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糖質が精神に与える影響

category - ふと思った事
2013/ 11/ 20
                 
一般的に炭水化物が主体の食べ物は安価です。

今の日本で何も意識せずに安いもので食事を済ませようと思ったら、まず間違いなく炭水化物主体の食事になると思います。

安いということは手に入りやすいということであり、一般的に普及しやすいということです。

糖質制限について学ぶと、今の世の中は炭水化物だらけ、ひいては糖質だらけであることに気がつかされます。

一方、糖質は食べた者に快楽を与えるという側面があります。

糖質を摂取することで血糖値が上昇し、ドーパミン、セロトニンなどの神経伝達物質が分泌されることが関係していると思います。

しかしその快楽は一時的なものです。

糖質には中毒性があるので同じ快楽を求めるように、食べた人が再び糖質を欲するようにするためか程なく空腹感を生じるようになります。

人によってはこの時にイライラしたり落ち着きがなくなったり、集中力が落ちたりします。

そう、糖質は精神に確実に影響を与えているのです。
            

私は糖質制限というものを知る前までは、明らかに糖質過多の食生活でした。

自分が糖質過多だと気がついたのは、あくまで糖質制限を実践してからでした。

糖質制限をすることで異常な空腹感が消失し、その時初めてこの空腹感が糖質によって作られたものであったことを知りました。

ただそこまで糖質まみれの生活であったならば、

先ほどの理屈で言えば私はずっと快楽を味わい続けていたという事になりますが、

はたして私は幸せだったのかというと決してそうではありませんでした。

糖質の一時的で付け焼刃的な快感は長くは持たず、次の糖質,また次の糖質を欲するように体は仕向けられます.

それを繰り返している間により多くの糖質を摂取しないと満足が得られない体に近づいていきます.

そして一方で慢性的な高血糖が持続し,その事が酸化ストレスを増やし,変性蛋白を作り,脳内の神経伝達物質のバランスを乱していきます.

糖尿病がうつを併発しやすいということもよく知られた事実です.最初は快楽を生み出していた糖質がいつの間にかそれがないと苦しい状態になり,ひいてはうつになってしまうというわけです.

しかしこれは私自身が歩んできた人生に近いラインですが,いろいろな患者さんを診ていると糖質がヒトに及ぼす影響は一様ではないと感じます.

ヒトそれぞれ遺伝的な素因が異なるからです.

例えば,糖質摂取による快感,昂揚感が過剰に出てしまう人もいると思います.俗に言う「感情の起伏が激しい」とか「切れやすい」タイプです.

こういう人は糖質摂取による血糖値の乱高下でジェットコースター状に感情が変化している可能性があるのではないかと私は最近思うようになってきています.

そういう反応を示すかどうかはおそらく遺伝的な素因で決まってしまっているので,多くは「もともとそういう性格だ」で片付けられたり,あるいは「発達障害」とか「人格障害」といったくくりに入れられてしまいがちですが,

私はそういう人も一度は糖質制限をしっかりとやってみられたらよいと考えています.

それでもし気持ちが安定するようであれば糖質の関与があったということになりますし,変わらなければそれこそ本当に「もともとの性格」ということになるだけですのでメリットこそあれデメリットはありません.

感情の起伏が激しいということはいわば恒常性を乱されている状態です.

糖質制限は精神においても恒常性を取り戻す作業たりうると私は思います.


たがしゅう

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コメント

非公開コメント
        

No title
本当に同感です。
私はもともと感情の起伏が激しく、性格だと思っていました。ところが糖質制限を始めてからは感情がフラットになり驚いています。以前はお腹が空くとイライラして機嫌が悪くなっていたので、測ったことはないのですが糖質によって血糖値が上下しやすい体質なのだと思います。
子育てでイライラすることもありましたが、今はわが子にいつも冷静に接することができ、子供の精神状態も安定しています。まだ子供は小さいのですが、糖質の危険性を小さいうちから教えてやり、今後訪れる思春期を穏やかに乗り切りたいと思っています。

