名言は時代を超え姿を変え心を打つ
2016/09/11 23:00:01 |
ふと思った事 |
コメント:2件
先日、久方ぶりに実家に帰る機会がありました。
社会人になり県外へ出て働くようになり、仕事柄なかなか実家に帰れない状況もある中で、
一泊だけでしたが、日々の忙しさを忘れ、のんびりとゆとりのある時間を過ごすことができました。
「忙しさを忘れて」とは書くものの、実際は帰っても仕事に必要な勉強をするための資料を持って帰り、空いた時間で勉強しようと目論んでいるのですが、
いざ実家に帰り着くと気持ちがゆったりとして「もういいや、また今度にしよう」という気持ちになり怠けてしまうのです。悲しいかないつもの私のお決まりパターンです。
そして実家の布団で寝ると不思議なほどよく眠れ、疲れはいつも以上にすっきり取れるのです。 やはり自分の原点はここに在るのだと、ホームタウンの重要性を感じずにはいられません。
そんな実家の、昔からよく使い込んだ自分の部屋で、ふと周りを見渡すと、
学生時代の受験前の集中講義の日程が書かれた予定表のプリントが壁に画鋲で貼り付けられていました。
何十年も前のもので日差しを浴び続けたからなのでしょう、もともと白かったはずのプリントは今や茶色というよりも赤褐色に変化し、
その褪せた色が、それなりに長い時間を生きてきたのだなという事を私に感じさせました。
そのプリントの隣に、色紙が貼り付けられており、
色紙の中には大きな文字で「和して同ぜず」と書かれていました。
それは、中学校の校長先生から卒業の時に贈られた言葉でした。
出典は『論語』子路の中の、「子曰く、君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず」という文章からですが、
意味は「すぐれた人物は協調はするが、主体性を失わず、むやみに同調したりしない。つまらない人物はたやすく同調するが、心から親しくなることはない」ということです。
中学生当時には正直言ってこの言葉にそこまでピンと来ていませんでしたが、
今改めて読んでみると、この言葉がまた違った雰囲気をまとい私に語りかけてくるように思えます。
というのも、糖質制限を学んでいくにつれ、いろいろな先生の微妙な意見がある事に気が付かされます。
概ね理解できるものが多いですが、中には賛同しかねる意見なども見かけたりするわけです。
そうした場合に大事な事は、協調はすれど同調はしないということ、すなわちしっかりと自分の考えを持つということです。
ただ自分の考えを推し進める際にも、周囲とケンカしていてはいくら正しい考えでも伝える事はできませんから、協調性を大事にすべきだという事なのだと思います。
このブログを通じて、ある程度糖質制限に対する考え方が固まってきた自分にとって、
この言葉の重要性がまた違った意味合いを持って迫ってくるようです。
まるで私は私の道を進んでいいのだと背中を押されている気がしました。
名言は簡潔に深みのあるメッセージを伝える所にすごさがありますが、
受け手の人生経験の違いによっても、様々な伝わり方をするものであり、
そして時代を超えて人に大事なことを教えてくれるものでもあるのですね。
そんなことを感じた実家での安らぎのひと時でした。
たがしゅう
プロフィール
Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
オンライン診療医です。
漢方好きでもともとは脳神経内科が専門です。
今は何でも診る医者として活動しています。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。
※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。
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幕内秀夫トークショー
ブログタイトルとは違うコメントで申し訳ございません。
先日「あまくない砂糖の話」上映会&幕内秀夫トークショーに出掛けて来ました
幕内さんの話を聞くために1000円払うのは嫌だったんですが映画代だと思って支払いました(笑)
ついでにどんな話をされるのか聞いてみたかったので・・
内容をたがしゅう先生と読者の皆さんに聞いて頂きたいです。
会場には若い(30代くらい)お母さん方が小さなお子様を連れての参加が殆どで、中年の夫婦は私たちくらいかな? でした。
最初に司会者の方(生後2か月位の赤ちゃんを抱いた女性)、学校給食をすべて米飯にしようと活動をされている方でした。
いきなり。 ご飯には砂糖が入っていません、パンには砂糖が入っているのでご飯を食べましょう! と言われ目が点になりました。
幕内氏登場
砂糖と油脂類の過剰摂取が悪い、「ドラッグ食」という本を出したとまず本の宣伝。
この映画はオーストラリアの話、オーストラリアに一番近い島沖縄も肥満が多い、沖縄は昔から豚肉を食べていたと言われているがそれはウソ! 主食は芋、野菜だったから長寿だった。
それが豚肉を食べるようになったので肥満が増えた。
オーストラリアの主食はパン、パスタ等。
パンには見えない砂糖が沢山入っている、砂糖を使うととパンの色がキレイになる。
日本の主食の米、うどん、そばには砂糖は入っていません。
調味料には食品添加物が入っているので沢山の添加物が書かれている。
沢山書いてないものを買いましょう。
米には添加物は何も入っていない。
カタカナ食(パン、ハンバーガー、ドーナツ)にはカタカナ調味料(マヨネーズ、ケチャップ、ソース)が合う。
カタカナ調味料には砂糖がいっぱい入っている。
日本食は砂糖や油脂が少ない。
たとえ煮魚に砂糖が多く入ってもたいした問題ではない!
