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緩やかな糖質制限は許容できるか

category - ふと思った事
2013/ 09/ 27
                 
糖質が人体にとって必須栄養素ではないということがわかれば

患者さん達へは,3食主食を抜く江部先生の「スーパー糖質制限食」や緩やかなケトン食にあたる「修正アトキンス食」の手法をお勧めするのが筋なのですが,

実際に指導をしていると,「日本人の主食は米」「肉や卵を食べ過ぎるとコレステロールが高くなる」「ごはんを食べないと力が入らない」などの常識の壁が立ちはだかってきます.

私が一生懸命医学的な根拠をお話ししたとしても,常識の壁が邪魔をして私の話を心底納得してスーパー糖質制限食を実践してくれる人は多く見積もっても2割程度です.

そこでせめて最初の一歩を踏み出してもらうために「主食を今までの半分にして,その代わりおかずの量を増やすようにして下さい」という「半」糖質制限ともいうべき方法を指導する場合があります.

            

特に入院患者さんの場合,普通の病院食では主食抜きの食事には現時点では到底対応してもらえません.でも「主食を半量にしてほしい」という依頼であれば許容範囲です.

この方法では,スーパー糖質制限食よりは劣るものの,普通食を食べること(または従来の糖尿病食:カロリー制限食)に比べれば血糖値の変動幅を弱めることができます.

具体的には当院の場合,普通食の米の量が180gですので,半糖質制限食では90g(糖質量約33g),総カロリーに対する糖質比は約30%程度になります.北里研究所病院の山田悟先生が提唱する「緩やかな糖質制限食」に相当するでしょうか.

ただし,この方法にはいくつか問題点があります.

一つは中途半端な糖質制限は中糖質&中脂質の組み合わせとなり,結果的に脂肪が体内に過剰に入り込む組み合わせになってしまう可能性があるということです(ちなみに私は,糖質は脂肪を身体の中へ過剰に取り込む扉を開く鍵のような働きをしていると説明しています).これについてはカルピンチョ先生のブログに詳しいことがかかれていますのでご参照ください

もう一つは糖質の依存性の問題です.こちらも以前記事に取り上げましたが,依存性のあるものを一時的に減らすことは容易なのですが,長く続けるのは難しいのです.というのは主食は抜くべきだということが理論的にわかっていない限り,長くなればなるほど半分で食べ続けることにストレスがかかり続け,結局途中で元の食事に戻してしまうリスクが高いからです.

(※ちなみに,よく糖質制限の効果を検証する論文で中糖質と高糖質を比べて云々述べるものがありますが,中糖質を長期的に続けることは前述の理由から至難の技です.だからこそ検証の結果がいろいろぶれてしまうのではないかと私は感じています.)

さらに気になることは,「半糖質制限食では果たしてうまくケトン体を産生させることができるのか?」ということです.

糖質制限の臨床効果の肝の一つにケトン体の産生があります.ケトン体を産生させることには様々な臨床的メリットがあります.

そこで私が主治医で担当した入院患者さんで,「半」糖質制限食に同意してくれた方2名で1週間主食半量の食事をしてもらった後,ケトン体の産生が起こるかどうかを調べさせてもらうことにしました.

まず一人目は,60代の女性で初期のパーキンソン病の疑いで精査入院となった方です.糖尿病はありませんが少しぽっちゃりとした体型の方でした.パーキンソン病にもケトン体産生が有効なことも示されていますので,減量目的と併せて半糖質制限食を実践してもらうことにしました.

彼女の結果が以下の通りです.

アセト酢酸 43μmol/L(正常値 55μmol/L以下)
3-ヒドロキシ酪酸 123μmol/L(正常値 85μmol/L以下)
総ケトン体 166μmol/L(正常値 130μmol/L以下)

少しケトン体を増やすことができてほっとしました.あとはこれを長く続けていけるかどうかです.入院精査が終わったら引き続き外来で見守っていく予定です.

2人目は低血糖の話題の時に紹介した80代の男性です.

