新しい環境に適応するためのコツ

2016/01/14 08:05:00 | 自分のこと | コメント:0件

私はこれまでの人生の中で、

引越しをしなければならない機会がたくさんありました。

小学生の頃、親の仕事の都合で学校を2回転校しなければなりませんでしたし、

大学生になり本学キャンパスと医学部キャンパスが離れた場所にある都合で1回引越しし、

医者になってからも専門が決まるまでは全国を転々と移動しましたし、

専門が決まった後も大学病院の医局人事で引っ越さなければならない事が2回ありました。

引越すという事はそれまで慣れ親しんだコミュニティが変わるという事でもあります。

私は引越しの度に新しいコミュニティへの適応が求められました。 さらに医者の場合は、医者になりたての研修医時代に、

現在スーパーローテーションという各診療科を数ヶ月毎に順番に回って研修するシステムが義務付けられていますので、

引越しをしなくても同じ病院の中でも次々と変わるコミュニティに適応していかなければならない場面もあります。

人当たりの良い人にとっては何でもないことかもしれませんが、

人見知りであったり、他者と関わる事にストレスを感じる人にとってはなかなか難しい問題です。

私はそういう場面に比較的多く遭遇してきたのではないかと思うのですが、

環境が変わる経験を繰り返して、そうした変化に適応するためのコツのようなものがある事に気付きました。

それは「ユーモアを見せること」です。


誰しも新しい環境では緊張するもので、それは仕方のない健全な反応です。

しかし、しばらくしていると歓迎会や交流会のような機会が与えられる事が多いと思います。

その時にほんの少しばかりの勇気を持って、「自分にはこんな面白いところがある」という事を知ってもらう努力をするのです。

それは何でもいいのです。一芸を見せてもいいし、趣味の話をしてもいい。ただそこにできれば「ユーモア」のセンスを添える事です。

私の場合は、大学時代にひょんなことから自分がモノマネができるという事に気付きましたので、

それ以降は新しい環境で慣れていく為の武器としてこの特技をよく利用していました。身一つでできるのでとても便利なんです。

モノマネでなくても、手品でも歌でも、なぞかけでも雑学でも、何でもいいと思います。


そしてもう一つ大事なことは、それが「相手に受けなくても別にいい」と思うことです。とにかくやってみるのです。

やってみて始めて見える世界というものがあります。私は経験的にやってみて良かった事の方が多かったです。

時には「やるんじゃなかった」と思う事もあるかもしれませんが、

自分が思うほど他の人はその事をたいして気に留めていないものです。

それに失敗しようと結果がどうであろうと、「自分はこんな人間だというのを知ってもらうためにアクションを起こす」というのが何より大事なのです。


糖質制限実践中に環境が変わる場合は、

「私は糖質制限をしています」と言う事自体が多くの場合相手の興味を引くようなアクションになります。

それで相手に変わり者だと思われるかもしれない、場合によっては嫌われる可能性もゼロではないかもしれない、

それでも別にいいじゃないかと思うのです。自分という人間を知ってもらうための努力をしたのだから、誇りに思っていいと思うのです。

それよりも自分の想いを押さえ込んで、変に我慢してしまう事の方が良くないと思います。言葉にしないと相手へ想いは伝わりませんし。

自分に言い聞かせるような今回の話でした。


たがしゅう

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