糖鎖修飾という観点
2015/04/19 18:30:09 |
お勉強 |
コメント:17件
現代医学は発展を続けています。
構造から機能、細胞の分子から遺伝子レベルの事まで様々な事が解明されてきています。
その進歩により、細かい部分はさておき、人体の概要に関してはかなりの事がわかってきたように思われるかもしれません。
しかし、実際にはまだまだ解明されていない事は数多く存在します。
例えば神経の領域で言えば、「オレキシン」という摂食や睡眠・覚醒などに関与するとされる内因性物質が新たに発見されたのは、1998年の話です。
当然ながら、1998年より以前にもオレキシンそのものは存在していたわけで、その存在が医学によって認識されていませんでした。
今の医学では認識できない、しかし身体の中で起こっている変化というのはまだまだたくさんあるのではないかと私は思っています。
そう思う理由の一つに、これだけ糖質過多社会であるにも関わらず、糖尿病の人が少なすぎるという事があります。 「えっ?」と思われるかもしれませんが、私達はその人が糖尿病であるか否かを主には「血糖値」と「ヘモグロビンエーワンシー(HbA1c)」によって判断していますよね。
HbA1cは別名を「糖化ヘモグロビン」と言いますが、血糖値が上昇した結果、余剰な糖分が赤血球の構成タンパク質であるヘモグロビンと結合したもの、これがHbA1cです。
このように糖がタンパク質やリン酸、脂質などの他の物質に結合し、その性質を変化させる事を「糖鎖修飾」といいますが、
どうやらこの糖鎖修飾のパターンには大きな個人差がありそうだというのが私の考えです。
最新の統計(※厚生労働省「2013年国民健康・栄養調査」)では、糖尿病有病者(糖尿病が強く疑われる者)の割合は、男性16.2%、女性9.2%だそうですが、
もしも「糖質を摂取し血糖値が上昇したら、一定の割合でヘモグロビンが糖化してHbA1cになる」というのであれば、
この糖質過多が常態である社会において、国民の7~8割が糖尿病であったとしても決して不思議ではない状況ではないかと私は思います。
しかし現実はそうなってはいません。それは男性16.2%、女性9.2%以外の人達が、「HbA1cが上昇するほど糖質を摂取していない」というよりは、
『糖質を摂取していてもHbA1cが上昇しにくい体質』であると考える方が妥当だと思います。
そしてHbA1cが上昇していなければそれでよいのかと言いますと、決してそうではありません。
世の中では糖尿病だけではなく、原因不明とされる様々な病気がどんどん増え続けています。アレルギーしかし、骨粗鬆症しかり、認知症しかり、自己免疫疾患しかり、精神疾患しかりです。
そういった人達は、HbA1cは上昇していないけど、まだ発見されていない別の糖鎖修飾を受けたタンパク質が実は上昇していて、
それが元で結果的に原因不明の病気が表面化してきているというような気がするのです。
ヒトゲノム計画というヒトの遺伝情報が全てつまったゲノムの塩基配列を全て解析する作業は2003年にすでに終了していますが、
その遺伝子からどんなタンパク質が作られ、そしてタンパク質が作り出された後に糖鎖修飾を含めどのような修飾を受けるかということに関しては現時点でまだ十分な解析がなされていません。
なぜならば遺伝子配列を解析する技術は確立していても、その後の流れを系統的、網羅的に調べるための良い方法は確立していないからです。
そして先日も紹介した神経学の専門誌「Annual Review」を読んでいると、
一見糖質が関わってなさそうに見える疾患にも、実は糖質が関わっているのではないかと考えさせられる内容がありました。
Annual Review神経〈2015〉 単行本 – 2015/1
鈴木 則宏 (編集), 荒木 信夫 (編集), 宇川 義一 (編集), 祖父江 元 (編集), 川原 信隆 (編集)
星 京香(福島県立医科大学医学部生化学講座主任医療技師)
橋本 康弘(福島県立医科大学医学部生化学講座教授)
吉原 章王(福島県立医科大学医学部神経内科学講座助手)
本多 たかし(福島県立医科大学看護学部生命科学部門教授)
宮嶋 雅一(順天堂大学医学部脳神経外科学講座先任准教授)
新井 一(順天堂大学医学部脳神経外科学講座教授)
荒井啓行(東北大学加齢医学研究所老年医学分野教授)
古川敏勝(東北大学加齢医学研究所老年医学分野准教授)
Ⅱ.本年の動向
6) 脳型トランスフェリンの基礎と臨床:疾患マーカーとしての糖鎖修飾
トランスフェリンというのは、鉄イオンと結合しその輸送を担っているタンパク質の事です。
酸素の運び屋がヘモグロビン、脂質の運び屋がコレステロール、とするならば、トランスフェリンは鉄の運び屋といったところでしょうか。
論文の中ではこのトランスフェリンが糖鎖修飾を受けたものが、特発性正常圧水頭症(iNPH:idiopathic normal pressure hydrocephalus)の診断マーカーになる可能性があるという内容が展開されています。
特発性正常圧水頭症というのは原因不明の疾患で、認知症の原因疾患でもありますが、
脳脊髄の中や表面を循環する髄液の流れに淀みがあり、髄液が脳の中でパンパンにたまってしまうために起こるとされています。
