エビデンスにこだわりすぎる思考
2015/02/26 00:01:00 |
よくないと思うこと |
コメント:10件
感染症領域のトップランナー医師である岩田健太郎先生の新書、
「食べ物のことはからだに訊け!」を拝読しました。
食べ物のことはからだに訊け!: 健康情報にだまされるな (ちくま新書) 単行本 – 2015/2/4
岩田 健太郎 (著)
岩田先生は非常に優秀な先生で、
私も過去に岩田先生の著書を何冊か購読して、大変参考になる内容が多かったですが、
今作に関してはちょっといただけません。読んでいて大変残念な思いがしました。
全体は、糖質制限をはじめ、1日1食、不食などに関する健康本を「トンデモ」本と称して批判的な見解を述べている内容でしたが、
一言で言えば、糖質制限をまともにやっていない医師のエビデンスベースの意見、なのです。 本のタイトル「食べ物のことはからだに訊け!」自体は大変聞こえのよい内容です。
その言葉については基本的には私も賛成ですが、ただし中毒性のあるものとは十分に距離を持って付き合わないと落とし穴にはまることになる、とも思っています。
エビデンスベースの発言で何が悪いのか、医師として当たり前の事ではないかと思われるかもしれませんが、
エビデンスのない先も見据えて考えていかなければならないのが糖質制限の世界です。
あくまでエビデンスベースという立場で、糖質制限を理解しようとすると、
たとえ岩田先生ほど優秀な頭脳を持っていても、次のような見解になってしまうのかと大変残念に思っています。
例えば、糖質制限について岩田先生はご自身の見解を次のように述べています。
(以下、p39より引用)
ぼくは、「糖質制限はしてもしなくてもかまわない。でも、子どものパーティーの時に一緒にケーキを食べられないような、そういうレベルの糖質制限は気の毒だからやめた方がよい」という意見です。
(引用、ここまで)
「糖質制限はしてもしなくても構わない」
その言葉自体はニュートラルなスタンスでよいと聞こえるかもしれません。
確かに自分とさして関わりのない人に対してはそれでいいと思います。私も自分の周りの人に無理に糖質制限を勧めることはしません。
ただし、患者を抱える医師としての立場で、それで本当によいのでしょうか。
岩田先生は実際の患者さんにはどのように指導にあたっているのでしょうか。
(以下、p129-131より引用)
【糖尿病の患者は何を食べればよいのか】
糖尿病発症には運動不足や肥満がリスクになります。
砂糖を摂ると糖尿病になると思っている人は多いですが、砂糖を食べることそのものが糖尿病を増やすというデータは案外ありません。
しかし、GI値が低いほど糖尿病にはなりにくいと言われています(*9)。
GIとはglycemic undexの略で、炭水化物(糖分)を摂取したときの血糖値上昇の度合いです。
砂糖(ブドウ糖)を100としていますが、果物や野菜、豆類、ナッツなどはGI値が低く55以下です。
スイカ、白米、シリアル、ジャガイモなどは70以上と高いです。そういう観点からは砂糖はGI値が高いといえますが、
角砂糖を直接食べる人はいないでしょうから、食品にちょっと含まれたからといって即糖尿病ということにはなりません。
炭水化物の比率と糖尿病の発症には直接の関係がないといわれ(前掲)、
いわゆる糖質制限も糖尿病を「減らす」わけではなさそうです。
ところで、「角砂糖置き換え法」といって、「ご飯一膳、角砂糖14個分」みたいな言い方をして糖質制限を促すやり方があるそうですが、
まさにこれは「脅し」でして、GI値の異なるご飯と角砂糖を同列に扱うのは正しくありません。
こういう脅しをかけながらある食事法を促すのは、ぼくは好きではありません。
シリアルはGI値が高いので糖尿病のリスクと思いきや、
シリアルの繊維は糖尿病予防効果があるというメタ分析もあり(前掲)、食べ物はなかなか一筋縄ではいきません。
また、前掲の論文によるとヘム鉄はむしろ糖尿病を増やすようです。
いわゆる鉄分にはヘム鉄とノンヘム鉄がありますが、プロトポルフィリンⅨと結合したヘム鉄は肉類や魚介類に含まれています。
野菜に含まれる鉄分はノンヘム鉄だそうです(*10)。
藤田氏の「肉を食べろ」という「トンデモ」健康本批判でも述べましたが、肉を食べ過ぎると糖尿病発症のリスクになります。ほどほどに食べましょう。
