障害を呈する形で立て続けに受診し、3人とも同じサプリを大体1年弱の間飲んでいたのでサプリによる腎疾患を疑った」ということですよね。

これ考え浅すぎませんか。入院するような腎機能障害をきたす病気は他にもいくらでもあるでしょう。

おそらく何万人も服用者がいるようなサプリを、たまたま3人が飲んでいたからといって、その時点で「これが原因だ」と疑うのは早計すぎるでしょう。

服用後間も無く腎機能障害が引き起こされたのであればまだ理解できます。しかし1年弱というのはサプリが原因だと判断するには時間が長すぎるでしょう。

徐々に蓄積される慢性的な毒性物質が入ってたらそうなりうるという人もいますが、それはもうすでに「サプリが原因だ」という前提に立った考え方でしょう。

仮に1年以上蓄積することでようやく腎機能に影響が加わる物質があるとして、そんなゆっくり蓄積するような毒を排除できないならば、それは服用者の身体の状態にも問題があるとも考えられるでしょう。

腎臓内科医で「紅麹と言えば有毒物質のシトリニンがある」というもともと知識があって、だからこそサプリと腎疾患の関連を疑っていたのかもしれないけれど、結局その可能性は明確に否定されたわけでしょう。

でも3月22日の小林製薬の記者会見で確認しましたが、当初阿部医師はアレルギーの可能性が高いと考えていたようです。

そんな1年弱の時間をかけてゆっくり進むアレルギーがありえるんですか。全く論理的な整合性が取れていません

少なくとも他のことが原因で腎機能障害が起こっている可能性も十分に考えられる状況です。

ついでに言えば、精査の結果わかった「尿細管間質性腎炎」と言う病名ですが、私はかつて「間質性肺炎」に対して詳細な考察を起こしました。

その結果、「間質性肺炎は内側からしか起こせない」という考えに至っています。つまり外部の異物との接触を契機に引き起こされる肺胞性肺炎とは異なり、「間質性肺炎は自身の異物除去システムのオーバーヒートが主因となっている」ということです。

つまり患者側のシステムの問題ということです。「間質性腎炎」についても同様の病態が想定されます。

最近の報道では「Fanconi症候群」という仰々しい病名も出てきて、いかにも原因が解明されてきているように感じている人も多いかもしれませんが、基本的には「間質性腎炎」を言い換えているだけです。

ただ「Fanconi症候群」自体は先天性のものと、薬剤などによって引き起こされる後天性のものも確かにあります。ただ繰り返すようですが、薬を疑うにしては時間が経過しすぎているという前提を忘れてはいけません。

薬が原因で起こっているということを納得させるための印象操作(特に医療者に対して)にさえ私には思えます。


今報道で次々と「工場の老朽化」だの「プベルル酸」だの、小林製薬の責任が追及されるような情報が連日伝えられていますが、

そもそものサプリを疑った経緯を踏まえれば、はっきり言って現時点では言いがかりに近い話です。

ただ非常に不幸だったのは、このような言いがかりのようなクレームに対して、小林製薬が真摯に受け止めて調査に乗り出したことです。

仮にもし今回のような「知り合いが1年前からそちらのサプリを飲み続けて腎臓が悪くなった」というクレームが一般人からの申し出であったならば、

小林製薬がここまで真剣に調査に取り組んでいたかと考えると、正直怪しいと思えるくらいの言いがかりクレームです。

しかしながら相手が大学関係の専門医ということで、怯んでしまったのでしょう。全体の2割くらいのロットに未認知の成分が検出されてしまったというのですから、

たとえそれが言いがかり的なクレームであっても、小林製薬からしてみれば権威的な医師が指摘したということを受けて、もうその未認知の成分が原因であるに違いないという思考の罠にはまってしまったのでしょう。

こういう調査をしてどのくらいの確率で未認知の成分が検出されるのか私には知識がありませんが、ともかくこういう成分が検出されてしまったことは小林製薬にとって不幸なことだったし、

指摘した医師からすれば言いがかり的なクレームをそのまま通すための格好の標的ができたという感じでしょう。

でもくどいようですが、そもそもサプリが原因だと判断するには随分無理のある状況だということを忘れてはなりません。

ところで小林製薬の対応が遅いという報道関係の声もしばしば耳にしますが、本当に対応は遅いですか。

上述の会見での説明を聞けば、最初の報告から小林製薬は誠実に対応しているように私には感じられました。

3月29日にももう一度記者会見を行った際には何と4時間30分に渡る大会見でした。記者からの批判的な質問に対してもかなりの時間を使って、わからないこともありながらも一つひとつ丁寧に答えていたように思います。

長くなった理由の一つに、14時から始まった記者会見の途中、16時に厚生労働省が別で会見を実施し「プベルル酸」が原因かもしれないという発表を、小林製薬に断りなく行ったということも大きく関係していると思います。

明らかに厚生労働省の無思慮なルール違反であり、そんなことをしたら、まだ本当に原因かどうかもわからないのに、なぜその「プベルル酸」という重要な情報を隠蔽したのかと小林製薬が糾弾されているのは目に見えていますし、実際にそこからの会見は批判の嵐となりました。

「社内での体制は十分だったと思いますか」

「亡くなった人に対して最善・最速の行動だったと思いますか」

「亡くなるということがなぜ想定できなかったのでしょうか」


こんな質問がひっきりなしに飛んでくる記者会見はさぞ地獄だったかと思いますし、

因果関係が実証されてもいないのに、こんな犯人が確定したかのような質問を浴びせかけ続ける記者達を私は心から軽蔑します。

そしてそんな偏った会見を見て、報道を盲信する一般視聴者達がサプリを怖がったり、紅麹を避け続ける方向に動き続ける世の中の構造に絶望を感じています。

はっきり言ってこれは国ぐるみの集団いじめであり、史上最大の冤罪になる可能性を秘めています。

残念ながらそのことに多くの人が気づいていない状況です。そしてのちにそのことが証明されたとしても時すでに遅しです。

小林製薬には関係各社を合わせると5000人規模の従業員の方がおられるそうです。

国やメディアの無思慮な行動、歪んだ医学の判断、権威に盲信する一般国民によってこれらの人達は明らかに破壊されてしまうことでしょう。

学校でのいじめに対して、いじめっ子だけではなく、何も言わずに傍観している人達もいじめに加担しているという言われ方があります。

その考えに照らし合わせるなら、この騒動に乗る人達全てが小林製薬への集団いじめの加害者だと言えるのではないでしょうか。

この小林製薬騒動のおかしさは過去の薬害の起こり方と比べたらよりおかしさが際立つのですが、

長くなるのでこの点についてはまた別の機会にまとめたいと思います。

とにかくこのいびつな構造がわかっているのに止められないことが私は悔しくてなりません。

せめて私の主張に賛同してくれる人は、小林製薬を責めないでもらいたいと心から願います。

私はこの騒動を通じて、サプリや紅麹に対する自分のスタンスを変えるつもりはありません。


たがしゅう
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