糖質制限は少食への架け橋
2014/08/31 00:01:00 |
ふと思った事 |
コメント:6件
糖質制限を実際にしてみることで.
私は食欲がコントロールできるということを知りました.
自然と食事回数が減っていく経験をしていく中で,
さらに少食の重要性を学んでいく事につながりました.
1日3食食べるという今や私たちの生活の中に当たり前のように根付いている食文化は,
実はとても不自然な事だということです. 糖質制限はその事を私に気が付かせてくれました.
今,私は少食に積極的に取り組んでいます.
考えてみれば,少食にしていればよい事が多いです.
・食事をしない時間を別の事に使って有意義に過ごせる
・食費がかからなくなる
・体重が適正化していき,前向きになる
・消化吸収が悪い人にとっては,消化管を休める時間を与える事ができる
・世界の食糧問題に貢献できる
・食品添加物など不可避の有害食事摂取を最小限に抑えることができる
・ケトン体をかなり有効に使う事ができ,健康維持に有効である
・久しぶりに食べる時,食べる事のありがたみを身に染みて感じる事ができる
他にもあるかもしれませんが,
こんなによい事づくめの少食,やらないわけにはいきません.
しかし,そうは思っていても,
実際に行動に移そうとすると,様々な壁がある事に気がつかされます.
それは一言で言えば,これまでの生活習慣によって培われた身体の癖,です.
食べるという事がずっと当たり前だという,そういう感覚が身体にしみついてしまっているのです.
先日も記事にしたように,スーパーに買いものに行くと無駄にその日食べる以上の食糧を買い込んでしまったり,
しばらく食べない状態で家にいると,手持ち無沙汰で何となく食べてしまったり,
お腹がぐ~っと鳴っているのを「お腹がすいている」と解釈して,無意識に食べる事につなげようと考えてしまったり,
それは身体が活性化している証拠なのだと頭が言い聞かせたとしても,
長年の習慣はそう身体に納得させる事を容易に許しません.
しかし,だからと言って変わる事が不可能だというわけではないと思っています.
ほんの少しずつでも前よりも少食を目指し,できるだけ少食で維持できるように身体を慣れさせていく,
そういう風に人は変わっていけるという事を,
私は身を持って証明したいです.
たがしゅう
プロフィール
Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
オンライン診療医です。
漢方好きでもともとは脳神経内科が専門です。
今は何でも診る医者として活動しています。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。
※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。
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コメント
No title
私は生まれてこの方朝食なんて一度も食べたいと思ったことはありませんし、そういった方はけっして少なくない数いると思ってます。また食べたくないタイミングで無理やり食べさせるのは明らかに健康に害を及ぼすだろうと確信していますが飲食業界からすればタブーなのでしょうかね?大食い早食い番組はあっても絶食断食番組はありませんよね。
Re: No title
コメント頂き有難うございます.
私も糖質制限前から,朝食を食べるのは何となく嫌でした.その身体からの声にきちんと耳を傾けるべきだったのですね.
> 大食い早食い番組はあっても絶食断食番組はありませんよね。
確かに.もしあれば私は興味深く拝見しますが,
食べる事が大前提の世の中で,大多数の人はあまり興味を持ってくれないかもしれませんね.
拒食症の心配
特に外食する時に強かったため一緒に食事をしていた友人には迷惑をかけたなぁと思います。
今では適量を食べていれば太ることはないことに気づき、せっかくの食事会を楽しめないのはもったいないと思えるようになり、
そんなに太ることも痩せることもなくなりました。
少食が体にいいであろうことは理解できるのですが、痩せ指向に傾いている人にはどうなんだろうと最近ちょっと気になっています。
Re: 拒食症の心配
コメント頂き有難うございます。
私の考えでは、糖質制限ベースで少食・絶食に移行すれば、
際限なくやせていくのではなく、一定のところで下げ止まるのではないかと考えています。
ただ果てし無く絶食を続ければ、いつかはまた体重が減るでしょうが、それでも危機的な状況になるのはかなり先だと思います。おそらく飢餓に対する遺伝子が次々にオンになるからです。
でも残念ながらこれは自分では実証し難い事です。どなたか勇気のある方が実証してくれればと思っています。
ケトン体の利用
少し古い記事にコメント失礼しますが、ケトン体についての質問です。
糖質制限で知られる順天堂大学の白澤先生曰く
ココナッツオイル等の中鎖脂肪酸は肝臓でケトン体に分解され、減量にも効果あり、脳でも利用できるのでアルツハイマー改善にも良い、とのこと。
ケトン体が脳でもエネルギー源として利用可能で、神経保護等にもなるということは承知していましたが、
糖質制限することなしにケトン体が脳のエネルギー源として利用できるようになるのだろうか?と疑問に思うのです。
ココナッツオイル等によってケトン体を増やすことが出来ても、糖質を普通に摂取している以上はブドウ糖が十分あるのだから、従来の脳(ブドウ糖のエンジン)のままではないのだろうかと思ってしまいます。
ケトン体が増加すれば、(糖新生をせずとも)ケトン体を用いる方向になるのかな?とも思ったりしますが。。
先生はこれらについてどうお考えでしょうか。
Re: ケトン体の利用
ご質問頂き有難うございます。
> 糖質制限することなしにケトン体が脳のエネルギー源として利用できるようになるのだろうか?
> 糖質を普通に摂取している以上はブドウ糖が十分あるのだから、従来の脳(ブドウ糖のエンジン)のままではないのだろうかと思ってしまいます。
糖質にはケトン体を消しやすい反ケトン性があるので、
糖質摂取しながらのケトン体利用は難しいと思います。
従って、糖質制限はケトン体利用の必要条件と考えます。
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