何かを変えるために環境を変える
2018/01/30 00:00:01 |
ふと思った事 |
コメント:2件
先日、とある漢方の講演会に参加していて、
講演内容とは別で感心する出来事に出会いました。
一般的に、よほど盛況な講演会でない限り、多くの聴衆には何となく最前列には座りたくないという意識が働くと思います。
そのため前の方の席は空いているけど、後ろの方の席は比較的詰まっているということは講演会では結構起こりがちです。
しかしそんな状況だと場合によっては講師側の士気が下がるおそれがあります。
そんな状況を回避すべく主催者側がとった策が私をうならせました。 それは長机を配置し、かつ前の方は2人掛け、後ろの方は3人掛けで椅子を準備する、というものです。
こうすれば前の方に座ればゆったりとスペースを使えて、後ろの方に座ると少し窮屈となるという状況を作ることが出来ます。
考えてみれば、私の場合、別に確固たる理由があって前に座らないわけではありません。
学生時代と違って、前に座ったら先生に当てられやすいとかいう懸念はないわけですし、
前に座ると何となく圧迫感があるとか、集中力が切れてスマホに走れば講師の先生にダイレクトに見られてしまうとかいうくらいの理由でしょうか。
しかし、そのデメリットはゆったりと座って話を聞けるメリットに比べたらさしたるものではありません。
スマホを見てしまうのは夢中にさせないつまらない話をする講師側にも一定の責任はあるし、見られたところでこちらが気にしなければよいだけのことですし、
私は思わず前の方の席に座ってしまいました。
すると私が座った後も続々と前の方の席に座る人が増えていき、
おそらくは主催者側の思惑通りに、講師のテンションが上がる聴衆の座席配置となったのでした。
こういう状況を見るにつけ、
人というのはいかに環境に左右される生き物かということをうかがい知ることができます。
何かを変えたいと思う時、個人の努力だけに委ねるのではなく、
環境ごと変えてみるというのが一つの大きな選択肢となりうるということを、
改めて考えさせられます。
たがしゅう
プロフィール
Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
オンライン診療医です。
漢方好きでもともとは脳神経内科が専門です。
今は何でも診る医者として活動しています。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。
※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。
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VCとインスリン
本編とは関係の無い質問で済みません。
VCは血糖値の測定器では反応してしまったり、GLUTがVCを取り込んだ入りと性質が似ているようですが、
もしかしてVCを摂取するとインスリンも出てしまうのでしょうか?
そんなことは無いと思う(思いたい)のですが、万が一そうだとしたら、やはり人にはそんなに必要のない抗酸化物質ということも言えそうですね。
Re: VCとインスリン
コメント頂き有難うございます。
> もしかしてVCを摂取するとインスリンも出てしまうのでしょうか?
なるほど、面白い着眼点ですね。
そんなことはないだろうと決めつけるのは簡単ですが、
おそらくまだ誰にも実証されていないのではないでしょうか?
人体実験シリーズ復活の折には是非とも検討させて頂きます。
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