排泄物を最小限にする
2016/12/18 00:00:01 |
自分のこと |
コメント:9件
ブログを書いている私のことを読者の皆さんはまめな人間だと思われているかもしれませんが、
私は結構面倒臭がりな人間です。例えば、部屋の掃除など後でもできる事はいつまでも後回しにしてしまったりしています。
ブログは面倒臭いよりも書きたい気持ちの方が上回るために書いているだけの話なんです。
面倒くさいで言えば、私は月に数回ある当直の時、着替えもせずに白衣を脱ぐくらいでそのまま眠り込んだりしています。
どうせまたすぐ呼ばれるであろうという事で、呼ばれたらさっと行けるようにと言えば多少聞こえはいいですが、また服着てなんぞしてというのが面倒くさいのですよね。
ただ、そうしていてふと思ったのですが、着替えもせず風呂にも入らず48時間近く過ごしているというのに、
私の身体がそんなに汚くなっていないという事に気が付きました。 具体的にはそんなに臭くなくなったり、髪のフケがでなかったりという事です。フケに関してはシャンプーレスの効果もあるかもしれません。
特に顕著に変わったと最近気づいたのは足のにおいです。
10代の頃から私は足がすぐに臭くなる人間でした。部活やらなんやらで汗をかいた後帰宅してから風呂に入る時の足の臭さは最強で、
それはもう足の裏から足の指と指の間まで石鹸でゴシゴシ洗わないと匂いが取れないようなとんでもない臭さでした。
今にして思えばそれもまた界面活性剤入りの石鹸を使って、皮膚を守る皮脂をも一緒にそぎ落としていってしまっていたのですね。
それなのに最近は2日間同じ服を着て、それなりにバタバタと忙しく動き回ったあとの当直明けのシャワーを浴びる時などほとんど足のにおいはしないのです。
そうなると足の臭い匂いというのも、糖質過剰摂取や石鹸の過剰使用に原因があったのではないかという話になってきます。
もっと言えば、この話には現在の従来型糖尿病治療との共通構造があります。
「糖質摂取」→「血糖値上昇」→「インスリン・薬剤で強制的に血糖降下」→「その場は治まるが同じ事を繰り返し続ける」
「糖質摂取」→「血糖値上昇」→「過剰脂質蓄積」→「皮膚での過剰脂質漏出」→「細菌増殖・異臭・過角化(フケ)」→「石鹸で強制的に過剰脂質除去」→「その場は治まるが同じことを繰り返し続ける」
両者に共通する原理としては「根本原因の放置」です。
いずれも糖質摂取に始まる事象だという事に気付けば糖質を制限する事が悪循環を断ち切る唯一の解決方法になるということがわかると思います。
もう一つ気が付くのは、糖質制限をして臭くなくなるという事で言えば、
「老廃物産生の省力化」という事も関係しているのではないかとも思います。
先日の糖質を摂取しているからこそビタミン不足になるのではないかという話にも通じますが、
糖質を摂取していた時代にはフケに限らず、やたらと汗をかいていましたし、汗もまた臭かったです。
汗や尿、便などそうした排泄物にビタミンやミネラル、あるいはタンパク質や脂質の一部もそうかもしれませんが、物理的に含まれる事によって身体から栄養素が失われることになります。
しかし糖質制限をしていれば、汗やフケの排泄物の量が減るのですから、これはある意味身体全体でのオートファジー、つまり再利用システムが働いているようにも思うわけです。
本来の身体の機能が正しく働いていれば、必要な物質をそう簡単に手放さないように最大限の努力をしてくれる、ということではないでしょうか。
ただ尿に関しては糖質制限前後であまり減ったという風には感じません。これについては尿には排泄物以外の別の意義があるという事なのかもしれません。
最近足が臭くなくなったという気づきから、
過去に考えた私の中の在り合わせの考えを組み合わせて今日はそんな事を考えてしまいました。
「共通構造に注目して考える」ということにはいろいろな応用が利きますね。
たがしゅう
リンク
プロフィール
Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
オンライン診療医です。
漢方好きでもともとは脳神経内科が専門です。
今は何でも診る医者として活動しています。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。
※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
- 2024/03 (5)
- 2024/02 (6)
- 2024/01 (8)
- 2023/12 (9)
- 2023/11 (7)
- 2023/10 (8)
- 2023/09 (5)
- 2023/08 (9)
- 2023/07 (4)
- 2023/06 (5)
- 2023/05 (5)
- 2023/04 (7)
- 2023/03 (7)
- 2023/02 (5)
- 2023/01 (7)
- 2022/12 (5)
- 2022/11 (4)
- 2022/10 (11)
- 2022/09 (6)
- 2022/08 (6)
- 2022/07 (5)
- 2022/06 (6)
- 2022/05 (4)
- 2022/04 (5)
- 2022/03 (5)
- 2022/02 (4)
- 2022/01 (7)
- 2021/12 (14)
- 2021/11 (4)
- 2021/10 (10)
- 2021/09 (10)
- 2021/08 (8)
- 2021/07 (14)
- 2021/06 (11)
- 2021/05 (17)
- 2021/04 (9)
- 2021/03 (8)
- 2021/02 (9)
- 2021/01 (14)
- 2020/12 (9)
- 2020/11 (7)
- 2020/10 (6)
- 2020/09 (9)
- 2020/08 (11)
- 2020/07 (20)
- 2020/06 (22)
- 2020/05 (18)
- 2020/04 (22)
- 2020/03 (10)
- 2020/02 (7)
- 2020/01 (5)
- 2019/12 (9)
- 2019/11 (19)
- 2019/10 (31)
- 2019/09 (6)
- 2019/08 (7)