さて、糖尿病になってしまったあとの食事方法。これはまだまだエビデンスが乏しく、「これ」というものがありません。
すでに紹介したように米国糖尿病学会は患者個々人の事情に合わせてやりましょう、というあいまいな推奨です。
炭水化物、脂質、たんぱく質の比率についても「こうしなさい」という推奨はありません。
その人の食文化や伝統、宗教なども考慮に入れた、多様性を尊重したものになっています。
もっとも肥満は糖尿病のコントロールを悪くするので、食べ過ぎて太るようなことは避けたほうがよいです。
(引用、ここまで)
ここまで読んでみて、はたして岩田先生が糖尿病患者さんにどのように指導しているのか、結局よくわからない部分があります。
全体を通じて岩田先生は「極端でなければ問題ない」という主張をされていますので、
砂糖もシリアルも肉も、極端でなければ別に食べてもよし、ということになるのでしょうか。
そして肥満の人には食べ過ぎないように注意する、とそういうことでしょうか。
ではやせている糖尿病の人に対してはどうするのでしょう。
血糖値を上げると確実にわかっているものを「極端でなければ食べてよし」ということになるのでしょうか。
要するにエビデンスにこだわり過ぎているからそういうあいまいなアドバイスになってしまうのだと思います。
エビデンスから少し離れて今わかっている事実を元に想像力を働かせてみましょう。例えば、
①「砂糖を食べることそのものが糖尿病を増やすというデータは案外ありません」について
データはないかもしれないけど、砂糖は明らかに血糖値を上げるものですよね。
糖尿病の人が砂糖を食べればどうなるか、別にデータがなくても容易に予想ができると思いませんか。
それとも砂糖が糖尿病の発症率を上げないというエビデンスが出るまで慎重姿勢で待つのでしょうか。馬鹿げていますね。
②「GI値の異なるご飯と角砂糖を同列に扱うのは正しくありません」について
「白米茶碗1杯」と「角砂糖14個」は確かにイコールではありません。
しかし、「白米茶碗1杯分に含まれる糖質」=「角砂糖14個分の糖質」は紛れも無く事実です。
GI値はいわば血糖の吸収スピードを反映する数値です。角砂糖ほど急峻ではないにしても、同量の糖質が多少の時間がかかりながらも100%体内に吸収される事には変わりありません。
そうすれば少々GI値が低いところで強烈な血糖上昇をもたらす事は、糖質制限の勉強会でもしばしば目にするところです。
それは脅しではなく、紛れも無い事実です。インパクトある事実であるがゆえに脅威的に伝わってしまう可能性がある事は否めませんが、
でも脅威的に伝わるからと言ってその現実から目を逸らさせるわけにはいかないのです。
③文献の引用について
本文を読めばわかりますが、岩田先生は引用文献のついている健康本を価値の高い本と評しています。
引用文献をつけている事で科学的な信ぴょう性が高まるし、あやしいと思えば読者の手によって検証する事ができるからというのがその理由であるようです。
実際岩田先生も(*9)や(*10)のように文章の中で、引用文献を明示しています。
しかしそうかと思えば、「炭水化物の比率と糖尿病の発症には直接の関係がない」や「シリアルの繊維は糖尿病予防効果があるというメタ分析」に関しては(前掲)とのみ書かれています。
「え?本当?」と思って読み返すのですが、どこの文章の事を指しているのかいまいち探しきれませんでした。
私の読み込み方が悪いだけであれば申し訳ないのですが、そこまで引用文献を重視されるのならばここにも文献を明示してほしかったです。
それに引用文献がないと信頼できないというのであれば、まだエビデンスのない世界の話は到底信用してもらえないという事になるのでしょうか。
夏井先生の本などを読めばわかりますが、夏井先生の場合は既知の事実を巧みに組み合わせて人類にとって糖質はどういうものかについての仮説を提唱されています。
こんなものは引用文献の示しようのない話ですが、私にはおおいに納得できる仮説に感じました。
岩田先生は、エビデンスにこだわるがあまり、自分で自分の世界を狭めてしまっているのではないかと私には思えます。
④「ヘム鉄はむしろ糖尿病を増やす」「肉を食べ過ぎると糖尿病発症のリスクになる」について
岩田先生が重視するエビデンスのある内容ですが、これもよく考えてみてほしいです。