この方は数十年の糖尿病歴があり,当院へ入院するまではSU剤(24時間持続的かつ強制的に血糖値を下げる薬)を内服しながらHbA1c 5.9%の値となっており,低血糖を起こした疑いがあったので,入院後はSU剤をやめて半糖質制限食を実践してもらうよう説得しました.

その結果,空腹時血糖値は80~90mg/dL,食後2時間血糖値が130~170mg/dLで推移するようになり,めでたく申し分のない血糖コントロールを得ることができるようになりました.

そして,この方にも1週間後に血液検査を行いケトン体を調べた結果が以下の通りです.

アセト酢酸 48μmol/L(正常値 55μmol/L以下)
3-ヒドロキシ酪酸 70μmol/L(正常値 85μmol/L以下)
総ケトン体 118μmol/L(正常値 130μmol/L以下)

この方の場合は,残念ながらケトン体はうまく産生されていませんでした.今後この方はリハビリ転院され,他院でも半糖質制限食を極力続けてもらう予定です.

さて,2名の患者さんの違いはどこから生まれたのでしょうか?

推測になりますが,やはりそれまでどれだけ高糖質の状態にさらされてきたかということに関係しているのではないかと思われます.

高糖質にさらされていると,通常のエネルギー源が糖質主体となる時間が長くなってしまいます.すると脂肪酸からケトンを生み出す系がさぼりがちになり,なかなか脂肪が燃焼してくれないという仕組みなっているのではないか,と.

しかし2人目の患者さんは,血糖コントロールが改善していたので,もしかしたらしばらくこのままの状態を続けていればケトン体を生み出すことができるようになってくるのかもしれません.

こういう事を語るのに2例では症例数が不十分だから物を述べるべきではないとお叱りを受けるかもしれませんが,

たかが2例,されど2例です.引き続き検証を続けたいと思います.


たがしゅう

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コメント

非公開コメント
        

 
たがしゅう先生はじめまして
北海道の刀鍛冶と申します。
糖質制限歴2年弱の♂です

先日消化器内科にかかったとき血液検査をしたのですが、
全部終わってから、あーついでにケトン体も測定してくださいと
ダメ元でも頼めばよかったなーとおもいました。
なんせ一度も量ったことが無いので。
もし医師に頼むとすれば;

アセト酢酸
3-ヒドロキシ酪酸
総ケトン体

を追加してくださいと言えばいいですかね
たがしゅう先生的に糖質制限人が興味を持つ(モニターす)べき
血液検査項目をまとめてくださるとありがたいです
たがしゅう先生、こんばんは ☆
思うに・・・

炭水化物エネルギー比70%でも
食事摂取量を厳格に制限して
エネルギー収支がマイナスの状態が続けば
体内に備蓄されているグリコーゲンが枯渇し
脂肪やたんぱく質が分解されるので
ケトン体は生成されますよね。

緩やかな糖質制限の様に
ある程度 糖質を摂取しながら
ケトン体の恩恵を受けたいなら
エネルギーコントロールも
必要になるのではないでしょうか?

その際は
基礎代謝量を下回らない様に
気を付けなければなりませんし
筋肉を落とさない様に
たんぱく質の摂取と運動も
心掛けた方が良いと思います。

・・・・・・。

面倒臭いから
糖質だけ制限すれば? って
お話に戻っちゃいますねw。
糖質の依存性
たがしゅう先生 
いつもブログを楽しみにしています。

以前依存症に関する本をいくつか読んだことがあるのですが、たしかに、依存症の治療にはその対象になるものをきっぱりやめるべきと書いてありました。
ただ、糖質に関していえば、完全除去は理論的に不可能ですよね。
その点、薬物やタバコ、アルコールなどとは違うと思うし、そもそもこれらのものも突然やめると、離脱症状がでることがあります。
体には恒常性というものがあるので、急な変化に対応しにくい、というか。
自分が起立性調節障害なので、特にそう感じているのかもしれませんが。
どうしても、病状がゆるさないというときを除いて緩やかな制限という選択もあるのかな、とも考えていますがいかがでしょうか?

