2018年2月24日糖質制限を語る会 in 鹿児島の御報告
2018/02/26 00:00:01 |
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コメント:8件
第4回になる「糖質制限を語る会 in 鹿児島」を開催致しました。
第3回での反省を踏まえて、今回はキッチン付きのオープンレンタルスペースを探し出して確保し、総勢15名の方に参加して頂きました。
地元鹿児島の方はうち6名で、遠方からは熊本、博多、山口、米子、東京からも集まって頂き、糖質制限談義に花を咲かせることができました。
また今回は本家豚皮揚げを食べる会の形式を踏襲して、立食パーティー形式を基本としました。
そのおかげで前回に比して割と満遍なく参加者同士の交流が図れたようにも思います。
一方で今回はこれまた本家豚皮揚げを食べる会に準じて、
12時から17時までという長尺で執り行うことにしたことも今回の新たな試みでした。
豚皮揚げを食べる会のヘビーリピーターの私からすれば、立ちっぱなしも長時間もいつものことといった感覚でしたが、
今回初めてその形式を経験する参加者の方からすると、それはなかなか衝撃が強かったようで、正直心配されたり戸惑いの声も聞かれました。
勿論、疲れた時には自由に座っていいですよと促しましたが、
その辺りは無意識のうちに参加者の方々へ心理的な負担感を与えてしまっていた可能性は否めません。
確かに、思い返せば私も初めて本家豚皮揚げを食べる会に参加した時も、
「こんなに長時間知らない人達と話をするなんて、間が持つだろうか?」と心配していたことを思い出します。
しかしそこは糖質制限の集まりの不思議なところで、実際に始まってみたら糖質制限という共通の話題をもとに結構深い話をすることができるものです。
現に当会でも何名かの参加者の方から「5時間もやるなんて、たがしゅう先生、はじめは何かの間違いかと思いましたが、過ごして見るとあっという間の時間でした」とのお言葉を頂きました。
それはその参加者の方に夢中になる時間を作って頂けたということで主催者側としては嬉しいことでした。
会の後半では前回から取り入れ始めたミニプレゼンの時間を設け、
その時は会場の壁伝いに設置した椅子に皆座って、中央でプレゼンされる方の話を聞くというスタイルとしました。
前回の時は私を含めて3名の方がミニプレゼンをしましたが、
今回は私を入れず4名の方がミニプレゼンをすると名乗りを上げて頂きました。
こういったプレゼンの時間はだいたい医師とか医療関係者が行うのが通例ですが、
当会ではそれを限定せず、期せずして一般人が2名、医療関係者が2名と、バランスよく発表して頂ける運びとなりました。
内容も濃厚で、一般側からは糖尿病性足壊疽による足切断宣告からの生還経験、糖質制限を始めてよかった100のコト、
医療関係者からはタンパク質摂取の重要性と具体的な摂取方法についてと、SSRIやベンゾジアゼピン系薬の有害性と利権構造についてのお話を伺うことができました。
このミニプレゼンの時間は毎回参加者の皆様の満足度が高い印象です。
個人的には特に一般の方から実体験を元にした普段の診療では決して聞けない話を聞くことが出来て大変貴重でしたし、
医療関係者の立場で言えば、改めて自分は何も患者さんのことをわかっていない状態で普段接しているのだという事を痛感させられます。
新たな気づきがありますし、発表する立場で見てもこういった自分の経験や想いを話すまとまった時間が与えられる機会は貴重で、Win-Winの関係になるのではないでしょうか。
当会の参加者だけでシェアするのはもったいないと感じるほど充実の内容だったと思います。
また同様の機会を作りたいと思いますし、全国の同様の集まりで参考にして頂ければと思います。
一方で、まだまだ改善の余地ありと感じさせられる反省点もありました。
開始時間、開催場所の案内の仕方、一次会と二次会のバランス、初心者のハードルを下げる告知方法などなど、検討すべき点はまだまだ多いですが、
失敗を糧に改善の方向へ試行錯誤を繰り返していくしかありません。
他方で、内容にこだわればこだわるほど、運営する側の負担が大きくなる問題もあります。
遠方から来てもらう人のために会の満足度を高めることも重要ですが、
私にしか出来ないようなスタイルで行うと普及への貢献度は極めて小さなものとなってしまいます。
出来るだけシンプルで運営側の負担が少なく、かつ参加者の満足度が高くなる一番バランスの良いところを探して暗中模索しています。
あわよくばそのスタイルが全国で真似されるようになればと淡い期待も抱えつつ、
より良いものにしていくために今後も私は私のいる場所で私の出来ることを続けて参りたいと思います。
たがしゅう
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プロフィール
Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
オンライン診療医です。
漢方好きでもともとは脳神経内科が専門です。
今は何でも診る医者として活動しています。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。