そしてシャント手術(たまってしまう脳脊髄液を体内の他の場所へ逃がしてやる手術)によって症状が改善する「治療可能な認知症(treatable dementia)」の一つとしても知られています。
論文の内容を簡単にまとめると、トランスフェリンは肝臓で作られ糖鎖修飾を受ける血清型トランスフェリンと、
脳の髄液に満ちた腔の表面を覆う脈絡叢(みゃくらくそう)というところの上皮細胞から作られ糖鎖修飾を受ける脳型トランスフェリンの2種類があるそうですが、
筆者らはその糖鎖修飾を受けたトランスフェリンの測定技術を開発し、
特発性正常圧水頭症では、脳型トランスフェリンが少なくなり、血清型トランスフェリン/脳型トランスフェリンの比をとると、その値が上昇するという事を示していました。
ただこの疾患に糖質が関わっていると考えている神経専門医はおそらくほとんどいないのではないかと思います。
単に糖質そのものの有害性だけではなく、
糖質によって修飾された物質の有害性という事まで話を広げると、その全容は現代医学ではまだまだ明らかにされていない部分が大きいと思います。
糖質を取ってHbA1cが上昇する人は、糖質の害を可視化する事ができるのである意味方針ははっきりしており、これは糖質制限をすべき状況と思います。
しかし糖質を取ってもHbA1cが上昇しないという人は、うまく糖質を処理できているのか、それともまだ現代医学で解明されていない悪い変化が着々と体内で蓄積されているのか、判別する事は難しいかもしれません。
こういう場合は大局的にものを考えるのがよいと思います。「そもそも糖質は生きていく上で絶対不可欠なものなのか」という問いかけをしてみるのです。
糖質制限の理論を学び、その問いかけに対する答えは「No」だと私は断言できます。また糖質ゼロでも元気に過ごしている人達がいる事がその見解を実証し続けてくれています。
だったら糖質を取ってHbA1cが上がらないという人も、未知の糖化タンパクによるリスクを減らすべく糖質制限をしていて何の不都合もないのではないでしょうか。
もっと言えば、私の持論である「体調は最良の健康バロメータ」という考えで行けば、
体調の悪い人は、未知の糖化タンパクにより悪影響を受けている可能性がある事を体調が教えてくれています。もちろんそうでないかもしれませんが、その可能性が否定できない、ということです。
肥満でも、糖尿病でもない、けれど体調が悪いという人は、その未知の悪影響の可能性を減らすべく、
糖質制限を一度やってみる意義は十分にあると私は思います。
たがしゅう
プロフィール
Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
オンライン診療医です。
漢方好きでもともとは脳神経内科が専門です。
今は何でも診る医者として活動しています。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。
※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。
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No title
肥満者の方がアルツハイマーのリスクが少ないという研究もありましたね。糖質を速やかに脂肪に替える(太りやすい)というのも糖質のダメージを最小限に抑えるという意味があるのかもしれませんね。
遅くなりましたが、またこうしてたがしゅうさんの文章が読めて嬉しいです。たまにでも更新してくれればありがたいかぎりです。
No title
いつも楽しく勉強させていただいております。
糖質制限の必要性を十分に理解し、実践しているものですが、最近なんとなく迷っていることがあるので相談です。
糖質制限を持続することによって起こるβ細胞の質的、量的機能低下が長期的に人間にとってどのような変化を表すのでしょうか。インスリンの過剰分泌が悪なのは当然ですが、その機能を失うことは問題ないのでしょうか。勉強不足ですいません。何かヒントがあれば教えてください。
No title
私は肥満でも糖尿病でもありません。しかし糖質制限をして性格が随分穏やかになりました
寒さに弱い私にとって秋から冬にかけて寒冷刺激がストレスとなって歯冠周囲炎、麦粒腫、そして持病の上顎洞炎が暴れだす(急性症状が出る)という事に毎年悩まされていました。
糖質制限した今年、見事にすべての問題が解決しました。理由が先生の記事から見えてきました。
肥満でも糖尿病でもなくても万人に適する夢の健康法=糖質制限だと常に考えています
糖質制限大好きさんへ
たがしゅう先生のご回答前ですが、失礼を承知で確認させて頂きます。
投稿された文章の中で、次の箇所の意味が分かりません。
『糖質制限を持続することによって起こるβ細胞の質的、量的機能低下が長期的に人間にとってどのような変化を表すのでしょうか。』
とのことですが、私の理解する限り「糖質制限を持続することによって起こる」のは「β細胞の質的および(あるいは)量的機能『向上』」ではないでしょうか?その様な内容を示す論文とか資料をご存知でしょうか?もしご存知でしたらご教示下さい。
もし糖質制限を続けることでβ細胞の機能が低下するなら、糖質制限する「意味」はどこにあるのでしょう?
