与えられた情報をどれだけ活用できるか

2017/03/26 00:00:01 | ふと思った事 | コメント:2件

かつて中学校の校長先生から卒業時に贈ってもらった「和して同ぜず」という言葉が、大人になってからまた違った味わいを持つ言葉として感じられたという内容を以前記事にしましたが、先日、友人に読まなくなった本をあげようと本選びをしていたところ、ふと気が付いたことがありました。それは、具体的な相手を想像して本をあげようとする場合、おそらく相手に興味を持ってもらえないであろう本が結構な割合で存在するということで...続きを読む
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害を与えない治療による最期

2017/03/25 00:00:01 | 普段の診療より | コメント:7件

この感じた気持ちを忘れないうちに書き記しておきましょう。末期の膵臓癌の患者さんで重症の脳梗塞を起こした方を入院で受け持ちました。進行がんがあると時折血液を固める成分に異常が生じ、脳梗塞を合併する事があるのです。画像検査では膵臓を大きく占拠するその病変は周囲の組織を破壊して強い炎症反応を起こしてしまっており、何か食事を無理にでも入れてしまえば消化液が分泌されて、そのせいで自分の組織が融解して炎症が増...続きを読む
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身体の声を聞くのに慣習が邪魔をする

2017/03/24 00:00:01 | 素朴な疑問 | コメント:2件

糖質制限批判本を読むことは、自分自身の頭の整理につながるとともに、時折、新しい情報と出会える事もあるので、油断せず丁寧に読み込んでいく必要があります。その際、自分の中での思い込みを外して、できるだけフラットな気持ちで読むとよいと思います。「どうせろくなことが書かれていないだろう」という決めつけで読まないことです。そうする事で見えてくるものがあります。それを踏まえて、引き続きこちらの糖質制限批判本を...続きを読む
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腸の調子は食物繊維だけで決まらない

2017/03/23 00:00:01 | よくないと思うこと | コメント:2件

糖質制限がだいぶ時代の波に乗って来た感覚を得ています。そんな中、公然と糖質制限を批判する医師ははっきり言って時代遅れと感じざるを得ません。当ブログでは専門家と呼ばれる人達が書いた様々な糖質制限批判本に反論記事を書いてきました。今回は次のような批判本を目にしましたので、中身を吟味していました。「炭水化物」を抜くと腸はダメになる (青春新書インテリジェンス) 新書 – 2015/6/2松生 恒夫 (著) 結論から言え...続きを読む
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レールの上ではなく平野を進む

2017/03/22 00:00:01 | ふと思った事 | コメント:0件

私は医師の世界では取り立てて優秀な方ではありません。もともと大学受験のセンター試験で大失敗し、真面目が取りえであった私を母校の面接官が温情でギリギリ医学部へ入学させてくれたところから始まっています。医師になって以降も内科医として一般的な事は対応できますが、取り立ててすごい専門技術があるというわけではなく、研究者として論文を執筆する能力も低い方です。医師の世界には私の上にたくさんの優秀な医師達が君臨...続きを読む
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