- 2019/07 (7)
- 2019/06 (13)
- 2019/05 (21)
- 2019/04 (9)
- 2019/03 (13)
- 2019/02 (15)
- 2019/01 (28)
- 2018/12 (9)
- 2018/11 (2)
- 2018/10 (11)
- 2018/09 (30)
- 2018/08 (31)
- 2018/07 (31)
- 2018/06 (31)
- 2018/05 (31)
- 2018/04 (30)
- 2018/03 (31)
- 2018/02 (29)
- 2018/01 (31)
- 2017/12 (31)
- 2017/11 (30)
- 2017/10 (32)
- 2017/09 (31)
- 2017/08 (31)
- 2017/07 (32)
- 2017/06 (31)
- 2017/05 (31)
- 2017/04 (31)
- 2017/03 (31)
- 2017/02 (29)
- 2017/01 (32)
- 2016/12 (31)
- 2016/11 (30)
- 2016/10 (31)
- 2016/09 (15)
- 2016/08 (11)
- 2016/07 (5)
- 2016/06 (10)
- 2016/05 (8)
- 2016/04 (5)
- 2016/03 (5)
- 2016/02 (10)
- 2016/01 (10)
- 2015/12 (7)
- 2015/11 (8)
- 2015/10 (7)
- 2015/09 (6)
- 2015/08 (6)
- 2015/07 (5)
- 2015/06 (5)
- 2015/05 (5)
- 2015/04 (3)
- 2015/03 (10)
- 2015/02 (28)
- 2015/01 (31)
- 2014/12 (31)
- 2014/11 (31)
- 2014/10 (31)
- 2014/09 (29)
- 2014/08 (53)
- 2014/07 (31)
- 2014/06 (30)
- 2014/05 (31)
- 2014/04 (30)
- 2014/03 (31)
- 2014/02 (28)
- 2014/01 (31)
- 2013/12 (32)
- 2013/11 (30)
- 2013/10 (33)
- 2013/09 (39)
カテゴリ
メールフォーム
スポンサードリンク
検索フォーム
ステップメール
QRコード
コメント
石鹸と合成界面活性剤
家庭用品品質表示法では、界面活性剤を『石鹸』と『石鹸では無いもの=合成界面活性剤』に分けて表示されてます。
詳しくは下記をご参照下さいませ。
http://www.live-science.com/honkan/qanda/qasoap08.html
http://www.live-science.com/honkan/qanda/basic02.html
たがしゅう先生、読者の皆様にも、この二つが界面活性剤と言う表現は共通するものの、自然界に与える影響は全くの別物であると言う事を是非知って頂きたく思います。
私自身ずっと肌が弱いものと思い込んでました。しかしそれは合成界面活性剤の洗浄剤を使用していたのも一つの原因である事が判りました。『石鹸素地』を成分として洗浄目的以外の物(例えばエデト酸塩等)を添加していない『石鹸』を正しく使用するようになってから、肌荒れは激減でした。今では食器洗い、洗濯、掃除にも、必要に応じて使う洗浄剤は『合成界面活性剤』は全て止めて、『石鹸』を使用してます。梅雨時期の生乾きの洗濯物の匂い、タオルの黒カビとは無縁になりましたよ。
Re: 石鹸と合成界面活性剤
コメント頂き有難うございます。
> 家庭用品品質表示法では、界面活性剤を『石鹸』と『石鹸では無いもの=合成界面活性剤』に分けて表示されてます。
> たがしゅう先生、読者の皆様にも、この二つが界面活性剤と言う表現は共通するものの、自然界に与える影響は全くの別物であると言う事を是非知って頂きたく思います。
そうですね。界面活性剤として石鹸とそうでないものの違いは知っておく価値があります。
石鹸の方が「より自然に近い人為」とも言えるかもしれませんね。漢方薬と西洋薬の関係にも似ているような気もします。
2016年11月6日(日)の本ブログ記事
「自然に人為を加える」
http://tagashuu.blog.fc2.com/blog-entry-772.html
も御参照下さい。
食事内容
ところで、たがしゅう先生の日々の食事内容を教えていただけたら有り難いのですが・・
Re: 食事内容
コメント頂き有難うございます。
勿論、どのような食事にするかは個人の自由です。
私は自分の考えを世の中に発信しているに過ぎません。
それにプラセボ効果を利用するのも、見方を変えれば「ストレスマネジメント」の一種なので、私はそれをそんなに否定はしませんよ。
> ところで、たがしゅう先生の日々の食事内容を教えていただけたら有り難いのですが・・
別に大したことはないですよ。
最近多いのは1日1食で鶏のムネ肉2枚、豆腐1町、レタス1個、こんにゃく麺とかですかね。あとはから揚げとか刺身をちょこちょこ食べる日も多いです。
No title
それとやたらと同僚の臭いが気になります。いわゆる加齢臭、男臭さというやつですね。すっぱ苦いというか・・・糖質制限で鼻がよく効くようになったのか、自分と全然違うからでしょうか。
Re: No title
コメント頂き有難うございます。
糖質制限をすると本来の身体が持つ潜在能力を肌で感じられますよね。
ありがとうございます。
私はただ今授乳中で糖質制限していてもお腹が減ってしまってどうしようもないので、1日3食にしています。授乳が終わったら1日1食か2食にしようと思っています。プラスお酒も💜お忙しい中お返事いただき有り難うございました。
体臭
Re: 体臭
コメント頂き有難うございます。
> 日々の少しの気付きが、自分の健康をコントロールしている様な気がします。
同感です。
「体調が最良のバロメータ」というのが私のモットーです。
身体からの声に素直に耳を傾ける事が、病気の予防へとつながると思います。
コメントの投稿