失敗を共有する必要性
2017/02/13 00:00:01 |
失敗学 |
コメント:2件
週末の予定がキャンセルとなり、家の事をいろいろしようと思っていましたが、
外を眺めると大雪が積もっていて身動きできない状態であったため、再び普段しない雪かきをする事になりました。
雪かきをした日の翌日は結構な筋肉痛が襲ってくることが分かっているのであまり気が進まないのですが仕方ありません。
ですかこの経験を通じて、普段いかに動かしていない筋肉が多いかという所にも気が付かされます。
こういう経験がまた普段から全身の筋肉を動かす必要性への興味へとつながったりします。
ところで私はこの大雪で一つ大きな失敗をやらかしてしまいました。 それは急ぎの用事のために車を出そうと急いで雪かきを終え、
窓ガラスに張りついた氷を溶かそうと熱湯をそれぞれのガラスにかけるという行為を行った時のことです。
熱湯を戻して車の方に戻ってきたところ、運転席の横のサイドガラスがなんと粉々に砕けていたのです。
未明のまだ暗い時間帯の出来事でにわかに信じられず、深々と降り続ける雪の中、あまりの衝撃に呆然と立ち尽くしてしまいました。
知っている人にとっては常識的な事だったのかもしれません。後でネットで調べると車のガラスの氷を熱湯で溶かすのは厳禁だと書いてありました。
親元を離れ、一人暮らしを始めてもうどのくらい経つでしょうか。
独り立ちをすると、今までは親に守ってもらえて気付かなかったことに、大人になって初めて直面するという事は多々あります。
そういう失敗を繰り返して、適宜軌道修正をしていく事で人は本当の意味で一人前になっていくのだろうと思います。
今回の失敗は、「凍った窓ガラスに熱湯をかけると割れる」という知識を知っていれば防げたかもしれません。
しかし、人生の中ではそのような他人にとっては常識だけど、自分は全然知らないことって他にもたくさんあるように思います。
そういう意味で失敗をせずに人生を生き抜く事はほぼ不可能だと思うのです。
だからこそ失敗した時に、それをどう分析し、どう次に活かすかという失敗学の考え方が大切になってくるのではないでしょうか。
そしてそれと同時に他人の失敗を自分のものとして共有するというスタンスも大事です。
人生のあらゆる種類の失敗を一人の人間が経験する事はできません。
それならば、多くの人達で知恵を集めて、失敗を共有していき、集合知を作っていく事で大きな困難も乗り越えていけるような気がするのです。
10人の天才が個々に生み出すアイデアよりも、100人の凡人が知恵を出し合って生み出した「集合知」の方が、私は価値があるように思います。
だから今回の私の失敗も、恥ずかしい気持ちを捨てて公開する事にしました。
これを読んでくれた人が、一人でも熱湯で窓ガラスを割らずに済んでくれれば、
今回の失敗を上手に活かせたかなと思います。
たがしゅう
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- 失敗を共有する必要性 (2017/02/13)
プロフィール
Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
オンライン診療医です。
漢方好きでもともとは脳神経内科が専門です。
今は何でも診る医者として活動しています。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。
※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。
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Re: No title
御心配頂き有難うございます。
とりあえず無事ではありましたが、とにかくびっくりしました。
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