無自覚な病気の原因
2017/09/12 00:00:01 |
ふと思った事 |
コメント:2件
ある日電車に乗っていてふと乗客を見渡すと、
スマホを片手にうつむき姿勢の人がパッと見半分以上でした。
こうした光景はもはや珍しいものではなくなってきましたが、
今回気がついたのは中学生らしき男子らが首がダランと下がるほど前のめりの姿勢でスマホを見ていたことです。
その子が頭痛や肩こりに悩まされているかどうかはわかりません。
ただ、そのような悪い姿勢が若い頃から無意識のうちに繰り返されている可能性はあると思いました。 ヒトは自分の悪い姿勢を日常生活の中で意識することはあまりありません。
姿勢が悪いことを自覚している人であっても、自覚できるのはせいぜい長時間机に向かって勉強や仕事をしている時などくらいではないでしょうか。
鏡の前で確認する姿は基本的には姿勢が良いときの自分です。
しかし実際には私が電車で目撃した中学生男子のように、自分の意識していないところで結構な悪姿勢をとってしまっているかもしれません。
例えばテレビを見ている時、ソファに座っている時、車を運転している時、などなど……、どうでしょうか。
もしも24時間自分の1日の一部始終を記録した動画があれば、それを見た時に姿勢の悪さに驚くことがあるかもしれません。
自分の姿勢の悪さには気付きませんが、他人の姿勢の悪さはよくわかったりするものです。
そしてもしその姿勢の悪さが様々な身体の不調と関係しているとなればどうでしょうか。
かく言う私も姿勢の悪さを自覚している人間の一人です。
気が付けばすぐに肘をついていたり、首が前傾していたり、嫌になることがあります。
おそらくインナーマッスルが相当弱まっていることでしょう。
幸い私は今のところ頭痛や肩凝りに悩んでいることはありませんが、
ずっとそのような姿勢の悪さが続けば、もしかしたら頭痛や肩凝りへと発展していくかもしれません。
その時に姿勢矯正やインナーマッスルトレーニングの観点なければ、他のどの治療も基本的には対症療法になります。
下手したら「糖質制限なら万能だから」と考えてしまい、
糖質制限の精度を高めれば何とかなるとさえ判断してしまうかもしれません。そうなればますます真の原因から遠ざかってしまいます。
糖質制限は万能的には違いありませんが、決して完璧ではありません。
そのことをわきまえていないと、思わぬことで足元をすくわれてしまう可能性があります。
「他人の振り見て我が振り直せ」とはよく言ったものです。
電車で悪姿勢の中学生を見て、私は自分を見つめ直しました。
たがしゅう
プロフィール
Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
オンライン診療医です。
漢方好きでもともとは脳神経内科が専門です。
今は何でも診る医者として活動しています。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。
※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。
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コメント
人間の体はちょっとした加圧や、テンションを加えてゆっくりと動かすと普段使われてない筋肉も普段の動く筋肉とともに使われます。
前頭葉が発達しすぎた人間だけが肩凝りを起こすと聞いたことがあります。 瞑想とは活性化しすぎた前頭葉を鎮静化させる行為だと聞いてます。 一流の選手は以下に脱力するか(筋肉に力を入れると硬直してしまうので)が大事だとともいいます。
糖質制限の効果も大きいですが、僕はこのことを考え始めてから、2年半ですが、体のあらゆるところが変わってきました。 目の視力や、歯並び、再石灰化、足の内反拇趾、ヘルニア、O脚、皮膚の状態、慢性胃炎などあらゆる体の回復が見られます。
Re: タイトルなし
コメント頂き有難うございます。
柔らかい所では血流が通りやすい、確かにその通りですね。
木を見て森を見ずの視点では気付かないものがあります。重要な視点を与えて頂き感謝致します。
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