若い力の持つ可能性

2014/11/04 00:01:00 | ふと思った事 | コメント:4件

学園祭のシーズンですね.

この連休,私の住む地域でも母校の大学祭が開催されました.

私も医大生の頃,作る側として参加していたわけですが,

この大学祭は,実は私にとって自分の殻を破るきっかけとなる行事でした.

いわゆる大学デビューというやつですね.若気の至りでハイテンションにはっちゃけた事をしていた時代がありました(笑).

もうあれから10年以上たつのかと,懐かしい想いとともに,

久しぶりにぐるっと回って,見学してみる事にしました. 相も変わらず多く模擬店が出ていたり,音楽イベントやお笑いライブなどでにぎわっているのですが,

糖質制限を知った立場で眺めると,出店の模擬店はたこやき,じゃがバター,やきそば・・・

中には揚げアイスなどという趣向の変わったものもありましたが,

いずれにしても,ほとんどが糖質の塊の商品ばかりでした.

学生のお金で出す模擬店なので,原価の安い材料を使ってアイデアや宣伝の工夫などでいかに利益をあげるかというところに主眼が置かれるのでしょうから,

どうしても扱う商品は糖質主体になってしまうのでしょうね.

それ以前に医大生に糖質制限の知識はどれほど広まっているのだろうかとも疑問に思います.


一方で,そうした賑やかなブースとは別に,

医学展示という毎年医学の一分野をテーマに学生がわかりやすくまとめた掲示物を展示するというコーナーがありました.

今年のテーマは「運動器」という事で,

体力測定コーナーがあったり,次世代のリハビリ機器を紹介されていたり,

簡単にできるストレッチや体操を紹介するコーナー,運動器の解剖や耳鳴り,関節痛などの身近な症状についてわかりやすく紹介するコーナーなど,

いろいろと工夫を凝らして一般住民と交流しようとしている様子がよく伝わってきました.

また入場した一般客の人にも医学展示スタッフの学生が積極的に声をかけて,わからない事を説明していたり,

そうした学生の熱心な姿を見て,ほほえましくも思いました.


本当にみんな,一生懸命頑張っているんですよね.

若い力は世の中を変えていく大きな可能性を秘めていると思います.

この大学祭という場においても,学生はそれぞれの立場で真剣に取り組んでいて,

結果的に大きなものを作り上げているわけです.

この力をよい医療を作り上げていく事ににも活かせるようにしていきたいものです.

そのためにも,少し先に医療の道を進んでいる先輩として,

これからも,糖質制限を知る医師の一つの生き方を示し続けていきたいと思います.

しかし無理に強要する事はせず,私自身も川の流れに逆らわず,

私の考えに共鳴してくれる人が現れれば,一緒に新しい医療を創る力になってもらいたいと願います.


たがしゅう
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コメント

うつくしい

2014/11/04(火) 18:24:08 | URL | エリス #-
こんばんは。
さわやかな、うつくしい文章です。
疾く過ぎゆくな、青春の秋、ですね。
若いって、それだけで、応援したくなります。

Re: うつくしい

2014/11/04(火) 23:10:10 | URL | たがしゅう #Kbxb6NTI
エリス さん

 コメントを頂き有難うございます.

 また文章を褒めて頂いて有難うございます.精進します.

早稲田大学と学習院大学の学園祭に行って来ました

2014/11/05(水) 05:07:06 | URL | 長谷川清久 #7q0KdVu2
 コンサートやダンス、アトラクションなど、きびきびと、溌剌としていて、若いってこういうことなんだなと感じました。

 糖質過剰な屋台は、困りました。やきとり・から揚げなど食べました。学習院の探検部が、カンガルー・クマ・ダチョウなどの肉を焼いて販売していました。珍味です。

 展示が、東日本大震災のものなどありましたが、総じて、昔と比べて、社会に問題提起をするものが随分減りました。

 杉原千畝さんの紹介コーナーがありましたので、学生さんに、南京のシントラーといわれたジョン・ラーベを紹介しました。

 若く、みずみずしい知性に期待したいです。

Re: 早稲田大学と学習院大学の学園祭に行って来ました

2014/11/05(水) 06:50:47 | URL | たがしゅう #Kbxb6NTI
長谷川清久 さん

 コメント頂き有難うございます.

 ところ変われば様々な催しがあるものですね.興味深いです.

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