米飯給食にすると砂糖や油脂の過剰摂取を防げる。
遺伝子組み換え食品やポストハーベスト、農薬も添加物も減らせる。
自分は全国の学校、幼稚園、保育園を米飯給食にどんどん変えてきている、規模の小さい園は園長が賛同してくれればすぐに変わる。
続いてQ&A
Q・どんな砂糖を選んだらいいか
A・砂糖は基本使わない。 みりん「、日本酒がいい。
三温糖はカラメルで着色してある。
蜂蜜は白砂糖から作られているものもある。
Q・希少糖が入っているものを買っているが希少糖って何でしょうか
A・希少糖??? 知りません・・
会場に問いかける、希少糖を知っている人はいるかと・・
歯科医の方が手を揚げ、自分も詳しくは知らないが、四国の大学が見つけたもので、体にはいいが大変高価なもの、と答えられた後の幕内氏。
A・そんな高いものは使わない方がいい。
Q・自分は走る前にスポーツドリンクを飲んでいるがどのスポーツドリンクがいいのか。
A・スポーツドリンクより水がいい。
乳児用のドリンクがある。
粉ミルクに混ぜないでと書いてあるが、ずっとミルクに混ぜて飲まされてい た子が死んだ。
以上がトークショーでの様子でした。
科学的根拠はまるでナシ!
突っ込みどころ満載。
この話を熱心に頷きながら聞いているお母さん方を見ていて悲しくなりました。
幕内氏は司会者がまだ最後の話をしているのにさっさと会場から出て行きました。
普通は司会者が「温かい拍手を・・」と退場するものだと思っていました。
会場入り口で本を売ってるからサインをする為かな? と思いましたが、そこにもいませんでした。
こんな田舎、保守的な地味な方たちばかりでノリが悪かったかも・・(笑)
私が一生懸命「オフ会」をしていても、この地域では糖質制限はまだまだだと感じました。
「あまくない・・」映画の後のトークをする方によって映画の意味が大きく変わると思いました。
江部先生のトークショーに行かれた方は(セイゲニストが多かったかも)また違った解釈になったと思います。
あれだけ映画の中で「炭水化物はブドウ糖」と言っているのに米には砂糖が入っていないと言う。
思わずマイクを横取りしたくなりました(笑)
長文お読み頂きありがとうございました。
皆さんどう思われますか?
Re: 幕内秀夫トークショー
いつもお世話になっております。
また詳細なレポートをどうも有難うございます。
幕内さんは希少糖の事を知らないのですね。
知らないのならば普通は「申し訳ありません。不勉強にて存じ上げないのでその質問にはお答えできません」と答えるべきではないでしょうか。安易にその場で無理に答えを出す所に幕内氏のメンタリティを垣間見る事ができます。
幕内氏の糖質制限批判に対する私の見解は過去にも述べさせて頂いておりますが、相変わらずのようですね。
2014年6月27日(金)の本ブログ記事
「憶測を論拠にしてはいけない」
http://tagashuu.blog.fc2.com/blog-entry-316.html
も御参照下さい。
ともあれ、非常に示唆に富むレポートです。後日記事にさせて頂きます。
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