負の経験は役に立つ

2014/12/22 00:01:00 | 自分のこと | コメント:2件

世の中には理不尽なことがあふれていると思います。

いじめ、パワハラ、親からの押し付け教育、格差社会などなど…。

人は生きていれば一度や二度、理不尽なことを経験しているのではないでしょうか。

過去にいわゆるトラウマになる出来事を経験している人も少なくないことでしょう。

もし時間が巻き戻せられるのならば、過去に戻りたいと思う人もいるかもしれません。

私もタイムマシンがあって、もしこどもの頃から糖質制限を始められていたら、

様々なストレスにもう少しまともに立ち向かえて、今よりも良い人生が送れていたかもしれない、と思った事があります。 でも不思議と今はあまりそう思いません。

なせならば、今まで私が経験してきた負の経験も、

時が経ってそれなりに役に立ってきているからです。


例えば、私は小学生の頃、いじめられていた事があります。

ガキ大将的な同級生の、暴力による支配でした。

当時、その子に立ち向かう体力も勇気もなかった私は、

いつも泣きながら家に帰り、最終的には親に助けてもらいました。

その当時は、そんな理不尽な事をしてくる事が許せなくて、でもどうすることもできなくて、

ただただ悔しい思いをしていました。

しかし今にして思えば、その時の経験があるからこそ、

いじめられた人間が、どれだけ辛い思いをするかということをみにしみて知ることができたのだと思います。

そしてその経験は医師になった今でも、

痛みを知り、辛さを共感するという基本姿勢に活かされています。


また超肥満から糖質制限を経験した事も、うつを経験した事も、

当時は人生お先真っ暗、死にたい気持ちでいっぱいでしたが、

今は同じ悩みを持つ人達に、実体験という説得力を持ってアドバイスすることができます。


どう考えても無意味だったような人生の時間も、

それを活かすか活かさないかはものの考え方次第というような気がします。

もし時間を元に戻したら、負の経験が白紙になり、その活用ができなくなるわけですから、

良いとも悪いとも言えません。

今はただ負の経験をしてきた自分にしかできない糖質制限経験を通じて、

ヒトの健康について考え続けていきたいと思います。


たがしゅう
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コメント

負の経験

2014/12/22(月) 15:24:09 | URL | アンチスタチン主義 #-
たがしゅう先生 そうですね。
私も振り返ると人生は負の経験ばかりでした。
たしかに役立っている事もたくさんありますが、いまだにトラウマになって引きずっている事も少なくないですね。
人間社会というのは理不尽だらけです

Re: 負の経験

2014/12/22(月) 21:18:13 | URL | たがしゅう #Kbxb6NTI
アンチスタチン主義 さん

 コメント頂き有難うございます。

 一見どう考えても活かしようがない負の経験でも、考えようによって活かすことができるかもしれません。

 例えば私の場合はその経験をブログに書く事で、正のエネルギーに転化できている事がよくあります。

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