匂いがもたらす強い力

2017/05/26 00:00:01 | ふと思った事 | コメント:4件

近所のリーズナブルなしゃぶしゃぶ食べ放題のお店は重宝しています。

ランチなら約1000円、ディナーでも1500円くらいで食べ放題というお手頃価格なので、

1日1食でこちらを利用すればストレスフリーでお財布にも優しく、しかも質の高い糖質制限を行う事が可能です。

まるで「糖質制限をして下さい」と言わんばかりの家からの近さにかまけて、早くもこのお店の良いお客さんになりつつある私です。

さて、とある日いつものように満足行くまでしゃぶしゃぶを食べた後、

今日はもうお腹いっぱいだと思いながらも、ドリンクなどを買うためにスーパーマーケットに立ち寄ったところ、

お惣菜コーナーでの香ばしい何かしらの料理のにおいが私の元に舞い込んできました。

そうするとあれだけお腹いっぱいであったにも関わらず、少し食欲が誘導されている自分を正直感じてしまいました。 もちろん、コントロールできない程強い刺激ではありませんでしたので、その場はそのままやり過ごしましたが、

昔そういう匂いにつられて余計なものをたくさん買っていた時代があったということをふと思い出しました。

なんの料理だったのかは確認しませんでしたが、当時の記憶とリンクしたことを思うと、おそらくは糖質が関わっている料理だったのではないかと思います。

一方で「甘いものは別腹」という話もあります。お腹いっぱい食べたのにスイーツはさらに食べることができるなんてのは誰しも多かれ少なかれ経験しているところではないでしょうか。

いつぞやのテレビ番組でいわゆる別腹について検証したものがあり、

胃の中が食物で充満している状態であっても、スイーツの刺激を与えられることで胃が蠕動して胃の上部にちょっとスペースができるという状態を確か透視下で証明したという内容のものでした。

すなわち別腹というのは物理的に存在しうる構造ということです。

お腹いっぱいの状態であれば、もう生命維持のための食料は十分であるはずなのに、

そういった状態はお構いなしにさらに食事を動物に取り込ませようとさせる糖質の怪しい魅力にはすさまじいものがあります。

しかもそれを直接食べたわけでもなく、匂いという嗅覚に訴えかける刺激によってもたらすわけですからたいした離れ業です。


嗅覚に訴えかける刺激と言えば、先日学んだ精油のことを思い出します。

私達がお腹いっぱいであろうとなかろうとそれを食べたいと思うように匂いに誘われてしまうのは、植物の巧みな生存戦略の一つなのでしょうか。

男性は女性のつける香水に良い意味でも悪い意味でも心動かされることが多いのではないかと思いますが、

あれも元はと言えば植物の仕業かと思うと、何だか植物に一枚も二枚も上を行かれている感じがしてしまいます。

嗅覚を主る嗅神経は脳から直接出ている脳神経の一つです。

最近ではアルツハイマー病やパーキンソン病の初期に嗅覚低下が認められるという研究報告もなされています。

外部の刺激を最先端で取りこみ、直接脳に情報を取り込む嗅神経は惑わされ過ぎると機能低下を起こし、

脳へもいち早く悪影響をもたらしてしまうということなのかもしれません。

しかしアロマテラピーが伝承されているように、匂いについては使いようだとも思います。

使いようによっては強力にヒトを動機付けできるという点に注目して、

これからは折をみてアロマの勉強もしていきたいと思っています。


たがしゅう
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コメント

先生こんにちは

2017/05/27(土) 04:45:21 | URL | みき #a5QElO.U
アロマテラピーもいいですよね
私もイメージに魅かれて一時トライしたのですけど
嗅覚が今一つ敏感ではないのか、続きませんでした・・

その代わりにもう何年もハーブティーの方に凝っています
スイーツの誘惑よりハーブティーの香りや味に癒されます
一日中ハーブティーを頂いていますので
カフェインレスな生活でもあります^^

Re: 先生こんにちは

2017/05/27(土) 07:51:01 | URL | たがしゅう #Kbxb6NTI
みき さん

 コメント頂き有難うございます。

 なるほど、香りと味を楽しむハーブティーですね。
 漢方薬にもそのような視点があり通じるものがありそうです。

 いずれにも植物が関わっていて、やはり植物の奥深さには興味が尽きません。

香害

2017/05/28(日) 10:14:44 | URL | 一読者 #-
たがしゅう先生こんにちは。

先生はきっとシャンプーレス等されてるかと思いますが、
生活用品の洗剤類はどういったものをご利用ですか。

食器洗い、洗濯、その他掃除に使用される洗剤類全てを
合成洗剤から石鹸や環境に負担の少ない無機物のセスキ炭酸ソーダ等へ替えられると、現在いかに不自然な匂いが『香り』と称されて身の回りに増えているかが判ります。
洗剤コーナーや100均等の商品そのものの不自然な匂いが充満した店内へ入った瞬間気分が悪くなります。
慣れでそのように感じられなくなる、麻痺してしまうとは、本当に怖い事だと思います。感覚が麻痺している人に訴えて、仮に頭だけで理解はしてもらっても、本当に解っている事にはなりませんから、難しい問題だなと思います。
糖質も同じですね。

Re: 香害

2017/05/28(日) 17:37:36 | URL | たがしゅう #Kbxb6NTI
一読者 さん

コメント頂き有難うございます。

> 先生はきっとシャンプーレス等されてるかと思いますが、
> 生活用品の洗剤類はどういったものをご利用ですか。


個人的には痛い所をつかれた御質問です。

御指摘のようにシャンプーやボディーソープは一切使いませんが、
衣服や食器の合成洗剤は惰性で使ってしまっている自分がいます。実害がないから無頓着なんですよね。しかし御指摘のように香害として他人に迷惑をかけうるなら真剣に考えなければならない問題の一つです。聞く人に聞けばクエン酸を使って洗う方法もあるみたいですね。

一方で現代生活の害毒をゼロにしようとすればキリがない側面もあるので、害毒の排除と共に身体の排泄能力、いわゆるデトックス能を高める努力も同時にしていかなければならないと思っています。私にとってその具体的な方法が断食とマインドフルネスです。

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