Post

        

そうする事しかできなかった

category - 自分のこと
2014/ 06/ 11
                 
糖質制限推進派の医師どうしで交流をしていると、

「たがしゅう先生は大学病院でいろいろあるのでしょうに、糖質制限指導をしていて大変ですね」

と声をかけて頂く事があります。

確かに大学という特殊な環境で自分の意志を貫くのは正直大変な事です。

しかし、私は糖質制限で確実に体調がよくなりました。

ならばどうしてそうなるのかという事に興味を持ち追求するのは医師として当然の流れだと思います。

そして学べば学ぶ程、従来のカロリー制限と糖質制限との差が浮き彫りになっていき、

糖質制限で良くなった自分が、患者さんへカロリー制限を指導するという自己矛盾に耐えられなくなってしまったのです。
            

だから私は「大学の医療を改革したい」とか「自分が世の中の医療を変える」とか、そんな壮大な想いを持ち合わせているわけではなく、

スタートはただ、そうする事しかできなかった、と。

糖質制限を自分の患者さんへ指導することが必然の流れだったと言えます。


世の中の医師は今、

「糖質制限を推奨する実践派」と

「糖質制限を推奨しない/許容する非実践派」という

大きく二つに分かれていると思いますが、

糖質制限を推奨する医師がおしなべて実践派であるというのは、

私と同じように糖質制限の良さを知り、その正当性を理解し、それを患者さんへ伝えずにはいられなくなったという想いからそうなっているのではないかと思います。



ただおそらく全国には、糖質制限を実践し、良さも知っているけど、

いろいろなしがらみから患者さんへ指導できないし、おおっぴらに公言できないという医師もおそらくいる事でしょう。

自分がそういう立場をとる事で家族に迷惑がかかるかもしれない、という想いで二の足を踏んでいる医師もいるかもしれません。

気持ちはわからないでもないですが、そこは価値観の問題です。

要は何を大事だと考えるのか、です。



自分と家族を第一に考えるのか、あるいは患者さんの健康を大事に考えるのかによって

糖質制限に対するスタンスは明確に変わってくると思います。

私のような後者のスタンスは、人によっては偽善に映るかもしれませんね。

しかし私は自分にウソをつきながらこの先の人生を生きながらえたくはありません。

自分が正しいと思う事を胸を張って続けられる方が、精神衛生上いいですし、

多少収入が落ちようとも、良くなってくれる患者さんが増えるならその方がいい、

不器用な私は、そんなふうに考えています。


たがしゅう

関連記事

            
                                  

コメント

非公開コメント
        

No title
先生のような医師いや人間が増えないと日本はつぶれていきます。
変われる人から変わりましょう。
Re: No title
スマイル さん

 応援コメント頂き有難うございます.

 これからもまだ見ぬ変われる人に向けて情報発信を続けていきたいと思います.
No title
己の信念に忠実であることが何より大切ですね。その信念も自らの経験に裏づけされたものであれば尚更です。
そうでないと、元プロボクサーの袴田さんを無罪だと確信しながらも死刑判決を書いて、今自責の念に苦しんでいる裁判官みたいになってはおしまいです。
糖質制限は世論の風向きもフォローで着実に広まっていると思っているので応援しております。
Re: No title
糖制実践で体調が良くなった者 さん

 応援コメント頂き有難うございます.

> 元プロボクサーの袴田さんを無罪だと確信しながらも死刑判決を書いて、今自責の念に苦しんでいる裁判官みたいになってはおしまいです。

 そうですね.他人はだますことはできても,自分をだますことは絶対にできません.

 あと何十年生きるのかわかりませんが,自分にウソをつき続ける人生など私はまっぴらごめんですね.
糖質制限勉強中
初めまして。
糖質制限勉強中の4月より潜在ナースとなった者です。今は家族の体質改善に励んでおります。
時々先生のホームページも拝見させて頂き、勉強させて頂いてます。色々な情報を公開して下さっていることに感謝致します。
この記事を読んで、製薬会社に勤めていた患者さんから「あのビルは別名メバロチンビルって言うんだよ」と教えて貰ったことを思い出しましたw
糖質制限推進派の医師の元で働きたいと思い調べていますが、通勤圏外しかない状況です。もっと推進派の医師が増えることを願ってます♪
Re: 糖質制限勉強中
潜在ナース さん

 コメント頂き有難うございます.

 糖質制限推進派の医師,着実に増えてきていると思います.

 時間はかかるかもしれませんが,そういう医師と働ける機会も今後できるかもしれません.その時に備えて御一緒に糖質制限の理解を深めていきましょう.今後とも宜しくお願い申し上げます.
ありがとうございます。
今は、糖質制限推進派の先生方のブログ巡りと、気になったところを本で確認してます。解剖生理学の再勉強になり、楽しいです。症例も勉強になります。
因みに
>この記事を読んで..
の、“この”は他の記事に対してです。すみません。


中規模以上の病院は、例え先生のような医師がいても、看護部の理解がなくては難しい所もあります。
知人のナースの卵には、看護界の夢を壊さないようにしながら糖質制限のことを話しています。看護学の洗脳も恐ろしいですからw

これからもよろしくお願い致します。
Re: ありがとうございます。
潜在ナース さん

> これからもよろしくお願い致します。

こちらこそ宜しくお願いします。

私は医療関係者に自分から糖質制限の事を伝えるのは控えています。

一つは医療関係者(特に医師)はプライドが高い人が多いので、自分から納得しない限り人から説得されることはまずないであろうと思うこと。

もう一つは、今糖質制限推進派になることは、周囲のさまざまな軋轢とたちむかわなければならず、

ある意味いばらの人生を強いる事になってしまうかもしれないからです。この点がネックで私は新人へは糖質制限の事をガッチリとは伝えきれません。

でも自ら興味を持ってくれる人がもしいれば、その時は喜んで自分の知っている事を伝えたいと思います。