2016年10月

        

漢方薬は次善の策

category - 漢方のこと
2016/ 10/ 26
                 
先日、とある漢方の勉強会に出席していると、

食事性低血圧(食後低血圧)」の話題がありました。

その名の如く、「食事をすることで、その後過度に血圧が低下する現象」のことで、

糖尿病パーキンソン病にも合併しやすい症候という事でもよく知られています。

この食事性低血圧、詳細な機序は不明とされていますが、ブドウ糖、次いで炭水化物が血圧低下作用が強いという観察事実が報告されています。

教科書的には確立された治療法はないとされていて、

大食やアルコールを避けなさいとか、少量の低炭水化物食を頻回に摂りなさいとか、

あるいは降圧剤を飲んでいればそれを中止せよとか、塩分保持のためにNSAIDsを内服させよとか、

挙句の果てに重症例では腸への血流を減少させるという目的でオクトレオチドというホルモン抑制作用のある誘導体を使いなさい、などと書かれていたりします。
            
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価値観の固定は難病へとつながる

category - 普段の診療より
2016/ 10/ 25
                 
「肉食は身体に良くない」という固定観念も極めて強固です。

先日外来で、甲状腺機能低下症があるやせ型の70代女性患者さんで、重度の鉄欠乏を疑う貧血の所見を認めました。

私はその患者さんに鉄不足の可能性を指摘し、鉄分が多く含まれる肉を積極的に食べるよう食事指導を行いました。

3か月後の再診時、再度血液検査を実施した所、その貧血の所見は良くなるどころかさらに悪化していました。

本当に肉を積極的に食べたのかと尋ねると、「毎日というわけにはいきませんが、できるだけ食べるようにしました」と答えられました。

毎日でない時点で積極的ではないですよと返すと、「えっ?肉は毎日食べてもいいんですか?」と驚いた様子を見せるのです。

それは、この患者さんにとって肉に対する苦手意識が大変強固であるということの現れだと私は思います。
            
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読む人の気持ちになり文章を書く

category - ふと思った事
2016/ 10/ 24
                 
私はカルテを書く量が多い医者だとよく言われます。

医師になりたての研修医の頃からそうなのですが、その事は私の中で若干コンプレックスに感じているところでした。

というのも経験豊富な医師ほど余計な情報を排除しシンプルにカルテをまとめる事ができると、自分にはそれができないからだと考えていたからです。

それも医師経験を積めば次第に洗練されてくるだろうとも思っていましたが、10年以上経過した今でも私のカルテは他の医師と比べて長いです。

しかし最近は考え方を改めて、「それは必要のある長さなんだ」と思えるようになりました。
            
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シンプルな生き方を追求する

category - 自分のこと
2016/ 10/ 23
                 
今回の地震で自宅での本棚倒壊、

及び大量の本の雪崩現象を経験した私は、

これは不要なものを処分する千載一遇のチャンスをもらったと考えるようにしました。

本だらけの部屋を眺めていると、自分が普段いかに本を読みきれていないかを痛感します。

読んでいない本に押しつぶされて死ぬなんて、笑い話にもなりません。

こうしたリスクを避けるためにも、生活用品を最小限にする必要性を感じ始めています。
            
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地震から学ぶ教訓

category - 自分のこと
2016/ 10/ 22
                 
2016年10月21日午後2時7分頃、鳥取県中部地方で震度6弱の地震が起きました。

私の住む地域でもかなり揺れました。その時私は診察室で患者さんを診療中でしたが、

揺れてしばらくの間、ただただ目の前の患者さんを安心させ続ける事しかできませんでした。こういう時というのはいろいろな事が頭からすっ飛んで、ただただうろたえてしまうものです。

少し時間が経って慣れてきた所で、病院の他部署、入院患者さん達はどうだろうと思って院内を見回りしましたが、幸い院内に大きなけが人はなく、ライフラインも経たれず、患者さんの人工呼吸器等も正常に作動していました。

その後、地震を契機に怪我をしたという外来患者さんを数人診ましたが、いずれも軽症で済んでいました。

また時間が経ってくるといろいろな被害状況が明らかになってくることもあるでしょうが、ひとまず一安心です。

ところが、一通り仕事を終えて家に帰ってからがまた大変でした。
            
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