※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。
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コメント
No title
Re: No title
コメント頂き有難うございます。
また会へ御参加頂き深謝申し上げます。
開催時間の長さが結果的に御負担に感じられず良かったですが、
そうでないと思われた方もいたかもしれない可能性も踏まえて、開催時間に関してはいろいろなパターンを試してみる必要があると思っています。
是非ともお気兼ねなく率直な御意見をお聞かせ願えれば幸いです。
今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。
異種格闘技的な世界
参加される方も皆素晴らしい方ばかりで、初参加でしたが緊張もなく過ごせました。何より、糖質制限の実践歴の浅い私には、長期実践者の実際の姿を拝見できた事は、これからも続けて行く安心感にも繋がりました。ネットの情報だけに触れているとどうしても「長期安全性への疑問」を煽られて不安になってしまう側面もありましたから、「情報の真偽は自分の目で確かめる」というスタンスはこれからも失わずにいようと思いました。
ほんとに あっ と言う間の5時間、異種格闘技を楽しんでいるような時間でした。次に参加できる時が待ち遠しいです。
輪がどんどん広がると嬉しいですね。
全力で応援致します。
Re: 異種格闘技的な世界
コメント頂き有難うございます。
> 初参加でしたが緊張もなく過ごせました。
> 何より、糖質制限の実践歴の浅い私には、長期実践者の実際の姿を拝見できた事は、これからも続けて行く安心感にも繋がりました。
そう思って頂いて何よりです。
主催者として開催していて良かったと思える瞬間であります。
今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。
No title
昨日、羽田に着いた時に浦島太郎の気持ちになりました。
会が龍宮城のようでした。
孤立しがちな糖質制限、抱えている体のこと、気がねなく話せる貴重な時間でした。
食べ物に気を使わなくて良いのもはありがたいことです。
たがしゅう先生の会の経験しかありませんが、色々な専門の先生とお話できるのも嬉しいことです。普段の通院では聞けないこと、こんな事を聞いてもいいのかなと遠慮してしまうことも聞けました。それに丁寧に答えて下さる。素敵な先生方で、医師のイメージも変わりました。
日常生活の中やネットでは手に入らない宝ものを毎回持ち帰っています。
私も頂くばかりではなく、できることで恩返ししたいと思っております。
たがしゅう先生をはじめ皆様ありがとうございました。
Re: No title
コメント頂き有難うございます。
また今回もわざわざ東京からお越し頂き大変お疲れ様でした。
遠方からわざわざ来て頂ける程の価値を提供できているのか主催者としては正直不安なのですが、
そのように言って頂いて有り難い限りです。本当皆さんのおかげです。
今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。
No title
5時間はあっという間ですね。ゆっくりとできるのはありがたいです。また、ミニプレゼンは発表練習の機会となります。人前ではお話すると自分の意見をまとめて再構築し、足りない知識を補って深めることができます。ぜひとも続けていただきたいと思います。違うご意見がある方もいらっしゃるご様子ですが、正式な講演ではないのですから、気楽に発表できる場所として機能することがもっとも大切であると思います。まずは「やってみる」、それを暖かく受け入れる「ふくよかさ」も必要です。聴衆の前で話す体験を積み重ねてこそ演者は成長します。会に参加して患者さん自身の個人的な体験は唯一無二だと感じ入りました。ご自分の体験をまとめてお話していただける方が増えれはと思いました。
会を開催する際には、わたしは食事に関して悩んでいます。凝りだすとキリがない、負担が増える、不測の事態に対応できなくなる。でもみんなでこだわった美味しいものも食べたい、美味しいお酒を飲みたいと私は色々と考えてしまいます。いろいろ継続可能な会の形を模索していきましょう^^
次回、彩の会はまた新しいカタチです。お楽しみに^^
Re: No title
コメント頂き有難うございます。
おかげさまで充実の会にして頂けたと思っています。
心より感謝申し上げる次第です。
> 気楽に発表できる場所として機能することがもっとも大切であると思います。まずは「やってみる」、それを暖かく受け入れる「ふくよかさ」も必要です。
その通りですね。「ふくよかさ」というのも素敵な表現です。
気楽に発表できるが故に本音も出やすく、そこには本質的に重要な問題解決の種が出やすい印象を持っています。より多くの人に関わってもらえるようこれからもお互い様々なアイデアを出し合っていきたいですね。今後とも宜しくお願い申し上げます。
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