「です」と「ですね」の違い

2017/01/13 00:00:01 | 自分のこと | コメント:4件

人に上下関係を作る競争社会、

人に優劣をつけないゆとり社会、

どちらが優れているかと言えるようなものでもないのでしょうが、

世界の平和を願うなら、後者のスタンスを重視すべきだと私は考えています。

ほめてはいけない承認欲求を小さく持つ少欲、知足

様々な偉人からそのような理想への手がかりを教えてもらったように思います。

人はそれぞれの立場で広い平面の上をさまざまな方向へ自由に歩いている。そこに優劣はありません。 誰もがそう考える事ができれば、本当に平和な世界になるのかもしれません。

でもそれならなぜ妬みや嫉みの感情が生まれるのでしょう

ヒトは他人よりも優位に立ちたいという本能的な欲求があるという事の裏返しではないでしょうか。

そんな人間が本能のままに生きれば、平和な世界など訪れる由もありません。

しかるに平和な世界を作ろうというには、

考えに考え抜かれた「人為」というものが、

どうしても必要になってくるのではないかと思います。


先日、ある人に手紙を書いていた時に、

私は「です」と「ですね」の違いを意識しました。

「です」は自分の気持ちを率直に述べる気持ち、

「ですね」には自分の気持ちを相手にも求める想いが込められています。

何気なくこうした言葉を使っていく中に、

無意識の自分の心理が現れているように思えます。

「私はこう思うけど、あなたもそう思いますよね?」

そう決めつけて相手を手中におさめようとする自分のあさましい心が、

言葉遣いに現れてしまうのだと思います。

けれどそうした心は無意識であろうとなかろうと、

優劣を生み出す社会への道とつながる第一步になってしまうと、

馬鹿で真面目な私は思ってしまうのです。


「私はこう思う」

ただそれだけが伝わる世界であればいい。

余計なことを考えないという「人為」です。

そう思って私はその人へ、

「会いたいですね」ではなく、

「会いたいです」と書きました。


たがしゅう

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コメント

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2017/01/13(金) 06:31:04 | | #
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2017/01/13(金) 13:16:06 | | #
このコメントは管理人のみ閲覧できます

2017/01/18(水) 11:44:56 | URL | なおき #-
心にグッときますね!

Re: タイトルなし

2017/01/18(水) 11:54:01 | URL | たがしゅう #Kbxb6NTI
なおき さん

 コメント頂き有難うございます。

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