血糖値を下げるコツはただ一つ

2013/11/22 00:01:00 | 糖質制限 | コメント:0件

私は本屋さんを歩いてみて回るのが好きです.

本屋さんをみて回っているとついつい手にとって本を買いたくなってしまいます.

それでついつい本をいっぱい買っちゃうんですが,そのくせ本を読むのは遅いので読んでいない本がどんどん貯まっていっちゃいます.

まだ読んでいない本があるのだから,読んでいない本を読んでから新しい本を買ったらよさそうなものですが,

今買わなければこのまま一生この本は読まないかもしれないかと思うとつい買ってしまうんですよね.

「本との出会いを大切にしている」と言えば聞こえがいいですが,

本屋で私は自分の買いたい衝動をなかなか抑えることができません.

これは買い物依存症なのかもしれませんが,その他のものにはあまり物欲が発動しません.不思議なものです.

そんな中,また一冊の本に出会いました.

「厳選 血糖値が下がる100のコツ(主婦の友社編)」という本です. 糖尿病に関しての各分野のエキスパート100人それぞれが血糖値を下げるコツについて語ったものをまとめた本です.

執筆者は医師が圧倒的多数ですが,医師以外にも薬剤師,栄養士,農学博士,整体師,フードコンサルタントなどさまざまです.

いろいろな事が書かれていますが,血糖値を下げるコツは100個も要りません.糖質を制限することこそが最大のコツだと思います.

今日の記事はそれで終わってもよさそうなものですが,念のためどのようなことが書かれているか,もう少し深入りしてみようと思います.

中の内容を少し紹介しますと次のような事が書かれています.

「炭水化物を控えて,精製されていない食品を」
「毎日軽い運動を.ジョギングよりは速歩,競歩をおすすめ」
「一口につき30回噛み,ゆっくりと時間をかけて食べる」
「身体をあたためて膵臓の働きを高める繰り返し入浴」
「時間をかけた食事が血糖値の上昇を抑える」
「納豆を1日1パック食べれば,血圧,血糖値が下がる」
「ストレスによる自律神経の乱れこそが,高血圧,高血糖,肝機能低下の原因だが,自律神経を正常化する大根で改善できる」
「ローカロリーで,食物繊維がたっぷりのこんにゃくこそ,肥満や高血糖など,現代病の症状を改善する切り札だ」
「大豆のイソフラボンに糖尿病を抑える作用」
「タマネギはすぐれた天然の抗糖尿病薬」
「生活習慣病を改善する栄養素がたっぷりの黒豆コーヒー」
「1日3分の労宮のツボ刺激で血流をよくすれば,高血圧も高血糖も肝臓病も予防できる」
「アロエは血圧を下げるばかりでなく,糖尿病の予防・改善にも効果」

こうしてみると一つ一つの事柄には嘘は書かれていないように思えますが,多くのコツは糖質制限で説明可能です.

例えば,ゆっくり噛んで食べることや,時間をかけて食事をすることは,一定の時間で一度に入る糖質量を減らすという意味では糖質制限です.

それから大根,こんにゃく,大豆,たまねぎ,黒豆コーヒー,アロエが血糖値を下げるとありますが,これは何と比べて血糖値が下げるのかという事が問題です.

3食主食の通常高糖質食の中に積極的に上記の食材を取り入れたとするならば相対的に糖質量が少なくなるのはある意味当然の話です.置き換えダイエットの理論ですね.

運動,入浴,ツボ押しに関しては糖質制限とは関連なく,消費エネルギーを増やすという観点で血糖値を下げようとしていますが,

この本のほとんどの内容は糖質制限に帰結できるコツだと思いました.

そして不思議な事にこの本には日本糖尿病学会が推奨するカロリー制限食のことはなぜか書かれていませんでした.

この事はカロリー制限では血糖値は下がらないのだということを暗に物語っているような気がしました.

何事も自分の頭で考えて確かめることが重要です.


たがしゅう
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