これは「ヘム鉄は糖尿病を増やす」というのは、とある疫学研究で示された結論とのことなのですが
ヘム鉄の何がどうなって糖尿病を増やすというのでしょうか。
この研究は精製穀物と一緒に肉を食べてヘム鉄が多かった群に糖尿病が多かったという内容ですから、
本当にヘム鉄が悪さをして糖尿病が悪化したのかどうかはわからないのです。
エビデンスによってもたらされた事実をなぜそうなるのか説明できなければ、それは真実ではない可能性を残すべきだと思います。
というより、何がどうなって悪さをしたかわからない鉄分より、直接血糖値を上昇させる事が生理学的に明らかな精製穀物の方が悪さをしているのではないかと考える方がよほど妥当ではないかと思います。
このようにエビデンスに軸足を乗せすぎていると、
結局何が何がなんだかわからないという結論になってしまう、だからこその「糖質制限してもしなくてもよい」だと思います。
「エビデンスがないから糖質制限はダメ」という意見よりはマシですが、
そんなスタンスでは今まさに危機に直面している糖尿病患者さんを救う事はできません。
この本に関して反論したい事は他にもまだまだたくさんありますが、
長くなりそうなので、今回はひとまずこの辺にしておこうと思います。
たがしゅう
Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
オンライン診療医です。
漢方好きでもともとは脳神経内科が専門です。
今は何でも診る医者として活動しています。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。
※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。
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コメント
世代交代
今回の記事を読ませていただいているうちに
色んなことが頭に浮かんできました。
昔、学校の先生は絶対的な存在だったけど
今から思うと そうでもないか・・・と。
また、自分の両親もすごく大きくて頼りになる存在でしたが
今は高齢で守ってあげないとと形が変わってきました。
昔は常識だったことも現在は非常識。
先生のような若い方がどんどん前へ前へ
出てきてくださることを願っております。
世代交代ですよ。応援しております。
Re: 世代交代
コメント頂き有難うございます。
> 昔は常識だったことも現在は非常識。
大事な視点ですね。
実際、今の自分が考えている事も、少しずつ変わってきています。
これからも自分の考えて、知識を更新し続けて、歩みを止めないようにしていきたいと思います。
No title
この本はなかなか評判悪いみたいですね。
どれほどその道の分野で実績のある方でも、藪蛇にそれほど知りもしないところに首を突っ込むとこうなってしまうというお手本のようでもあります。
突っ込みどころ満載なので、1点だけ。
『シリアルはGI値が高いので糖尿病のリスクと思いきや、シリアルの繊維は糖尿病予防効果があるというメタ分析もあり(前掲)、食べ物はなかなか一筋縄ではいきません。』
これはおそらく、
------------------------------------------------------------------------------------
2013年12月2日~6日 Melbourne Australia
糖尿病予防に効果的な食物繊維は「野菜・果物」でなく「シリアル」
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/wdc2013/201312/534031.html
------------------------------------------------------------------------------------
のことを指すのではないかと思われますが、
ここで言われていることは、あくまで
「野菜、果物、豆類の食物繊維と比較して」であります。
糖質制限自体の糖尿病発生リスクとの比較とは比べ物にならないレベルではないでしょうか?
そしてこれは15研究のメタ解析ですから、おそらくすべての研究が現在の高糖質食を前提としたものではないでしょうか?
