Post

        

ケトン代謝ならそうそう低血糖にならない

category - 断食レポート
2017/ 06/ 12
                 
先日、ふと思い立って改めて断食を決行してみる事にしました。

1日1食で週1回の当直で食事を抜いている私としましては、

24~36時間レベルの断食はもはや常態と化しておりますので、

チャレンジするのは必然的に、48時間以上の断食という事になります。

普段から糖質制限をしてケトン代謝に慣れていれば、ふと思い立った時に気軽に断食を実行できます。なぜならば空腹感の襲来がそれほど強烈ではないからです。

しかし糖質をそれなりに摂取している人がいきなりこのステージに来るのは危険なので、読者の方は気軽に私の真似はなさらないで下さい。
            

さて、48時間以上の断食において一番ネックとなるのは、

一時的なアシドーシスをいかに乗り越えるかということです。

48時間以上の断食を行うと、急激にケトン体産生が高い状態に至りその状態が長く続いてしまうために、

基礎インスリンを中心とした酸塩基平衡を調節するシステムがケトン体による体液の酸性化を補正しきれない時期が一時的に訪れます。

この時、様々な体調不良が身体を襲います。私の場合は全身倦怠感が中心でしたが、人によっては頭痛、吐き気、肩こり、のどの腫れ、中には吹き出物が出る人もいるそうです。

体調が最良のバロメータ」と考える私にとっては本来ここで検証を中止するべきなのかもしれませんが、

様々な難病克服の鍵を握る断食です。そして経験的にこのアシドーシスによる辛さは断食の世界では好転反応として知られています。

好転反応を乗り越えることでその先に良い身体の変化が訪れると言われておりますので、

ここは人体実験として例外的に体調が悪くてもこのまま自分の身に起こる現象を観察してみることにします。

私の場合は72~96時間経過した所くらいで、身体が異様にだるくなってきます。

また立ちくらみを時々起こしますし、のどがよく乾きます。あとストレッチ程度の筋肉の伸展動作で筋肉がつるという事も経験しました。

やばいなと思いながら早くこの辛さが治まるのをひたすら待ち続けていましたが、

96時間断食の段階で、先日来始めていたジムへ通う日となってしまいました。

ジムを休もうかという誘惑に駆られましたが、逆に言えばこんな時に激しい運動をして大丈夫なのか否かを確認する人体実験チャンスとも言えます。

私はだるい身体を振り絞って、極力いつも通りジムで身体を動かす事にしました。

しかし流石の私も、この低血糖状態で激しい運動をすれば、ケトン体があるとは言ってもハンガーノックのような状態に追い込まれて、

ジムで倒れて救急車で運ばれるというような最悪の事態もありえるかもしれないという危機管理意識はありました。

自分が医者だと言うのに自分で絶食したせいで低血糖発作で病院へ搬送されるともなれば、それは実験とは言え相当問題ありな出来事です。

ですから途中でもヤバイと思ったらすぐ帰宅する心づもりでジムへと向かいました。

そしていつものようにジム内にある筋トレマシンを一通り15回×2セットずつ行っていたところ、

一緒に通っている職場の同僚にZUMBAというスタジオプログラムに参加するのを勧められました。

ZUMBAというのは陽気な音楽に合わせて様々なダンスをするという45分間の有酸素運動系プログラムです。

同僚は私が96時間断食状態である事を当然知りません。

どうしようかと迷いました。ZUMBAではしんどければ休んでいいとは言われるものの、

周りの参加者で休んでいる人は誰一人いませんので実質休めないようなものですし、休めるとしたらそれはそれで鉄のハートが必要です。

でも今のところ筋トレしていても大丈夫だから、ZUMBAだって大丈夫だろうと踏んで参加を決意しました。

しんどかったですよ。それはもう。しんどかった。

けれど何とか最期まで踊り切ることができました。しんどかったので、その日はもう流石に帰ろうとは思いましたが。

この経験からわかったことは、たとえアシドーシスの状態にあっても、ケトン体代謝に適応していれば、

激しい運動にも耐えうることができ、低血糖発作は起こらないということです。

裏を返せば低血糖発作が起こるというのは一体どういうことなのかを考えさせられる出来事でもあります。

ただその後も倦怠感はなかなか軽快せずに推移し、

110時間程経過した所で参加した勉強会でお弁当が出たのをきっかけに、

食の誘惑に耐えきることができずに今回の断食はその時点で一旦終了となってしまいました。

なかなかこの好転反応の先の世界を私は見ることができません。一説には14日間以上の期間が必要だとも言われています。

しかしこの経験が誰かのためになるのであれば、この壁はいつか乗り越えなければならないとも思っています。

気負うことなく、また改めてチャレンジしてみようと思います。


たがしゅう

関連記事

            
                                  

コメント

非公開コメント
        

管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
飲食は人生の楽しみ
誰かのためになるのなら、なんて考えないで、もっと自分のために生きたほうが良いと思います。・・・というと、たがしゅう先生は、いや、自分はやりたいからやっているんだ、みたいなことをおっしゃるのでしょうが、そのうち「断食で倒れて救急搬送された糖質制限医師」なんてニュースになっちゃいますよ。
やっぱり最低1日一食は食べたほうが良いと思います。飲食は人生の楽しみのひとつであります。
Re: 飲食は人生の楽しみ
おばあさんに近いおばさん さん

 御心配頂き有難うございます。

 最悪の事態にだけはならないようこれでも最大限の注意を払っております。
 一方で常識を打ち破るのに必要不可欠なステップだとも思っています。

 いずれにしても、節度をわきまえて行動して参りたい所存です。