受け手によって変わるメッセージ

2015/01/05 00:01:00 | 読者の方からの御投稿 | コメント:2件

先日、無駄な出費を減らすために、

極力少食で現状維持、新しい本をできるだけ買わないという私のスタンスを紹介しました。

ただこれは基本的に過体重の状態にあり、知識欲の大きい私において成立するスタンスであり、

当然ながらすべての人に適合する方法というわけではありません。

例えば、やせている人にとっては必ずしも少食を心がける事がそぐわない事だってあるわけです。

ブログをしていて時々、「そんなことを書いて、もし間に受けてトラブルになったらどうする」という趣旨のクレームを受ける事がありますが、

私の文章を読んでどう感じるかはその人自身の問題です。

そのまま何も考えずに真似するのも一つ、無視をするのも一つ、参考にして自分なりの方法にカスタマイズするのも一つ。

つまり、私の文章が原因でどうこうなる、ではなく、「私の文章を読んでどうしたいか」という事を読者それぞれが決断しているのです。 私は文章を書いていて読者の方に、良い意味で参考にしてほしいとは思っていますが、

すべての人が不利益を被らないように、という気持ちでは書いていません。全員に合わせるだなんて、そんなことは原理的に不可能だからです。

従って、わたしの文章を読んで誤った方向に解釈してしまう人が一定の確率で出てしまう事はある程度やむを得ない事だと割り切っていますが、

それでもできるだけ多くの人に正しくメッセージが伝わる事を祈っています。


そんな中、ブログ読者のあーちゃん さんから以下のようなコメントを頂きました。

我が家は家賃はありませんが
食費は莫大です。家族5人(大人4人 幼児1人)

糖質制限を知らない時は炭水化物という安価で美味しく、おかずからお菓子まで何でも作れる優れもののおかげで何とかしのいできました。が
今では炭水化物は恐ろしくて口にすること、調理することはしません。

ということは・・食欲旺盛な家族を抱え食費は大変なことになっております。
それをどうにかしなければと キッチンの棚にはびっしりと 大豆粉、おから粉、アーモンドパウダー、グルテン粉・・粉だらけです。
スーパーへ買い物は肉・卵、バターなど少しお高いものばかり買います。

糖質の恐ろしさを知らない限り 糖質依存症になるのは当たり前の世の中ですね。節約しようと考えると食費は炭水化物が安価でお腹いっぱいになります。満足感もすぐに得られます。

でも体調を崩し、医療費、薬代にお金をかけるくらいなら少々お高くっても食費にかけたいです。
どこにお金をかけるのか・・私は今年、価値ある家計を組んでいきたいと思います。



このコメントを読んで私は、

「しっかり自分の頭で考えている」と感じました。

というのも、元になった私の記事のメッセージを、もし何も考えずにそのまま受け取ってしまったら、

「ウチは食費が大変、でもこれからはできるだけ少食を心がけます」

というコメントが返ってきてもおかしくなかったと思います。

しかし、あーちゃん さんの場合は御家族がおられますし、中に育ち盛りのお子さんもいらっしゃいます。

そのセッティングであれば、私の提示した状況と大分異なるので、

必ずしも同じやり方がよいとは限らないわけです。

まだ身体のできていない幼児にとっては少食療法が必ずしも適切でない事も大いにありうると思います。

それでも、私が記事の中で発した核となるメッセージ、『「マイナスの発想」が大事』ということはきちんと伝わっているようで、

「食費の代わりに医療費を抑えよう」という行動につながっているわけですし、

私は今年、価値ある家計を組んでいきたいと思います」とコメントを結んで頂けました。


人に何かを正しく伝えるという作業は思いのほか難しいことです。

それでも伝えたいメッセージは、伝わる人にはきちんと伝わっているものだと、

少しうれしく感じた瞬間でした。


たがしゅう
関連記事

コメント

ただただ 恥ずかしい限りです

2015/01/05(月) 09:54:14 | URL | あーちゃん #-
 記事にして頂くと前回知り、ドキドキしておりました。
良いように書いて頂き感謝感謝です。

先生の記事はとても分かりやすいです。ご安心くださいませ。
また、とてもお気遣いしてくださる箇所も多く
この年末も先生の記事に助けられました。
年をとってくるとあまり考えることが面倒でついつい流されてしまいがちですが、糖質制限を知り、よく考えるようになりました。
お陰様で毎日の食事の糖質量を暗算するので計算が速くなりました(笑)

これからもどんどん記事を読ませていただいて
活用させて頂きたいとおもいます。

ありがとうございました。

Re: ただただ 恥ずかしい限りです

2015/01/05(月) 11:30:54 | URL | たがしゅう #Kbxb6NTI
あーちゃん さん

 恥ずかしい思いをさせてしまい申し訳ございません(笑)。

 有益な内容は公開し共有するスタンスのたがしゅうブログですので、どうか御理解頂ければ幸甚です。

 今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する