というのは、同僚たちに糖質制限をすすめても、女性のせいもあってか、まず拒否されます。まあ、私の説得の仕方が悪いんだとは思うのですが、
食べないとフラフラするとか、仕事するのにご飯食べないと無理とか、たしかに自分自身、糖質制限をはじめたら、、最初体が適応するまで、なにかかしら、不定愁訴があって少しハードル高かったです。

緩やかにはじめて、少しずつ強化というのは、やはり難しいですか?
No title
たがしゅう先生、こんばんは。私は一般の糖尿人とは逆で自分が糖尿であることがわからずに糖尿により心臓のバイパス手術をしました。その後6人部屋で入院していたのですが、目が見えない人や足を切断した人、これから切断する人を目の当たりにしました。

二度と心臓の手術はしたくないですし、合併症が進んで失明も足の切断も嫌ですね~

具体的な例にぶち当たったものであれほどご飯大好きだったのですが今はもう8ヶ月くらい普通のご飯やパンなどの炭水化物は口にしていませんし、炭水化物に対する飢餓感はほとんどありません。

先日の検診でノボラビット離脱になりその代わりグルベスを処方されたのですが、主食を抜いて、グルベスも抜いて食後2時間の血糖値を計ってみたら一度目は144,二度目は140でした。食後高血糖ではないと思いますが微妙な値でした。

手術、入院と大変な目に遭いましたが、それでも糖質のことを改めて考えることができるようになったので今ではそれほど悪い経験ではないと思っています。
No title
たがしゅう先生、初めまして。
スーパー糖質制限2ヵ月のくろと申します。

私は好物を並べたらすべて甘いものと炭水化物で、重度の糖質依存だと思います。まだ「依存でした」と過去形でかけないくらい、甘いものに対する執着は抜けません^^ゞ。
毎日さまざまなスイーツブログを熟読し、美味しいだろうな〜と妄想しています。

さらに、恥ずかしいほど食い意地が張っているので、中程度の制限はかえってむずかしいと感じます。
今でも、アーモンドを買ってくると、1日で1袋あける勢いで食べてしまい、少しで我慢するということができません。
かえって「まったく食べない」ほうが楽です。

先生方がよく書かれている「中程度の糖質制限+カロリー制限なし」と「高糖質+カロリー制限あり」ならば、高糖質に軍配があがるというお話に関して質問があります。
糖質制限推進派の先生方は「これは、スーパー糖質制限とはまったく別の話だ」とおっしゃいますが、プチやスタンダードの場合はどうなのでしょうか。
プチ糖質制限をしながら、カロリーに無頓着でいたら、高騰質+カロリー制限よりもリスクが高いということになるのでしょうか。
何の計算もいらないスーパー糖質制限であれば、誰にでもお勧めできますが、プチなどは逆に知識と計算が必要な気がして、気軽に勧めて良いものか迷います。
Re:  
刀鍛冶さん

 はじめました.コメント頂き有難うございます.

> もし医師に頼むとすれば;

 「ケトン体も測定して下さい」で大丈夫だと思います.医師が「ケトン体」でオーダーすれば3つの結果がまとめて帰ってきます.

 ただおそらく日本の医者の9割は「ケトン体=危険」というイメージを持っているので,「何で?」と聞かれてしまうでしょうけど,適当にやり過ごしましょう.

 例えば,「今ダイエットをしていて,脂肪が燃えるとケトン体が高くなるという話を聞いたので,確かめてみたいんです」などです.

 ただケトン体は特殊項目なので,採血料が少しお高い,という印象を受けるかもしれませんのでその点はご注意ください.

> たがしゅう先生的に糖質制限人が興味を持つ(モニターす)べき
> 血液検査項目をまとめてくださるとありがたいです


 御提案も有難うございます.

 実は今,個人的に自分の体でいろいろな血液項目を調べて,どのように推移するかを検証中です.
 
