2019年を振り返る

category - 自分のこと
2019/ 12/ 31
                 
私にとって2019年は人生の転機となる年でした。

このブログで糖質制限を軸にして思考を積み重ねてきた結果、昨年「主体性」というキーワードにたどり着きましたが、

今年はその「主体性」を医療の中で普及するための具体的な手段として、それまでの病院勤務医を止め、オンライン診療特化型クリニックの開業という目標を達成しました。

もう一つの目標であったYouTuberになるという目標と併せて、いずれも自分にとって大きな環境の変化となりましたが、

まだまだこれらの変化はこれから変わりうる私の人生のごくごく序章であるような感じがしています。

従って、2019年はあくまでも転機、大きく変化していくのはむしろこれから先の方となるのではないかと思っています。
            
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ナイアシンで血糖上昇する理由

category - 素朴な疑問
2019/ 12/ 26
                 
エネルギー代謝を円滑にするサプリメントとして糖質制限界隈で有名なナイアシンですが、

最近このナイアシンで血糖値が上昇することがあるという事実が観察されている模様ですので、

今回はその理由について私なりに考察してみたいと思います。

そもそもナイアシンはどちらかと言えば、糖尿病の病態を改善の方へ導くとされています。

ナイアシンはニコチン酸とニコチン酸アミド(ナイアシンアミド)という物質の総称で、一般的にはニコチン酸の方がコレステロールが高くなる脂質異常症の治療薬として認識されていると思いますが、

その作用機序も例えばリポ蛋白リパーゼという中性脂肪を分解する酵素が活性化するなど、エネルギーを使用する方向に仕向ける内容であったりします。
            
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糖質制限食とFGF21との関連性

category - 素朴な疑問
2019/ 12/ 17
                 
先日記事にしたグルカゴンセミナーにおいて、もう一つ私の興味を引いた情報がありました。

それは「グルカゴンがFGF21を増加させる」というものです。

FGF21とは聞きなれない言葉と思いますが、「Fibroblast Growth Factor 21(線維芽細胞成長因子21)」といってホルモンのように働くタンパク質(hormone-like protein)として、

飢餓に応答するために基本エネルギーである糖をこれ以上使わせないよう脂肪組織でのインスリン感受性を低下させたり

一方で肝臓においては逆にインスリン感受性を高め、肝臓にインスリンが作用しエネルギー備蓄となるグリコーゲンの合成を促進したりといった変化を起こす際に中心的な役割を果たす物質だとされています。
            
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12/7中部臨床栄養研究会セミナー(グルカゴンセミナー)参加の御報告

category - イベント参加
2019/ 12/ 13
                 
さる12月7日に当ブログで告知させて頂いておりました名古屋でのきよすクリニック主催、

中部臨床栄養研究会、通称「グルカゴンセミナー」に参加して参りました。

グルカゴンに関する基礎研究を精力的になさっておられる名古屋大学環境医学研究所内分泌代謝分野教授、林良敬先生に様々な視点からグルカゴンについての情報を御教示頂きました。

セミナーの中で最も重要なメッセージは「グルカゴンはアミノ酸代謝の恒常性維持に不可欠である」というものでした。

すなわち血糖を上昇させるという一般的によく知られているグルカゴンの働きは、実はアミノ酸代謝の恒常性維持というグルカゴンの大きな役割の中のほんの一部をみていたに過ぎないということです。
            
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人類はあえて遺伝子を増やさなくなった

category - 読者の方からの御投稿
2019/ 12/ 12
                 
「アミラーゼ遺伝子の多さはデンプン食に適しているか」という記事を書いた際に、

ブログ読者のよつとらい@2型糖尿病さんより以下のコメントを頂きました。

(以下、コメントより一部引用)

アミラーゼ遺伝子(AMY1A)にはコピー数多型(copy number variant; CNV)があるようです。

コピー数と唾液アミラーゼ濃度は、正の相関があるようです。

エピジェネティックな発現制御もあるのかもしれませんが、遺伝子のコピー数が多いか少ないかで発現量が変わってくるようです。

(引用、ここまで)


遺伝につき浅学にして、CNV(コピー数多型)に関しては把握不足でした。
            
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