ストレスマネジメントの教科書とは

2018/05/21 00:00:01 | ストレスマネジメント | コメント:2件

ある程度規模の大きい本屋を歩いていると、

一つ大きなコーナーとして「自己啓発本」のコーナーがあります。

「自己啓発」とは「自己を人間としてより高い段階へ上昇させようとする行為」のことです。

様々なタイプの自己啓発本が世に出ていて、タイトルも印象的なものや挑戦的なものが多いのでいつも私の興味をそそるのですが、

私が推奨するストレスマネジメントの教科書的なものも、結構この自己啓発本の中にあったりします。

先日も本屋でストレスマネジメントに役立ちそうな本を見つけたので、

本日はそれを皆さんに紹介したいと思います。

奇跡のストレスフリー講座 単行本 – 2018/5/16
田中 光 (著)


著者の田中光さんは、京都精華大学芸術学部版画専攻を中退された後、お笑い芸人になられたという経歴の方です。

お笑いの活動をしつつ、漫画を描く仕事もなさっていて、

「サラリーマン山崎シゲル」というユーモアあふれる一コマ漫画で私はその存在を知るようになりました。

その田中さんが、ゆる~い感じの一コマ漫画を添えつつ、人生の様々なストレスのかかる悩みに対して答えるQ&A集となっています。

ユーモアも交えつつ、非常に読みやすい感じで書かれていて、答えも具体的なので参考になる部分があるのではないかと思います。

内容も仕事のことから、恋愛のこと、人間関係、コンプレックス、日常生活での悩みなど多岐にわたっていて、

ゆるい感じの悩みから真剣な感じの悩みまでいろいろあり、すべてにゆるめのイラスト付きでコメントを返しているのが何とも独特です。

一つイラストはつけられませんが例を紹介したいと思います。

(p128より引用)

【お悩み No.11】

小さなことを引きずってしまいます。ふざけて「キモいよね~」と言われただけで何日もふさぎ込んでいました。こうした性格は直るのでしょうか。

【A. 自己肯定感の低さが原因 自分で自分を褒めて】

小さなことでくよくよするのは自分に自信がないからです。

自信がないため、ちょっとしたことでも深いダメージを負ってしまいます。

こういう性格を改善する方法は、「ポジティブな人、よく褒めてくれる人と付き合う」「ネガティブな言葉をポジティブに言い換える」などがあります。

何より大事なのは、小さなことでもよいので、自分で自分を褒める習慣をつけること。それが自信の源になっていくのです。

(引用、ここまで)



とまあこんな感じです。緩いイラストも含め興味のある方は是非ご覧になって頂ければと思います。


ただ、私はこういう本を読んで改めて思うのに、

当たり前かもしれませんが、こうした自己啓発本が必ずしも自分にとって正しいことを書いているとは限りません。

例えば、引用文の回答である、自分で自分を褒めるというのは、捉えようによっては「自分で自分をだます」という事にもなり、あたかも対症療法のような解決となってしまうことにもなりかねません。

しかし一方で同じアドバイスを聞いても、自分を見つめ直すよいきっかけを受け取ったと感じる読者もいるかもしれません。

こうした自己啓発本のメッセージを自分の中でどのように解釈して頭の中で再構築するかが大切だと思います。

おそらく万人に当てはまるストレスマネジメントの教科書はなく、

それぞれの人それぞれの人生の中で正解に近いその方法を探し続けるより他にないのではないかと私は思います。


たがしゅう
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コメント

No title

2018/05/21(月) 17:07:37 | URL | Etsuko #-
いつも興味深い記事をありがとうございます。

「サラリーマン山崎シゲル」知りませんでした。

アマゾンで調べ、「中身!検索⤵」を読むだけでも、
ニヤニヤしてしまいました。面白いですね。

そんな田中光さんが書かれた、
「奇跡のストレスフリー講座」も面白そうですね。

自分の心に響くメッセージを探し、
つまみ食いしたい衝動に駆られました。

Re: No title

2018/05/21(月) 19:09:11 | URL | たがしゅう #Kbxb6NTI
Etsuko さん

 コメント頂き有難うございます。

> 「サラリーマン山崎シゲル」

 脱力系でいいですよね。ストレスの相談も脱力的に乗るくらいがちょうどいいのかもしれません。

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