 その中で一般的にモニターした方がよさそうな項目は確かにまとめるとよいかもしれませんね.まとまったら一度記事にさせて頂きます.
Re: たがしゅう先生、こんばんは ☆
☆ acco ☆ さん

 いつもコメント頂き有難うございます.

> 緩やかな糖質制限の様に
> ある程度 糖質を摂取しながら
> ケトン体の恩恵を受けたいなら
> エネルギーコントロールも
> 必要になるのではないでしょうか?


 確かにそうですね.

 絶食(療法)は,最大のケトン体産生方法ですので,炭水化物主体の食事であってもそれに近い状況に近づければ,すなわちカロリー制限を加えれば,ケトン体は産生されると思います.

 ただ炭水化物はケトンを消しやすい性質があるので,臨床的効果(減量,血糖値安定化など)を得るためには,残した炭水化物の量に応じて,より厳しいカロリー制限をかけなければならなくなると思います.

 そしてご指摘のようにタンパク質の摂取量もケトン体の産生に関連があります.


 以下は参考までに.

 この夏ケトン食について勉強した時に,ケトン指数というものについて学びました.

 ケトン指数というものは高ければ高いほどケトンを産生しやすいという意味になりますが,

 脂肪   F:ケトンを作りやすい(向ケトン)
 蛋白質  P:中間
 炭水化物 C:ケトンを消しやすい(反ケトン)

 を基本として,以下の式で計算します.


 Woodyatt計算式=(0.9F+0.46P)/(C+0.1F+0.58P)

 簡易計算式=F/(C+P)

 このケトン指数が1.5より高くなるとてんかんの治療に有効だと考えられています.
 
Re: 糖質の依存性
にこさん

 コメント頂き有難うございます.

> 糖質に関していえば、完全除去は理論的に不可能ですよね。
> 体には恒常性というものがあるので、急な変化に対応しにくい、というか。
> どうしても、病状がゆるさないというときを除いて緩やかな制限という選択もあるのかな、とも考えていますがいかがでしょうか?


 大事な視点だと思います.

 おっしゃる通り糖質完全除去は事実上不可能だと思います.

 ただ,薬物やタバコに比べて糖質の依存性は弱いです.スーパー糖質制限食や修正アトキンス食で摂取量を十分低くすることで依存性からは逃れられるものと思います.

 私個人はいきなりスーパー糖質制限食を行ってトラブルなく改善効果を得たという経験を持ちますが,体質やそれまでどれだけ高糖質にさらされてきたかという背景によっては,急に依存物質を取り去ると体に負担がかかるという方もおられると思います.

 結論から言うと「緩やかな制限から始めるという選択肢もアリ」ですが,それを行うに当たっては重大な要件があります.

 大事なことなので,本日の記事にさせて頂きます.
Re: No title
クロワッサンさん

 実体験を交えてのコメント,本当に有難うございます.

 一病息災ではないですが,病気になったことが無駄にならず今後の健康を考える上での大きな糧とすることができるというのも糖質制限の魅力の一つですね.

> 具体的な例にぶち当たったものであれほどご飯大好きだったのですが今はもう8ヶ月くらい普通のご飯やパンなどの炭水化物は口にしていませんし、炭水化物に対する飢餓感はほとんどありません.

 私もそうです.

 もともと私も依然は相当なごはん好きでしたが,今ではまったく執着がなくなりました,というよりも全く食べたくなくなりました.

 この経験をもとに糖質の中毒性について学んだ次第です.
Re: No title
くろさん

 はじめまして.コメント頂き有難うございます.

 糖質摂取というのが日常生活の一部になっているだけに,糖質依存の問題は厄介で,他の依存症と共通する問題と独立して考えなければならない問題が混在しています.

 例えば,にこさんのコメントにもございましたように,タバコや違法薬物と違って,実生活を送る上で完全に糖質をゼロ(=数学上のゼロ)にすることはほぼ不可能です.