糖尿病初期に採用されるという「インスリン初期導入療法」も、β細胞を休ませ、少しでも早く高血糖状態から脱するための療法と認識しております(この方法が決して良いものとは思っていません、念のため)。
糖質制限は、インスリンを始めとする薬剤を使うことなくβ細胞を休ませる(=インスリンの分泌極力抑える)食事療法と認識しております。
長くなりましたが、よろしくお願い致します。
β細胞の機能低下?
私も失礼を承知で横レスです。
糖質制限を持続することによって起こる「β細胞の機能低下」は「耐糖能の低下」のことではないでしょうか。
「糖負荷試験前には150g/日以上の炭水化物を3日以上摂取するように」ということが言われているので、私も前に耐糖能の低下を心配をしたことがありましたが、以前に江部先生のブログで話題になったことがありました。それによると耐糖能は低下から改善まで個人差があるとのことです。
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-3220.html?
参考になりますでしょうか。たがしゅう先生のお考えもぜひお聞きしたいですが。
私は糖質制限で耐糖能が低下する方ですが、satyさんの言われるようにβ細胞を休ませるので、基礎インスリン分泌の機能維持には良いことと思っています。
SHUKANさんへ
なるほど、私の理解不足でした。「耐糖能の低下」と読み替えれば、糖質制限大好きさんの言われることは納得できます。
江部先生の記事に付いた岡田先生のコメントにある通り、
「糖質制限を続けることで、急激な血糖値の上昇が極めて少なくなるため、スクランブル(血糖値の急上昇)に対応する準備を解除している状態」
が「耐糖能の低下」と見えるのかもしれませんね。
まぁ、糖質制限を続けている限り、糖質の大量摂取は「ありえない」ことなので、あまり心配はしなくても良い様な気がします。
また、「機能(耐糖能)が全く無くなってしまうわけでもないだろう」と考えています。
No title
私の質問が大雑把過ぎて大変申し訳ありません。
私自身は糖尿病でもなく、肥満もないのでおそらくはhyperinsulinemiaな状態ではないのではないかと考えております。(採血などしておりませんが)
糖質制限は多くの問題を抱えるインスリン過剰状態とケトンによる恩恵を受けたいとの考えからはじめました。ですから糖代謝障害を持つ人とは状況が違いますね。
ただ、動物実験レベルでは賛否両論ですが、以下のような論文も以前から出ておりますので、私自身の考えが揺らぎ質問をさせていただきました。
すいません。これで質問は終わらせていただきます。(長文すいません)
Impaired glucose tolerance in rats fed low-carbohydrate, high-fat diets.
Am J Physiol Endocrinol Metab. 2013 Nov 1;305(9):E1059-70. doi: 10.1152/ajpendo.00208.2013. Epub 2013 Aug 27.
No title
「耐糖能低下」についてカルピンチョ先生が記事にされていたのがすごくわかりやすいと思います。一度読まれてはどうでしょうか。
http://低糖質.com/review/cat6/post_34.html
http://低糖質.com/review/cat26/post_140.html
http://低糖質.com/review/cat26/post_141.html
江部Drやたがしゅう先生とは違った角度、切り口で書かれているので一度読んでみてください。
Re: No title
コメント頂き有難うございます。
世間のイメージは「肥満=悪、やせ=善」というのが漠然とあると思いますが、
御指摘のように、太る(脂肪を蓄える)という現象には身を守る側面もあると私は考えています。
そして大事なことは、肥満にしても、やせにしても、人体の許容範囲を超えていないかどうか、という事だと思います。
Re: No title
御質問頂き有難うございます。
私は、今まで私達が常識だと思っていた基準自体を見直すべきだと考えています。
糖質頻回過剰摂取を基準に考える人からみれば、糖質制限でのβ細胞の働きや分泌されるインスリンの量は機能低下と捉えられるのかもしれませんが、
立場が変われば見える世界が変わります。糖質制限実践者の私からみれば、おそらく糖質制限でのそれが本来の正常値ではないかと考えられます。つまり機能低下ではなく過剰機能亢進からの「正常化」だということです。
そしてそれは単なる憶測ではなく、かなり確信を持った推測です。なぜなら糖質制限実践者の難病態が次々と改善していく事実が少なからずあるからです。
Re: No title
コメント頂き有難うございます。
糖質制限は学べば学ぶ程、糖尿病治療やダイエットだけでない、根本的な所に働きかける治療法だという事がわかってくると思います。
Re: 糖質制限大好きさんへ
コメントサポート頂き有難うございます。
Re: β細胞の機能低下?
