糖質制限と体内時計

2017/06/14 00:00:01 | 糖質制限 | コメント:0件

そう言えばここ数年、目覚まし時計というものをまともに使っていません。

それは明らかに糖質制限を始めた事によって起こった変化の一つです。

糖質制限実践前までの生活では目覚まし時計が必要不可欠の存在でした。

例えば私の高校生時代は早朝補習というものがあり、高校までの距離も遠くて、

毎朝5時30分起きで出発しないと間に合わないようなスケジュールで目覚まし時計の力を借りる事は必須の状況であって、

目覚ましをかけているにも関わらず二度寝してしまい、母親に起こされつつ、ギリギリの時間で登校するという日もしばしばでした。 そんな私が今やまったく目覚まし時計を使わなくて済むようになったわけです。

唯一めざまし時計を使おうと思ったのは、東京出張で始発便で帰らなければならず、

始発便の時刻に間に合うために、ホテルから空港への移動時間を踏まえ朝5時に起きないと厳しいという状況の時でした。

もし飛行機の便に乗り遅れれば、その日の仕事に間に合わず、病院に多大な迷惑をかけてしまう事になるというので、寝坊は絶対に許されないというプレッシャーの中、流石に目覚まし時計のスイッチを入れました。

ただ結果的にはその日でさえ目覚まし時計が鳴る前にパチっと目が覚め、特に問題なく始発便に乗る事ができましたので、

結局、目覚まし時計がないとダメだった場面は一度もないように記憶しています。

時間という概念など人間が恣意的に決めたものなのに、なぜ5時なら5時という風に融通を利かせて私達は起きることができるのでしょうか。

これには時計遺伝子という体内に組み込まれたシステムが深く関わっているようです。


「体内時計」という言葉を聞かれたことがあるのではないでしょうか。

人間の脳には視床下部にある視交叉上核という神経細胞があり、これが約24時間の日内リズムを作るのに深く関わっています。

しかもこれは人間特有のものではなく、生物の歴史の中で10億年以上も前に獲得され、

細胞核を持つ真核生物(動物や植物、菌類、原生生物など)のほとんどが持っているシステムだという事がわかっています。

Special Features 2 健康をつかさどる体内時計
時計遺伝子のメカニズム
河崎貴一


時間という概念自体は人間が恣意的に定めたものであったとしても、

地球の自転周期は24時間と人間が定めた時間のスパンで1回まわるという現象は何十億年もの間繰り返されてきました。

その過程の中で朝に活動して、夜に休息する、あるいは朝に休息して、夜に活動するといった生物特有の日内変動がそれぞれで形成されていったのでしょう。

ではそんなシステムと糖質制限にはどういった関わりがあるのでしょうか。

それを考えるために上記の資料から以下の文章を引用してみます。

(以下、引用)

なぜ体内時計は一日を刻むことができるのか。

それには、遺伝子の仕組みから説明しなければならない。

遺伝子とは、生命に欠かせないタンパク質を作るための“設計図”である。

タンパク質は、数千から数万のアミノ酸で構成されているが、アミノ酸は全部で20 種類しかない。

そのアミノ酸の種類や並べ方を指示する情報が遺伝子には記述されている。

遺伝子の中に記されている時計遺伝子の情報によって、最初に、伝令の働きをするRNA(リボ核酸)の一種、mRNA(メッセンジャーRNA)を合成する。

mRNAは、時計遺伝子を“鋳型”にして情報を転写し、それを翻訳してタンパク質を合成する。

ところが、合成されたタンパク質が細胞内で多くなると、タンパク 質がmRNAの合成を抑制する働きをするようになる。

やがて、タンパク質が分解して数が少なくなる。すると再び、mRNAを合成し始める。

こうして、タンパク質の合成と抑制のサイクルが、一日のリズムを刻むというのである。

(引用、ここまで)



時計遺伝子は主たるものは視交叉上核の細胞にありますが、従たるものは全身の細胞にあると言われています。

その時計遺伝子は日内リズムを作るための「設計図」、

実際うまく日内リズムが形成されるかどうかはタンパク質の合成・分解のサイクルがスムーズに回るかという事にかかっているというのです。

タンパク質がしっかりと合成され、タンパク質がしっかりと分解される。

プラスだけではなく、マイナスにも働きかけることでちょうどよい動的平衡状態を保つことができるわけです。

糖質制限でしっかりとタンパクを補充すること、

適切な消化管活動でオートファジーをしっかり働かせること、

その両者があいまって私の目覚まし不使用生活は成立しているのかもしれないと思いました。


たがしゅう
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