 そしてどのくらいの糖質摂取量で依存性が出現するかも人によって様々です.男女差もあります.

 例えば,女性は,妊娠・出産のために脂肪を蓄えて命をはぐくむという性質上,男性よりも甘いものを好み,それにより糖質から効率的に脂肪を得ようとしている,という説があります.

 その説の真偽の程はおいておいても,糖質の嗜好性,依存性の強さに個人差があるということは患者さんへ糖質制限を指導していても日々痛感するところであります.

> 糖質制限推進派の先生方は「これは、スーパー糖質制限とはまったく別の話だ」とおっしゃいますが、プチやスタンダードの場合はどうなのでしょうか。
> プチ糖質制限をしながら、カロリーに無頓着でいたら、高騰質+カロリー制限よりもリスクが高いということになるのでしょうか。


 おっしゃるように,カロリーに無頓着(カロリー非制限)でのプチ糖質制限食(3食のうち1食だけ主食抜き)やスタンダード糖質制限食(3食のうち2食を主食抜き)はリスクが高いと思います.

 というより,プチやスタンダードではそう簡単にカロリー制限できないのではないかと思います.

 スーパー糖質制限食でカロリー非制限でよい(無制限ではありません)のは,糖質の中毒性がとれて自然な食欲が戻り,要は食べ過ぎなくてすむからだと考えています.

 私自身はプチ糖質制限,スタンダード糖質制限をやったことがないので,正直実感としてはわからないのですが,

 理論的に考えれば,プチやスタンダードでは高糖質を摂取している時間がある以上,その後離脱症状としての異常な空腹感が食後に襲ってくる可能性が高いです.

 その状況で食べ過ぎないようにカロリー制限を遵守するというにはかなりの強い意志が必要だと思います.

 ただその誘惑に耐えて,きちんとカロリーを一定にすることができれば,スーパー糖質制限食に比べて弱いものの,一定の効果はあると思います.

 「高糖質+カロリー制限」と比べて,「プチorスタンダード糖質制限+カロリー非制限」とどちらががリスクが高いかについては

 よくわかりませんが,どっちもどっちだと思います.
おぉ~!

「炭水化物はケトンを消しやすい性質」
と言う認識はありませんでした。

炭水化物は脂質・たんぱく質に
優先して消費される為
ケトン体を生成するには
体内の糖のストックを
枯渇させればいいんじゃない?
程度に考えていました。

勉強になりましたぁ☆
スーパー糖質制限派です
私も先生がおっしゃるように、中途半端にご飯などを食べてしまうと炭水化物の空腹感が襲ってきて結局余計に辛いと思います。

そもそも、「体に悪い」と理解した以上「何故それでも糖質をとろうとするのか?」というシンプルな疑問を感じます(もちろん「食べたいから」というのはわかります。私は炭水化物過多でしたから)。

私の場合、いろいろ本を読み、納得した結果、炊飯器とパン焼き器を捨て、コメ、小麦粉、パスタ、糖質入調味料を全て捨てました。このぐらい徹底しないと意味がないと思うのです(捨てないということは使う予定という意思表示を自らしているということですからね)。

>糖質の中毒性がとれて自然な食欲が戻り,要は食べ過ぎなくてすむからだと考えています.

私も経験した上で納得です(最初は「???」と思いましたが)。そうなってみると非常に楽です。絶食についてもやってみると意外に楽しく、パールマター博士推奨の「年に4回、24時間絶食」を実践しているところです。本当はもっと長期間で自ら人体実験してみたいのですが家族が心配するのでこの程度にしています。先生は8日間の絶食で何か変わりましたでしょうか?

また、「絶食療法」ではなく食べずに生きる方法にも非常に興味があります。実践されている弁護士の方や元判事の方の本を読みましたが、変な宗教臭などは全くなく、一歩進んだ生き方のような印象を受け、ちょっと憧れます。本当は動物を殺生せずに生きたいものです。
Re: スーパー糖質制限派です
neko さん

 コメント頂き有難うございます。

 御指摘のように実践者のみが糖質制限による食欲の変化を感覚的に理解することができ、それは頭で理解しようとしても難しいと思います。それはニコチン中毒に陥っている人にタバコを止めた後の体調の良さを理解してもらうのと同じくらい難しいことだと思います。

> 先生は8日間の絶食で何か変わりましたでしょうか?