コメント頂き有難うございます。
確かに、糖質制限を長く継続していて、久しぶりに糖質を取ると血糖値が急上昇するという事例があると聞きます。
いわゆる「耐糖能の低下」から来る現象と思われますが、それを糖尿病の悪化と捉えるのは本末転倒だと私は思います。
これは糖に対する機能の正常化であり、言ってみれば危険を知らせるセンサーが正常に発動するようになった証拠だと考えられます。言い換えれば、糖が急激に入ってくる状況というのはそれだけ不自然な現象だとも言えます。
むしろ糖が急激に、しかも頻回に入ってきているのに、その危険な状況を感知する事もできずに、真綿で首を締められるように動脈硬化や神経変性やがん化などのリスクが徐々に高まっていく・・・それを以て「耐糖能が保たれている」と安心している方がよほど怖いと私は思います。
Re: No title
情報を頂き有難うございます。
カルピンチョ先生もブログを再開されて、うれしいですね。
管理人のみ閲覧できます
糖質制限始めて1年余、耐糖能については、私も気になっていました。でも先生のご説明の、過剰機能亢進•危険を知らせるセンサーが正常に機能した!で、本当にスッキリ納得しました。今まで江部先生はじめ、色々な先生、このコメント欄でも様々な方が耐糖能について語って下さっていましたが、たがしゅう先生のこのご説明程、私を納得させたものはありませんでした。たがしゅう先生の人を納得させるお力は、先生のお人柄もさることながら、長年精神科で様々な患者と真摯に向き合って如何に目の前の患者に、先生ご自身の思いを的確に伝える事に誠心誠意ご努力なさってこられた←他の先生が違うとは申しておりません、からこそ、自然と私のような一般人にも、すっーと納得させる言霊をお持ちなのだと、改めて思いました。
糖尿病の私は、糖質制限より我を生かす道なし、我歩く...で参ります。
が‼︎糖尿の私の息子は、4月から社会人になりましたが、入社前の身体検査で脂肪肝NASHを指摘されてしまいました。長年重度の偏頭痛にも悩まされていて、もうこれは糖質制限しかないと、何とか本人を納得させ、短い間でしたが家では糖質制限食にしておりました。直ぐに頭痛も改善、体調も良くなり、本人も糖質制限の意義は理解しておりました。
が、生憎赴任地が遠方で寮生活になり、寮の食事はやはり炭水化物中心、自炊もままならず周囲は炭水化物中心のコンビニのみ、シフトで夜間、早朝勤務もあり、糖質制限しようにも不可能に近い状態になりました。夕食のみおかずが若干多いのでご飯を軽めにする事が、今彼がしている⁇糖質制限です。日本全国見渡せばまだまだ糖質だらけ、しかも手軽で美味しいとなると、分かってはいるものの、本人も仕事のストレスから甘いモノに手が出たりしているようです。勿論、缶詰めやら、通販でその手の商品を買うことも勧めましたが、糖質の美味しさを知った者には不味さが先に立ち、無理して食べようとは思わなく、結果毎日流されております。
わかっちゃいるけどやめらんない、置かれた状況も糖質制限には過酷、でも何とか被害を最小限にする為に、この22才の若僧に向けて、どうか先生の言霊で、真綿の魔力を解いては頂けないでしょうか?
Re: タイトルなし
コメント頂き有難うございます。
糖質制限をするかどうかを決めるのは、他ならぬ自分自身です。
流されてしまったり、環境を言い訳に実践できなかったりするのは、裏を返せばそれほど糖質で辛い目に合っていないという事ではないかと思います。本当に糖質の害を理解している人なら二度と糖質生活に戻ろうとは思わないはずです。コンビニで唐揚げや鯖の水煮缶、あたりめなどを買ったり、その気になれば自炊だってできると思います。
親御さんとしては見ていてもどかしい想いもあるかもしれませんが、本人の判断を見守るしかないのではないかと思います。
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