このような単純なことすら考えることを放棄している訳で、氏は糖質制限について語るべきではないと思いますね。
患者=お客様
糖質制限、低糖質ダイエット、パレオダイエット・・・
どれも〝炭水化物〟を控えるという共通点。
もう、これで決まりですね!きっと。
お医者様はわかってるはずなのに・・・
糖尿病、血糖値が上がるのは糖質のみ。
なんでもかんでも〝エビデンスがない〟逃げですね。
自分の利益を考えてると思います。
薬を飲ませたいんですよね。結局。
一度飲めば一生。死ぬまでお得意様です。
個人病院であればあるこそそうなると思います。
本当に患者を治したいのかが見えません。
たがしゅう先生のような先生が増えることを祈ってます。
GI値
またGI値はそれぞれ細かく示されますが、それが果たしてどこまで意味のある数字か?と感じます。
これはアメリカのsugar association・・日本でいう砂糖を科学する会の様な団体のサイトにあるGI値解説のページです
http://www.sugar.org/sugar-your-diet/family-health/glycemic-index/
ここでは砂糖のGI値がジャガイモやニンジンよりも明らかに少ないという驚愕のデータが記されています。
なんという酷いデマかと思えば、ちゃんと論文が示されているので驚きますが、上記ページは都合のいい数字ばかりを抽出した物だということがわかります。
その論文ですが中々興味深いです。
http://ajcn.nutrition.org/content/76/1/5.full.pdf
砂糖ではなくブドウ糖溶液?を100の基準にしていたり、ニンジン一つとっても研究によって数値に大きく差があったり、少し信頼できない部分があると感じます。
確かにそれぞれは研究の結果なのでしょうが、こう見るとGI値も絶対的な指標ではないような気がします。参考にはなりますが。
Re: No title
サポート情報頂き有難うございます。助かります。
本文の書き方から見る限り、「野菜、果物、豆類の食物繊維と比較して」シリアルの繊維の方が糖尿病予防効果がある、だとは思いませんでしたね。
しかもメタ解析してしまったら炭水化物の影響が平均化されてたまたま導き出された結論です。とてもではありませんがそのまま鵜呑みにできません。
Re: 患者=お客様
コメント頂き有難うございます。
> 糖質制限、低糖質ダイエット、パレオダイエット・・・
> どれも〝炭水化物〟を控えるという共通点。
> もう、これで決まりですね!きっと。
そうなんです。
糖質制限ベースで考えていくと、いろいろな事が次々とつじつまが合ってくるのです。
例えば、健康に良い事で知られる地中海食も突き詰めれば内容的には糖質制限ですし、
もっと言えばカロリー制限も「ごく弱い糖質制限」です。だから少数例ですがカロリー制限が有効であった人もいたと考えれば説明がつきます。
この方向性で考えていく事で間違いはないと私は確信しています。
Re: GI値
補足情報を頂き有難うございます。
GI値の説明についてうっかり勘違いした所がございました。記事を修正しておきます。
> その論文ですが中々興味深いです。
> http://ajcn.nutrition.org/content/76/1/5.full.pdf
大変興味深い論文ですね。迫力があります。
これでいけば、角砂糖と白米はほとんど一緒と考えてよさそうな感じもしますね。
御指摘のようにGI値自体がゆらぐので多少の違いはあるでしょうけど、五十歩百歩だと思います。
先生、おはようございます
本日の投稿から飛んで拝読させて頂きました
実は先日この本を読んだところだったんです
あたし自身は、糖質制限を続けて体調もメンタルも安定しているのに
お医者様の書かれた御本という事で、つい
「なるほど、そうなのかな〜?」と
思ってしまう箇所も多々ありました、例えば
↓
「子どものパーティーの時に一緒にケーキを食べられないような」も
その一つです
確かに糖質制限をしている中で、不便や疎外感を感じる時があります
親からも、変人・摂食障害扱いされたり・・^^:
でも色々な混乱させられる情報に惑わされる事がない様にしたいので
これからもどうぞ宜しくお願い致します
Re: 先生、おはようございます
コメント頂き有難うございます。
糖質制限を行っていて感じる疎外感は、その人の価値観による所が大きいです。
「こどものパーティーには必ずケーキ」という価値観の人はケーキが出せないことは苦痛かもしれません。
しかしこどもが喜べばローストチキンでも、ステーキでも必ずしもケーキでなくてもよいという価値観の人は、環境の変化にいくらでも適応可能です。そもそも低糖質ケーキという選択肢だってあります。
また「皆と同じでないと不安」という価値観の人も糖質制限は辛いかもしれません。
私などは「皆違って当たり前」という価値観なので、糖質制限で不便や疎外感は特に感じていません。
マイノリティだっていいじゃないかというメッセージを御自身の体験から語っておられるタレントの蛭子能収の言葉が大変参考になります。
2016年1月1日(金)の本ブログ記事
「あえて友だちを求めない」
http://tagashuu.blog.fc2.com/blog-entry-654.html
も御参照下さい。
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