Re: No title
チュチュ さん

 コメントを頂き有難うございます。

 人体にはブラックボックスがあり、人によって異なる「体質」の部分があります。別の言い方をすれば「遺伝的素因」です。

 この違いによってある人は糖質をとって感情が高ぶりやすくなり、ある人は糖質をとって感情にはあまり変化がないけど太ってしまったりというような差が生まれているのだと考えています。

 それがもともとの性格なのか、糖質のせいでそうさせられているのかどうかを知るためには

 糖質をやめてよくなるかどうかを見ればすぐにわかりますよね。
私も同感です
はじめまして。

いつも読ませてもらっています。

>いろいろな患者さんを診ていると糖質がヒトに及ぼす影響は一様ではないと感じます.

僕も糖質制限をしていますが、まさにそれを感じます。

体全身に脂肪がついて「肥満体」になる人もいれば、見た目的に太ってはいないけど、精神的に「うつ」のような状態になる人もいる。感情の起伏が激しい人もいる。

アトピーがでる人もいる。(僕の身近に糖質制限でアトピーが改善している人がいます。)

それ以外にもさまざまな生活習慣病に糖質のとりすぎが深く関わっていると思います。

「糖質の害」がどこにどう出てくるか。これってほんと人それぞれ違うのだろうなと。

そして「糖質に対する耐性」というのも個人差が大きいのではないかと思います。

かなり強い人もいれば、少し糖質を摂っただけでも糖質の害が表面化してくる人もいる。僕は後者でしたので、今はある程度厳しく糖質制限をしています。

今はすごく体調いいです。それまでは若い時から最悪でしたが。。常にうつ気味でした。でも原因がわかってよかったです。

ただ、外に出て周りを見渡せばみんなお菓子やらドーナツやらおにぎりやらをおいしそうに幸せそうに食べまくっていて、それでいてみんな元気そうに見えます。

だから自分の体や精神面の悩みが、まさか糖質の取り過ぎだなんていう考えにたどり着くのはなかなか難しいのかなと感じています。

糖質の害を人に伝えるのってほんと難しいです。
No title
いままで あまり気にしていませんでしたが 糖質制限をしてから3年近くになりますが 本当に いら いら しなくなり自分で穏やかに生活が
出来ているなーと思うこの頃です。
Re: 私も同感です
ゆゆ さん

 コメントを頂き有難うございます。

>糖質の害を人に伝えるのってほんと難しいです。
 
 同感です。

 私も2年続けていても周りに患者さん以外で理解者は誰もいません。

 糖質にまつわる厚い常識の壁、根深い闇を痛感する次第です。
Re: No title
田中 和子さん

 コメント頂き有難うございます。

 糖質制限を続けていると、血糖値や体重の事以外でも「言われてみれば確かに…」っていう事が結構あるのですよね。

 だからこそこうしたコミュニティで意見交換しあうことは大変に意味のある事だと考えています。
No title
ライザップ的なトレーニングを始めたのですが、その中で糖質制限(1食糖質10g以下)を行っています。
すると1週間程度で仕事や私生活での不安やイライラが驚くほど無くなったのです。
これはもしや、糖質制限は精神の安定に効果があるのでは?と思って、検索した所、このページにたどり着きました。
これから2か月間厳しい管理下のもと糖質制限を行いますので、さらに良い影響が身体に起きそうで楽しみになりました。
僕も身の回りの人から糖質制限の啓蒙を行いたいと思います。^^
Re: No title
donr さん

 コメント頂き有難うございます。

 糖質制限での精神の安定化は私も経験者なのでよくわかります。
 しかしあくまで補助的な役割であって、本質的な自分の心の在り方までは糖質制限で変わるわけではないのでその限界はわきまえておく必要があると思います。
No title
初めまして

ハルと申します

うちの主人も糖質を摂取すると余計にお腹が空くと言っていました

このブログを見て納得いきました

ありがとうございます
Re: No title
haru さん

コメント頂き有難うございます。

少しでもお役に立てたようで何よりです。糖質制限をすれば異常な空腹感はかなり抑制されると思います。