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真の意味での「食育」とは

category - 素朴な疑問
2014/ 07/ 14
                 
糖質制限の存在を知って,

私は食というものの大事さを身に染みて感じるようになりました.

まさに「全ての病気は食に通ず」といった心境です.

一方,世の中では「食育」という言葉がさかんに叫ばれています.

先日,日本医師会雑誌の中にも食育に関する記事が掲載されていました.

日医雑誌第143巻・第4号/平成26年(2014)年7月
生活習慣病予防における食育の意義


その中では,近年増加する小児肥満,メタボリックシンドロームを中心とした生活習慣病の問題が取り上げられ,

平成23年度より国によって制定された第2次食育推進基本計画に基づいて,

生涯にわたるライフステージに応じた間断ない食育の推進が推奨されています.
            

こどもの頃から,あるいはお母さんのお腹の中にいる胎生期の頃から,

食について真剣に考え,取り組むという姿勢自体には私は賛成しますが,

その方法論に関して言えば,疑問を禁じ得ません.

なぜならば,従来正しいとされてきた栄養学そのものが,根本から間違っていたと思えるからです.

その事を示すように,上記の記事の中に次のような事が書かれていました.

(以下,引用)

肥満・生活習慣病の要因は,

朝食欠食,エネルギー・脂質の摂取過多,不規則な間食,夜更かし,夜食摂取,孤食,運動不足などの不健全な生活習慣である.

さらに近年,胎生期の低栄養とその後の過栄養も要因になることが明らかになった(developmental origins of health and disease:DOHaD).

(引用,ここまで)



「1日3食がバランスのよい食事」
「間食や夜食が身体によくない」
「カロリーの摂り過ぎが肥満の原因」

そうした従来の常識が今もなお,当たり前のように示されています.

いかに良い指針を示したところで,

その方法論が間違っていれば,それは害悪となります.

糖質制限の理論を学んで達した新しい常識は,

「少ない回数で現状維持できる食事が一番安全」
「基本的には空腹を感じた時に食べるべき」
「糖質の摂り過ぎが肥満の原因」


となります.

そして胎生期の主たる栄養源がケトン体であるという事が,

今年の初頭,産婦人科医の宗田先生によって示されました.

つまり胎生期に低栄養となってしまう最大の原因は糖質主体の食生活であり,

糖質を主に使う事で,本来の栄養源であるケトン体を使いたくても使えないからというのがその理由だったのです.



こどもたちに糖質制限をすすめる事の是非はよく議論になります.

まだ判断能力を持っていないこどもたちに,大人のエゴを押し付けるべきではないという意見もあります.

しかし私は,まだ判断ができないこどもたちにだからこそ,積極的に糖質制限を勧めるべきという考えです.

その根本には自分と同じ思いをしてほしくないという気持ちがあります.

振り返れば私は小さい頃から食事の虜でした.

ごはんは大好きだったし,お菓子もジュースも好きでした.

そんなに食べてはいけないと思いながらも,やめられない自分がいました.

当時は自分の意思の弱さを嘆くばかりでしたが,

今にして思えば,糖質の中毒性によって踊らされていたにすぎなかったのでしょう.

しかし,もしも小さい頃から糖質制限という選択肢を知っていたなら,

本来の意志力を発揮し,人生はもっと違うものになっていたかもしれません.

記事の中では,

「栄養教諭が学校給食を利用すべき」
「栄養教諭のいない学校には新たに配置すべき」
「学校医・園医が専門的知識をもって話をすべき」

などと聞こえのいい事が書かれていますが,

そのスペシャリスト達が根本的に間違っていれば,

食育どころか,間違った理論をただ押し付けられるだけの「食害」となってしまい,

しかもそれが守れずに肥満解消できない原因を,こどもたちの自己管理不足や親のしつけが悪い,という事にされてしまいかねません.


「糖質は本来食べなくてもいいもの」
「糖質はおいしいけれど,脳に働いてやめられなくなってしまう」
「糖質を食べ続けると太るし,太るといろんな病気になってしまう」


こうした事をこどもたちに教えていく事が,

本当の意味での食育ではないかと私は思います.


