臨機応変に糖質制限
2014/12/28 00:01:00 |
普段の診療より |
コメント:2件
糖質制限のどの程度行うかというのは、
その人の価値観に拠るところが大きいです。
糖質には中毒性があるので、
私の場合は、3食主食抜きのスーパー糖質制限食スタイルで行うのが楽なのですが、
万人がそのスタイルが合うわけではないようです。
先日原因不明のめまいに対して糖質制限指導を行っていた50代女性が、
興味深い事をおっしゃっていました。 しばらくスーパー糖質制限食を続けておられたこの患者さんは、
ある時、友人との食事会で糖質を制限していることを伝えたところ、
気を遣われたりして非常に肩身の狭い思いをされたようです。
そこであるとき、我慢できずに糖質を少し摂取したところ、
めまい症状がかなり和らいだのだそうです。
しかるにこの患者さんは、
スーパー糖質制限食による症状改善効果以上に、
厳格に糖質を制限しないといけないという自分が課したストレスの悪影響が上回ってしまったのではないかと思います。
この患者さんには私は、「そんなにストレスを感じるくらいなら少し糖質制限を緩めましょう」と指導しました。
自分でコントロールしきれないストレスがある人は、
弱い糖質制限くらいで慣らしていく方がよいのかもしれません。
患者さんの気質、背景、生活習慣などに合わせて、
糖質制限指導を臨機応変に変えていく必要性を感じます。
たがしゅう
プロフィール
Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
オンライン診療医です。
漢方好きでもともとは脳神経内科が専門です。
今は何でも診る医者として活動しています。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。
※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。
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コメント
No title
とても興味深い例です。私も家人が毎朝白飯を食べる時の我慢するのに苦労しました。糖質制限はじめた頃です。しかし「丹後の美味しい新米が来た日だけは食べよう」「呑む時だけは〆の飯を食べよう」「鮨屋では最後に少しだけよいとしよう」などと頭で制約を緩めました。すると翌日から家人が横で白飯を食べていても「いつでも食べられる」と思いストレスがなくなったのです。因みに新米の時期がきても欲しいと思わず、食事に関しては「厳格な糖質制限」継続中です。
昨夜はビアホールで多くの糖質食材を前にアテを選びながら大量のビールを楽しみました。私にとって醸造酒の糖質だけは目をつむっているのです。夏井先生によるとビールも日本酒も糖質制限すると欲しくなくなるそうですが、私の場合ウイスキーや焼酎を飲んでもビールを飲まないと満足できないため、醸造酒から蒸留酒への切り替えに失敗しています。毎日飲むわけではないのでアルコール依存傾向にあるとは思わないのですが。
Re: No title
コメント頂き有難うございます。
糖質だけに捉われていると見えない世界もあると思います。長く続けているとそういう所にも目が行くようになってきましたね。
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