見知らぬ土地での振舞い方

2014/08/03 18:57:12 | 断食レポート | コメント:1件

初回診察の後、早速施設の外を散策してみました。

2時間歩きなさいとの事でしたが、初めての土地で迷子になってもいけないので、

あまり遠くにはいかないように1時間程度で散歩を切り上げました。

自然豊かなとっても良いところです。俗世を忘れたい人には最適の環境かもしれません。

散策の途中に同じタイミングの参加者と思われる女性二人がベンチに座っていたので、

ちょっと声をかけてみることにしました。 「こんにちは。どちらからいらしたんですか?」

そんな会話から始めましたが、どうやら相手の女性は若干私の事を警戒している様子でした。

その時、ふっと私は「雑談力」という言葉を思い出しました。

この場において、お互いは全くの他人どうしです。

私が糖質制限をやっていることも、医師であることも当然知らないわけだし、私だって相手の事を知りません。

相手側の女性からしたら得体の知れない男性から突然声をかけられたとあっては、警戒もされるものでしょう。

こうした場合の基本は当たり前のようですが、まずは自分から名乗るということです。


その場では失敗して、そのまま会話が大してはずむこともなくそのままやり過ごしてしまいましたが、

次に散策の後、露天風呂に入った時に出会った60歳くらいの男性に今度は、

「こんにちは。○○から来ました△△です。」

と挨拶する事から始めてみました。

すると「そうですか、私は□□と申します。私は××から来たんですよ」

と返され、その後あれよあれよという間に会話が弾んでいき、

初日だというのに、大分仲良く接して頂くことに成功しました。

その人がたまたま社交的な人だというだけだったかもしれませんが、

それにしても挨拶をちょっと変えるだけでこんなにも変わってくるものなのですね。

これは普段病院にいて決まったパターンの挨拶しかしない自分にとってはちょっと新鮮な事でした。


病院の場合は、患者さんやスタッフは無条件で私の事を医師だと認識していると思いますが、

今回は何の接点もない人達が断食という一点でたまたま一同に介している状況です。

その事をきちんと把握していないとうまくコミュニケーションがとれなくなりかねません。

お互い緊張は免れませんが、できれば仲良くやっていきたいものです。

そうした技術を使いながらも、1週間少しでも益になる交流が図れればいいなと思います。


たがしゅう
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2014/08/03(日) 19:07:37 | | #
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