たがしゅう
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コメント

非公開コメント
        

甘いもの好き?いえ、依存でした。
「糖質は本来食べなくてもいいもの」
「糖質はおいしいけれど,脳に働いてやめられなくなってしまう」
「糖質を食べ続けると太るし,太るといろんな病気になってしまう」

たがしゅう先生
糖質を取りすぎて肥る、という変化が目に見える以上に、なんの変化も無い事は怖かった。私は無類のあんこ好きで、母は帰省の度にお鍋一杯小豆を煮て歓迎してくれます。味見と称して食べ出すと、もう気持ち悪くなるまで止まらなくなり、2~3日で完食してしまっておりました(笑)もちろん他の家族のために遠慮がなければ、1日で食べきれていたようにも思いますが……

にも関わらず、糖尿家系でもなくいたって健康な数値、太ることもほとんどありません。

摂食障害?かと真剣に焦って、たどりついたのが、糖質依存、糖質制限という考え方でした。

おかげで安心、納得した糖質制限生活を楽しんでます!季節柄氷宇治金時をたま~に外出時に頼んだりしますが、ゆるい糖質セーゲニストはこれからも続けて行けそうです。

最後までお読み下さり、ありがとうございました。
Re: 甘いもの好き?いえ、依存でした。
joyjoy さん

 コメント頂き有難うございます.

> 糖質を取りすぎて肥る、という変化が目に見える以上に、なんの変化も無い事は怖かった。
> 糖尿家系でもなくいたって健康な数値、太ることもほとんどありません。


 確かに「糖質を食べると太る」というのは,太らない体質の人に対して適切な表現ではないですね.

 太らない体質の人にも等しく糖質の害を伝えられるよう,教え方にはもう少し工夫が要りそうです.
糖質依存👉糖質セーゲニスト
たがしゅう先生

早速のご感想ありがとうございました。
とんでもない事で、プロの医師の言葉にNG を出したつもりは全くありませんでした。文章力不足をお詫びします。

ただ、糖質まみれの食事を続ける先に、認知症を発症するリスクが高い未来が待っているかも……
このお勉強をさせていただいただけで、なんびとも中年期以降は糖質制限を心掛けるのは良いことだ。と、ド素人にも理解出来たまでです。

毎朝のブログ更新ありがとうございます。これからも勉強させていただきます。
No title
たがしゅう先生こんにちは。
ちょうど小学校の給食試食会に行ってきたばかりなので、学校給食についてコメントいたします。
子供は朝、夜は糖質制限をしており、給食だけは目をつぶっています。

公立の小学校でも最近は食育に力を入れており、本当にがんばっておられます。
出汁は削り節やこんぶからとり、洋風スープも豚骨から出汁を作るという力のいれようです。
それはとてもありがたいのですが、3日に1回くらいデザートがつくことがあり、甘いゼリーのデザートが出たり、シロップ漬けのフルーツが出たりします。

また1か月4000円で作らなければならないからしょうがないのでしょうが、タンパク質が少なすぎます。具体的な量ですと、その日の献立ではひとり分で、鶏肉25g、えび10g、いか5g、豚肉10gです。ほとんど牛乳でタンパク質を補っているようです。
ご飯は毎回余るぐらいあるそうです。
パン、トマトソーススパゲティ、ゆでとうもろこし、フルーツ缶詰というのけぞるようなメニューの日もあります。

最近は米飯の出る比率が多く、ご飯に合わないから牛乳をやめてはどうかという意見があるという新聞記事を読みました。紙面ではカルシウム不足が心配されていましたが、カルシウムより、タンパク質不足の方が心配です。

現在の栄養学では炭水化物で60%とりましょうと推奨しているおり、給食もそれにのっとっているのは理解できますが、甘いデザートはいくらなんでも推奨していないでしょう。