 人は自ら断食に取り組んだ場合、8日食べなくてもヘロヘロにはならないのだということ、そして五感が研ぎ澄まされ、美しいものを純粋に美しいと感じる力が高まったような感覚を得ました。一言で言えばあやしく聞こえるかもしれませんが「仏の境地」です。

 ちなみに断食(絶食療法)に関しては、過去にとある施設で1週間の断食コースを体験したこともございます。
 よろしければたがしゅうブログの「断食レポート」カテゴリーも御参照下さい。
 http://tagashuu.blog.fc2.com/blog-category-22.html
断食レポート拝読しました
「仏の境地」素晴らしいですね。
私もお金と時間があったらその断食施設に行ってみたいです。断食のテーマに限らず、世俗と離れて自然の中で心静かに暮らすのが夢ですが、文明の利器は捨てられないのですから我ながら矛盾してます。

断食後にそれをどう継続させていけるかが大事、とありましたが同感です。昔、イギリスで治療霊の力で病人を直していた人がいまして、ボランティアで治療を行なっていた尊敬する人です。最後に彼は「自分が病気を治しても、患者自身が生活を改善しないと再発してしまう。しかし生活を変える患者は少ない」と嘆いていました。霊が云々というと怪しげですが、結局の結論は至極当たり前の普通のことでした。

あとフランスの話題がありました。私の夫は隣の国のベルギー人で、私も3年ほど住んでいました。他の欧州国でも暮らしました。皆、よく間食してますよ。体に悪いお菓子で溢れているのは日本と同じです。確かにドイツ人と比べるとフランス人は比較的太ってないと思いますが、シックとかいうのは一部の人たちであり、日本人が買いたくなるような内容を本に書いているのでは。。。とうがった見方をしてしまいます。ベルギーの義母は炭水化物に甘いものが好きで肥満、糖尿病です。医師は投資制限の勉強など全くしていないようです。日本の田舎のおばちゃんと何の変わりもありません。

個人主義とかいうのも、未成熟な人間の場合には、自分の非を絶対に認めないとか、権利ばかり主張して仕事をしないとか、悪い結果になります。確かに結婚制度、同性カップルの問題など日本のように閉鎖的でないところはいいですね。でも私は欧州の悪い部分もたくさん見てきたので、色々と批判的になってしまいます。

ちなみに、私はチョコレートショップを営んでおり、悪いものを売っている罪悪感を感じますが、パン屋さん、定食屋さん、お米農家など、自分は糖質制限を始めたけど今更職業を変えられないという人は世の中に結構いるのではないでしょうか。人生、一筋縄ではいきませんね。(それに日々の誘惑は強烈です!)

今後もブログ記事楽しみにしています。ありがとうございます。
Re: 断食レポート拝読しました
neko さん

 コメント頂き有難うございます。 
 かなり読み込んで頂いたようで嬉しい限りです。

 国ごとの文化は違えど人間の本質は同じ、といった所ではないかと私は思います。
 フランス文化に学ぶべきところは多いと個人的には思っておりましたが、私自身実際にフランスに行った事はありませんし、見方が変わればそうでもなく思える所もきっとあるであろうことは理解できます。

 しかし外的要因の差が激しくても、内的要因の共通性に注目し、どうすればうまく折り合いをつけられるのかを考えるストレスマネジメント的な観点は大変重要だと私は考えています。矛盾を生み出すのも人の考えであれば、矛盾を解消するのもまた人の考えであるはずです。周囲の雑音や妨害因子に惑わされずに、誰もが主体的に考えて多様な考えともうまく共存できるようになればいいのにと願うばかりです。