糖質であふれている世の中で、上手にさける方法を身につけさせるのも食育ではないでしょうか?
せっかく子供の健康を考えていても方向性が間違っているため、空回りなのが悲しいです。
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給食の取り方をもっと自由に
食育とかいいますが、学校給食などを通して食に関する知識を伝えた所で、それがどこまで伝わるのかと思います。もちろん糖質の害を伝えるべきだとは思ってはいますが。
現代は家でも街中でも様々な糖質への誘惑がありますから、家庭での日常的な食育の方が重要な気がしてしまいます。学校だけで意識が変わると思えません。

また学校給食についてですが、適切な量を摂取するようにするならば、さほど問題ないと思うのです。
ただ学校給食は「残さず食べる」というような、完食を美徳とするような雰囲気がありますから、それがいけません。

また私の小学生だった時は、クラスに配分された給食は一切残さないように教員が指導(半ば強要)していたので、残ったものをたくさんおかわりしたりしていました。。
決して食べ過ぎるのはよくないと知らない訳ではないんですが、「おかわりをすると役に立ち、偉い」というような環境で、多食することが常態化してしまったんだろうと思います。そりゃあ糖質中毒にもなります。

こんな食べ方をしているようでは、考えた栄養士としても想定外でしょう。
このような学校での悪習を断つ事も大切でしょうね。
Re: 学校給食
チュチュ さん

 実情を具体的に教えて頂き誠に有難うございます.

> また1か月4000円で作らなければならないからしょうがないのでしょうが、タンパク質が少なすぎます。
> ご飯は毎回余るぐらいあるそうです。


 これはなかなか厳しい状況ですね.

 こういう事を抜本的に見直すためにはどうしてもお金が必要です.

 本来,こういう時こそ国が資金面でサポートする事が必要だと思いますが,

 そんな事は到底期待できそうにないので,今の時点では弁当持参などで親が自分のこどもを守るしかないかもしれませんね.

> せっかく子供の健康を考えていても方向性が間違っているため、空回りなのが悲しいです。

 全く同感です.

(※なお記事編集は本人にしかできないので,私が書いた御返事の中のタイトルに反映させて頂きました.)
Re: タイトルなし
ゆりママ さん

 御質問頂き有難うございます.

 後日記事の方で一般的な話題に置き換えて返答させて頂きます.
Re: 給食の取り方をもっと自由に
mina さん

 コメント頂き有難うございます.

> また私の小学生だった時は、クラスに配分された給食は一切残さないように教員が指導(半ば強要)していたので、残ったものをたくさんおかわりしたりしていました。。
> 決して食べ過ぎるのはよくないと知らない訳ではないんですが、「おかわりをすると役に立ち、偉い」というような環境で、多食することが常態化してしまったんだろうと思います。そりゃあ糖質中毒にもなります。


 それ,すごくわかります.

 私も「残さず食べる」という事が美徳という価値観での幼少期を過ごしました.

 今にして思えば,御指摘のようにそれこそが糖質中毒の温床となっていたと思います.


 学校で誤った栄養学の下,食を強制されるというのではたまったものではありません.

 そのような状況が見直されるまでは,せめて食に関しては家庭毎の自由にさせてもらいたいものですね.
No title
たがしゅうさん、こんにちは、

ご挨拶が遅れましたが、先日は、勝手に記事をお借りしまして、ありがとうございました。


給食の件、コメントされている方のご意見に同感です。
糖質が多くたんぱく質が少なすぎると思います。

かろうじて牛乳で、栄養を保っているような状態なのに、牛乳をやめるという方向に行っていることに、危機感を感じます。
(私は更年期になって、カルシウムのありがたさにやっと気づきましたが)


私の子どものころは、小学校1年生から、食パンが3枚出ました。
どうやっても食べきれず、毎回残していたので、糖質依存にはなりませんでしたが、毎日給食時間は屈辱で泣いていました。


お肉だったら、1度も残した事はありません。

からだが要求しないものを無理に食べさせるのもよくありませんね。
Re: No title
フォーミディブル さん

コメント頂き有難うございます。

> からだが要求しないものを無理に食べさせるのもよくありませんね。

私も基本的には自然の欲求に身を委ねていますが、

いかに自然と言えども時には間違える事はあると思います。

なので自分の声を聞きながらも、時々対話しながら間違っていないか軌道修正することは必要ではないかと思っています。